2007年11月22日

●クモ膜下出血とリハビリ、そして後遺症(004)

書いているうちに色んな話題へと飛び火したくなるのは、
元々の私のサガですけれど、高次脳機能の障害なのか、
第一回のように長くて複層の入り組んだような構成の文章ではなくとも、
飛び火してしまうことを制御できない、まとまらない方向にしか進めない、
というどうしようもない形でキーを叩くのを途中で止めるしかないことを、
また確認させられる破目に陥るとは…
(読みづらい方、メンゴです。でもそのうち少しは成長するかも…)

★(リハビリでの面白いパズル―日本語の必要な?テレビ、新聞、読書)
札幌東徳洲会病院でリハビリのOSAさん(作業療法士と知ったのは転院後)といたとき、
言葉と関係のないゲーム・パズルが始まることになりました。
何せまだ日本語そのものに自信の無い時期でしたので、少しは気が楽だったかも知れません。
例の日記風ノートを確認したら、8/22(火曜)の午後のことが次のように記してありました。
「カンタンにできるカンゲイのゲームをやってみるが、うまく正こうしたので、バーザイでした。」
書けないからカタカナが多いのか、“成功”の漢字が“正こう”であり、
ついでに結構うまく進んで嬉しいことを“バーザイ”と書いてあります。
そのときに初めてやったという道具を使ったパズルでしたが、
やり方は別にむずかしくないし、簡単にうまく進んだので、気分も良く楽しかったです。

楽しいゲーム・パズルだったので、あらためてネットで初めて調べたところ、
「コース立方体組み合せテスト」という名前であり、
知能検査や認知機能障害のリハビリにも使ったりするようです。
転院した時計台記念病院(作業療法士・Kさん)でのリハビリでも同じ教材を使っていました。
ただ頭のモワッ感影響か東徳洲会病院の時よりは時間がかかりました。
なお、同病院の臨床心理士・Gさんも似たような仕組みのものを使っていましたが、
こちらはデザインがより少し洗練されたものでしたので、ちょっと高価かも。

ネットの画像からそのデザインを想像し、どんなパズルだったのかを少し説明すると、
ネットの販売店はソクセスベル(株)コース立方体組み合せテスト
下のテスト時の画像は3個×3個の9個の場合です。
《ネットで見つけた画像》
さて正方形の六面体(立方体)で、そこに使われている色は赤・青・黄・白の四種類で、
赤、青、黄、白だけからなる単色ものが四面、
残りの二面は、青と黄、赤と白という二等辺三角形の二色の組み合わせであり、
これらの六面からなる立方体が16個用意されています。
縦横で2×2個の4個という単純なものに始まり、次に3×3個の9個、
そして4×4個で16個と、少しずつ複雑な組み合わせに増えます。
被験者は印刷された色の組み合わせの図柄に合うように、
上からみた見かけが同じになるように並べることができると正解であり、
正解すると次のページの印刷された図柄に進むというものです。
それらの位置関係がうまく頭のなかで思い描ければ、面白いゲームとなるはずです。

その立体体パズルで成功したので、久々にしっかり遊んだという気分になったこともあって、
マンガ的な絵を使ったパズルの本をその教室から借りて帰り、
その夜の遅くまでと次の早朝も挑戦したことが、はっきり日記に書いてあります。
ただ最後に掲載してあった2問については、
当時は不向きだと感じた論理パズルだったので諦めたようです。

このパズルをリハビリの一環としてやったのは8/22のことだけど、
日記風ノートからそのまま抜粋紹介したように、間違いも多くあり、
“書く”以外の、読む、聞く、話すの能力も似たようなレベルかも知れず、
当時の私の理解能力では、テレビのように聞いたり視たりしても、
単語の多くを憶えていない段階であり、流れのテンポも速すぎて難しかったかも。
また新聞も一度読んだけれど、記事の内容が複雑過ぎて面白くなかったようだ。
兄が持ってきた短いエッセイの文庫本も数ページ読んだけれど、
教訓的な内容だったこともあり、私の関心を呼ぶものでは無かったようです。
談話室(?)から持ち込まれたらしいマンガ(ストーリーもの、四コマ)も読んだけれど、
四コマはオチがまず判らないからなのか笑えない状況であり、
ストーリーものは創られた架空の話そのものが楽しくない内容だったようです。
まだ脳的に幼かった私にはメディアは難しすぎたのかも。

いつもの普段の私なら、分野は一切問わず眠る前にはまずベッドで読書でした。
そして起きたらまずテレビのスイッチが、視ていなくとも、ずっとついていました。
テレビと本とが不要であった札幌東徳洲会病院の入院生活は、信じられない不思議な世界でした。
語彙も文法も拙い私にとっては、ノートに書くということは、
自分自身に語りかける、自分とのコミュニケーションの段階であり、
色んなことを試していたのかも知れません。
高度な能力を必要とするテレビや読書よりもっと楽しかったのかもしれません。

時計台記念病院に転院してから、読書はだんだんと当然のことになりましたけれど、
テレビを見るのはときたまで、朝と夕方に個人的に廊下散歩するときに、
面白いニュース番組をやっていたら共有テレビをのぞくこともあった程度です。
ただ唯一の例外は、ダルビッシュと田中投手との投げ合いでした。
posted by yumenoya at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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