2017年03月05日

◎最近読んだ野呂邦暢『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅 』(古本屋/古書/様々な恋愛)

古本と古本屋にまつわる短編小説の名アンソロジー、紀田順一郎/編「書物愛 日本篇」に収録されていた野呂邦暢作品「本盗人」の出処である連作集『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅』を読み終えて、心地よい余韻に浸りました。

『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅』は、六つの旅で構成されている。
「燃える薔薇」、「愛についてのデッサン」、「若い砂漠」、「ある風土記」、「本盗人」、「鶴」
主要な登場人物は、古本屋の父が亡くなって引き継いだ若き店主の佐古啓介(大学卒業後は小さな出版社に勤めていた)、その妹・知子(二人暮らしの兄思いで兄留守時の店番はする)、高校時代からの友人・岡田(同じ私大出で文学専攻の大学院生)

若い店主には、色んな依頼があって、本探しや人探しの旅へ、友人探しの旅も父の過去探しの旅も…男と女の恋愛がらみの事件、主人公のつらい恋愛エピソードも、そして古本にまつわるエピソードも…と濃厚な連作集です。

謎と疑問、不思議の織りなすストーリー。だからそれに惹かれて人は本を読むのでしょう。"知的好奇心"に捕らわれて……そんな風に捕まるのは意外と快感!?あの大谷翔平くんのように魅せて欲しい……
本作に限らないが、走馬燈のように過るのは、予備校時代の初恋に始まり、そして四十代の心のときめき(今のところ、これが最後)。私の発端のすべては初恋にあり……

ただこの小説もマンガも映画も、魅力的な美人の女がストーリーのメイン人物で登場します。この小説で普通かそれ以下は店主行きつけのスナックのトンちゃんのみかな。トンちゃんが語る失恋の相手は、店主佐古曰く、ハゲ、チビ、デブ。トンちゃんが嫌いなはずの三拍子揃い。やはり男の主人公が昔思った、今気にかけている女性は、やっぱり魅力的な女でないと、読ませる小説として成り立ちません。だから、『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅』も自分のイメージのなかのイイ女を心に浮かべながら読んでいます。映画だと、この女優は俺のイメージじゃないということがありますけど、小説、マンガ、アニメだと、想像するのは勝手ですからねー。その点、実写映画は大変ですねぇー。原作のイメージに合わないと、クソミソ攻撃の恐れがありますから。例えば、三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」。
http://yumenoya.seesaa.net/article/419815836.html
私は小説を読む前にTVドラマを数回視てましたから、剛力彩芽とAKIRAに何の違和感もありませんでした。このドラマのイメージで第6巻まで小説を読みましたけど、小説を読みながらイメージしていたのは、剛力彩芽とAKIRAの二人で、セドリ屋は高橋克実でした。だから、これが最初かどうかも判りませんけど、剛力彩芽に対する「嫌い」攻撃は不可解です、私には。


オススメの小説作品としては、まだ3月ですけどこれが今年一番、この半年間でもベスト1のような気がします。難しい言葉は使わずに暖かさが伝わる判りやすい文体というのでしょうか、読み手に色んな事を想起させるストーリーと構成です。もっと早くに出遭っていたかったと感じさせる連作集です。こういう思いがけない出遭いが欲しくって、色んな本を読んでいるような気がします。
1.「燃える薔薇」(長崎)(亡くなった詩人の自筆原稿/古書交換会/他殺か自殺か)
2.「愛についてのデッサン」(店主が想い人(友人岡田の姉)に昔あげた詩集が市に出た!?/スナックのトンちゃん/昔船乗りで世界を巡ったスナックのマスター秋月)(夜行列車で直江津)
3.「若い砂漠」(神戸)(詩集本棚の謎老人/昔流行作家だったが今は屑屋/学生時代の友人鳴海の小説/文学賞)
4.「ある風土記」(京都)(二人が学んだ大学日本史の教授が亡くなった/『出雲風土記註解』豪華特製限定版(ナンバーは30中の2?)/夫人の依頼により隠し子探し)
5.「本盗人」(ケース棚の高価古本が万引き/こっそり返しに来たらしい女子学生/古本通販の発送で郵便局へ/長崎出身)
6.「鶴」(長崎)(父唯一の友人宅で、歌集に父の短歌が!?/何も語らず死んだ父の若い頃を探しに長崎へ/戦前の短歌会/ラストはあの女子学生と会う)
あとがき
解説:佐藤正午(書き下ろし)


野呂邦暢作品「本盗人」については、下記のブログページにもネタバレ注意!!で記してある。
◎古本と古本屋にまつわる小説のアンソロジー(ネタバレも有り)と三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」-2017年02月22日
http://yumenoya.seesaa.net/article/447231136.html

★野呂邦暢『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅(大人の本棚)』(みすず書房/2006)←図書館で借りた本
★野呂邦暢『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅』(角川書店/1979)
みすず書房は2,808円で新刊が入手可

3/7が返却日なのでアップします。
地元の図書館で蔵書していたのは幸い。
いつでも借りて再読が可能です。
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2017年02月23日

◎夭折した村山聖九段の師匠である将棋棋士・森信雄についての記事(Yahoo!ニュースの独自記事)

Yahoo!ニュースというと、色んなメディアの記事を紹介したものを思い浮かべる。私も毎日パソコンを起動して、最初にチェックするのはYahoo!トップのニュースだ。このチェックが終わったら、次にスポーツナビで大谷翔平くんの新しいニュースが無いかを確認する。気になった記事は私のホームページの「2017年大谷翔平くん関連の気になるネット記事にリンク(一覧表)」に追加してアップするのが日課となっている。プロ野球が開幕しないとテレビは視ないしテレビニュースとも縁が無いので、Yahoo!のニュースのチェックはマメにやっている。
http://yumenoyabook.web.fc2.com/ohtani_news2017.html

Yahoo!ニュースには、独自の取材による重厚な記事があることを意識し始めたのは次の記事を読んでからだ。
●兵庫労働局、発達障害の非常勤女性に「いじめ」「虐待」〜前局長ら5人処分 障害者雇用推進の役所がなぜ?-Yahoo!ニュース 2016年10月13日(木)13時2分配信(Yahoo!ニュース編集部)
http://news.yahoo.co.jp/feature/392
(2/24追記:ネットの記事を読みながらこんなにムカついた事は記憶に無い。まだ投稿していない"私の宿題"だが、この記事を読んで即に、私なりに記事の再構成を行い、不明な点はネットで色々調べて補足し、昨年に私の推理はほぼ完成していた。原稿txtの最終更新を確認したら10/26だ。その原稿作成で何度もその記事を再読する必要があったので、その度にムカついていた。あのムカツキはあまり再現したくは無いが、決定稿とするためには、原稿を精査する必要がある。するとまたあのムカツキに襲われる。何とかせねば……自分に対する外堀埋めかな?)

そして今回のような将棋棋士・森信雄を師匠とする一門について取材した記事もあります。読み応えがありました。
◎将棋で不幸になってほしくない――「さえん」師匠が人を育てる - Yahoo!ニュース 2017.2/23(木) 11:23 配信(ノンフィクションライター・神田憲行/Yahoo!ニュース編集部)
http://news.yahoo.co.jp/feature/519

村山聖という棋士と森信雄という師匠を知ったのは、マンガ雑誌で「聖(さとし) −天才・羽生が恐れた男−」の連載が始まったからだ。私は駒の動かし方を知っているだけで、将棋のファンではないけど、羽生善治という名前は当然知っていた。その"羽生が恐れた男"とは!?
描くのはマンガ家・山本おさむ。この山本おさむの作品を意識しだしたのは、聴覚障害の野球部員たちが甲子園を目指す『遥かなる甲子園』(原作/戸部良也)を読んでからで、この作品を初めて読んだ時には泣けてしまいました(再読の時にも)。そして『わが指のオーケストラ』『どんぐりの家』『ペンだこパラダイス』……作者の眼差しは優しく暖かい。

マンガ『聖(さとし)-天才・羽生が恐れた男-』(監修:森信雄)は、「ビッグコミック」に連載された。その当時(2000年/ネット古本屋を開業した年です)はマンガの貸本屋を閉店すると、ほぼ毎夜小さな飲み屋へ通っていた。そこの常連の飲み友だちは色んなマンガ雑誌を持ってきた。当然この「ビッグコミック」も。

続きが気になるので、やがて大崎善生のノンフィクション小説『聖の青春』がある事を知り古本屋で入手して読んだ。

森信雄の最初の弟子が村山聖。このYahoo!の記事では、その後の弟子たちと師匠・森信雄とが色々と語っております。将棋を全く知らない方にもオススメしたい記事です。

《追記》
YouTubeに次の動画がありました。
2016/11/21に公開で、視聴回数 23,981 回ですから、結構人気のようです。
★ドラマ「聖の青春」ダイジェスト (38分52秒)
https://www.youtube.com/watch?v=5-YHw__1QOc
まだ途中ですが、なかなか面白い。
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2017年02月22日

◎古本と古本屋にまつわる小説のアンソロジー(ネタバレも有り)と三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」/《追記2/27》マニアの古書交換会

古本と古本屋にまつわる小説で思い出すのは、
まず梶山季之「せどり男爵数奇譚」
次が古本屋である出久根達郎さんによる初期作品群
最近では三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ

紀田順一郎/編「書物愛 日本篇」
紀田順一郎/編集解説「書物愛 日本篇」(晶文社/2005)は2/8に図書館で借りたもの。
(注・現在「書物愛 [日本篇] (創元ライブラリ) 文庫」で入手可)
「書物愛 日本篇」は延長して明日2/21が返却日なので、今このメモを書いている。

巻末にある収録テキストの出処を最初に確認すると、
書物愛 日本篇.jpeg
夢野久作は教養文庫か角川文庫で読んだ
出久根達郎は『古書綺譚』新泉社(1985)と中公文庫(1990)の両方かな
横田順彌は『古書狩り』ジャストシステム(1991)
宮部みゆきは『淋しい狩人』新潮社(1993)
上の4冊のタイトルは記憶にあるが
紀田順一郎の『神保町の怪人』東京創元社(2000)
この題名は、ちと記憶があやふや…読んだような気もするが……

一作以外は皆読みましたが、昔読んだ短編の細部はすっかりきれいに忘れていました。この本は5年後ぐらいににまた楽しめそうな気がします。

夢野久作「悪魔祈祷書」
「富豪ロスチャイルドが巨額の懸賞金をかけて探したが見つからなかった稀覯書」などについて語る古本屋の話は面白い。

島木健作「煙」
あまり歳の離れていない叔父さんの経営する洋書古本屋を手伝っているのが主人公、大事な洋書のセリ市があるけど用事で出れない叔父の代わりに出ることに…戦前の洋書セリ市の風景が面白い。繁華街や人付き合いが苦手な主人公の心の動きも…

由起しげ子「本の話」
戦後初の芥川賞受賞作らしい。題名だけは知っている。
姉の看病と姉に旨い物を食べさせるため痩せ衰えて死んだ義兄。大学教授の義兄が残した財産は、"海上保険"という特殊な分野の洋書・専門書。姉の看病のために資金が必要で、義兄の蔵書を手放そうとするが、散逸はしたくないし、できるだけ高く手放したいし、義兄の意を汲んで今後の研究に役立てて欲しいし…という主人公の悩みを描いているが、蔵書の落ち着き先がはっきりしないままラストへ。

野呂邦暢「本盗人」(ネタバレ注意!!)
古本屋の若い二代目が主人公。妹が手伝っている。最近ガラス扉の陳列棚の高価な本が立て続けに万引きされた。気を付けていると、初見の女子学生らしい客が変な動きをしている。買う訳でも欲しいものがあって悩んでいる風でもなく、数日続けて来たので、店主は声をかけた。驚き怯んだ女子学生は慌てて退出。すると万引きされた本の一冊が押し込むように戻っていた。が、それから彼女は来ない。彼女が万引き犯とは思えないし、どうも万引き犯の代わりに返しに来たようだ。…通販の古本を発送するために郵便局へ行ったら、窓口にあの彼女が居た。書留で発送するのなら発送人の住所・氏名が書いていないと困りますと言われている。覗くと宛名は当店だった。彼女は発送人を書きに記載の台へ。窓口に向かう彼女に声をかける。「切手を貼る必要はありませんよ」…誘った近くの喫茶店で二人の会話が始まる……。他の古本屋エピソードや友人の恋の話なども絡みなかなかの短編でした。
(収録されている単行本『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅 (大人の本棚)』は図書館に本日2/20ネットで予約した)

出久根達郎「楽しい厄日」
●妻が電話で受けた古本買い入れの依頼。妻のメモによると結構珍しそうな高く売れそうな本があるらしいぞと期待を膨らませながら、自転車で依頼先の家を探すが見つからない。これはどうも担がれたかな…イタズラ電話だったようだ。そして意外なラストに…
《詐欺師による古本屋騙し事件》
●この短編を久しぶりに読み返していて、解体屋を名乗る男が古マンガに強そうな古本屋に電話して、全国の古本屋に手付金を送金させたという詐欺事件を思い出した。「結構珍しそうな高く売れそうな本があるらしいぞと期待を膨らませ」るという古本屋の助平心を刺戟するのでは同じです。岩手県の解体現場から札幌の古本屋へ電話があったとしたら、即ゼニを持って車で飛ばすとはなりませんからねぇ。なかなかの詐欺師です。
「古そうなマンガが色々出て来た。足塚なんとかという人の漫画やユートピアとかいうのもあった…それに…も」。詐欺師がその時に何と言ったかは忘れましたけど、「現場近くの公衆電話からかけているんで、小銭がもう無くなるから切るけどさあ、手付金なんかを払ってくれたら、他の古本屋には売らないからさあ。考えておいてくれ。また後で確認の電話を入れるから…」古マンガに強い古本屋なら、藤子不二雄の初単行本、足塚不二雄「ユートピア 最後の世界大戦」を連想して、これは何とかオレが押さえにゃ!!と、まとまったゼニを用意し、慌てて手付金を送金したと思われます。借金などができずに送金出来なかった古本屋は悔しがったのでしょう、でも詐欺事件には引っかからなかった。私がこの事件を知ったのは、マンガの貸本屋としてホームページを開設した1999年頃のこと。リンク集に入れるべき候補は事前に用意してあったので、早速相互リンクしてもらったひとつが神戸の古本屋さんでした。そこの店主はこの事件の被害者で、ホームページではこの事件を解説していました(この方は後に廃業して別の方へ店を譲った)。この後、札幌に被害者が居たことが判明し、私が知っているのは2店のみです。この詐欺師は捕まりましたが、その後のことは判りません。この古マンガについてのセンスで行くと、詩集とか色々な分野別詐欺バージョンがありそうですけど……
●今検索してみたら、図書館にはどの程度かは判らないが、全国の県庁所在地の電話帳(タウンページ)を置いてあるかも…。広告を見たら、古マンガの買取りに力を入れている古本屋は一目瞭然のはずです。

横田順彌「古書狩り」
戦前の探検・冒険書がメインで、そこから敷衍した蒙古や満州など関連のコレクターが主人公。古書集めの仲間もおり、情報の交換もしている。古書市で奇妙な老人に気が付いた。老人が同じ「外蒙古の謎」を買うのを数度見かけている。同じ本を探して買うのは何故だろう!?!?「外蒙古の謎」はもう持っているのだが、印刷目録にその本を見つけた時は、申し込んだ。複数の希望者が居たら抽選になる。ひょっとしたら、あの老人に会えるかも…。注文締め切りの翌日に確認したら、自分が当選していた。次の日に取りに行ったら、古本屋の店員曰く、あの人は昨日も待っていたんですよと。その老人は、ちょっと見せて欲しいと頼むので、渡すと奥付ページを確認して、是非譲ってくれ云う訳でもないから、これは捜している本ではないようだ。謎は更に深まる。ある日、古本屋でこの本を見つけたので、手を伸ばすと、横からも手が伸びてきた、若い女性だった。ちょっと見せてくださいと頼む女性に渡したが、これもまた該当しないようだ。主人公は若い女性に不思議な経過と自宅に一冊持っていることを話すと、興味を示したので、連絡先を彼女に渡した。彼女から連絡があり、その本を持参し会う約束をした。そこには、あの老人と女性が…あの老人から語られる謎の行動の真実…

宮部みゆき「歪んだ鏡」
自分の容姿に幻想を抱かずにずっと生きて来た25歳のOL・久永由紀子がその文庫を拾ったのは、列車の網棚に置いてあったから。雑誌や新聞なら取らないけど、文庫だったので、手が伸びてしまった。それは山本周五郎「赤ひげ診療譚」。裏表紙の解説を読むと時代小説らしい。関心は無いけど、本をぱらっとしたら、二つに分かれ、そこには男の名刺が挟まっていた、リフォームの営業マンらしい。久永の想像は文庫の持ち主と名刺の男性はどういう関係か、それが網棚に忘れられた理由は、色んなシチュエーションが浮かび膨らみ名刺の男が気にかかる。読み始めたら意外と「赤ひげ診療譚」は面白い。とくに最後の「氷の下の芽」が気に入った。小説の中のおえいは呟く「男さえ持たなければ、女も子供も苦労なんかしずに済むんです」。若い娘のおえいは開き直って覚悟を固め自立している。それに比べ、この私は……由紀子は猛前とこの本の持ち主に会ってみたいと。私とこの本をつないでくれた網棚に忘れた人に。
舞台は古本屋に変わり、材木商を定年退職し遺友の古本屋の雇われ店主となったのがイワさんこと岩永幸吉で65歳。イワさんの孫・稔17歳が毎週末(土日)に泊まり込みで古本屋を手伝いに来てくれるのがイワさんの楽しみだったし、助かってもいた。もちろんしっかりバイト料は貰っていくが、遊んでいるだけの同年齢の若者たちに比べると、遥かにしっかりしており、頼もしくも思っていた祖父。だが稔の話によると、最近10歳も年上の女性と付き合っているらしい。深夜、近くのコンビニで知り合ったが、一緒に夜食を食べ、相手のマンションにも訪問していると判明。それに祖父が怒ったことから、孫とは疎遠になってしまい、イワさんのイライラした毎日は続いている。そんな時に店内で挙動不審なサラリーマンを発見し難詰すると、リフォームの営業マンだが、リフォームの該当年齢層にアピールする方法として時代小説に名刺を挟むこととした。だが新刊本屋は従業員が多いのでスキが無く断念し、友だちも利用しているこの古本屋で名刺を挟んでいた。こんな事はもうやってくれるなとサラリーマンを追い出すイワさん。
古本屋が舞台の連作小説の主人公イワさんと名刺の挟まった文庫を拾った久永由紀子と名刺のサラリーマンの三人がここでつながり、予想外の推理ドラマは展開していくのでした。意外なラストで別つながりが……。
(再読して今さらなので恐縮ですが、さすがの宮部みゆきさん。構成が重厚だし、取り上げた山本周五郎「赤ひげ診療譚」の使い方も巧みです。このイワさんシリーズは是非とも単行本『淋しい狩人』で読み返さなくっちゃ。宮部みゆき作品はSFっぽい作品とこの古本屋もの以外はほとんど読んでいないはず。別のものに挑戦する必要がありそうだ…)

《次の途中まで書いた時に、この本返却で図書館へ(記憶で書いています)》
×稲毛恍「嗤い声」(出だしの数ページで挫折)
●主人公は国語の教師。芥川賞と直木賞の帯付き初版本の収集が趣味で実益も兼ねているらしい。賞の候補が決まると友だちと予想の話もする。単行本が出ている作品の場合は、何処の新刊本屋に沢山並んでいるとかをチェックして歩く。受賞が決まったら置いて有りそうな本屋へ急ぐことになるので。(ここからは本を確認できないので記憶間違いはご容赦)…受賞すると過去の作品も注目を浴び古本価格が上がるので、それらの古本もターゲットとなるらしい。マニアの交換市もあると。今回の直木賞候補にエロ小説で有名な作家がいるという設定だが、あの清水正二郎がモデルかな、直木賞受賞は胡桃沢耕史名義で。これがこれから盛り上がる要素かも…(これにも私を引き留める力は無く挫折です)
●かなり前から芥川賞にも直木賞にもほとんど関心が無いので、出だしの数ページで挫折しました。興味のない話題が展開していると読み続けるのは苦痛ですから。
●今はめったに無いけど、数年経って興味を持ち直木賞受賞作品を読んだことはある。その時は「直木賞受賞」の帯が付いたものを買った。かなり経ってから、ある記事で読んだのだが、「直木賞受賞」ではない当初の帯が付いた本には少しプレミアムがついていると。古本屋を歩くのが趣味ですから、少し高くネット古本屋として売りました。捜している方がいたんですねぇ。そんな風に探したのはその本だけです。それは高村薫『マークスの山』で、初版(第一刷)と第二刷の2冊を見つけたと記憶。その時は「直木賞受賞」と謳っていない帯を探して歩いたわけです。とにかく並んでいるほとんどが「直木賞受賞」という帯でしたから。
●エロ小説で連想した話を。30歳近くの頃、転勤で札幌にいました。ススキノの近くには石川書店という小さな古本屋がありました(後のビルを建てる前のこと、それも数年前に廃業)。ここは雑多な品揃えで私も時々覗いていました。ここで遭ったのが蘭光生というエロ小説家で、この当時に入手した新書判(二見書房)は後のネット古本屋で結構高く売れました。蘭光生に出遭った時期か、又は少し経った蘭光生に興味が失せた頃か、エログロナンセンスSF小説ではヒカイチの式貴士作品に出合いました。長〜いあとがきの面白いSF作家でもありました。ネットの時代になり、やがてやっと今風のGoogle検索エンジンが登場してから、ファンサイトで知ったのは、この二人が同一人物だったことです。SF小説ファンで式貴士さんを知らないという人が居たら、急げーです。筒井康隆さんだってエログロナンセンスを描いていますから、式貴士さんはオススメです。間羊太郎名義の『ミステリ百科事典』も面白い。こんな方を博覧強記というのかな…なお、式貴士さんは直木賞受賞者ではありません。

紀田順一郎「展覧会の客」
デパートで開催される大古本市。その前日は古本マニア(古本屋から見ると大のお得意様)を招待しての出品古本の事前お披露目の下見会。主人公は評論家且つマニアとして招待された。彼に声をかけたのが大沢という結構有名な詩集のマニア。その翌日、早起きしてデパートを目指したが既にかなり並んでいる。大沢は、と探すがずっと後に居たので、それじゃ目指す本は手に入らんよと思う主人公。ところが大沢は沢山抱えて出て来た。大沢はそのテクニックをばらす、欲しい本は下見会の時に、別の本の裏に隠して置いたと(そもそも下見会なんてあるのかも不明。私も並んで開店を待ったことが一度だけある)。大沢は明かす、欲しい本を手に入れるには「殺意」が必要だと(持ち主を殺しても良いと思うほどの執念か)。やがて入ってくる大沢の悪い噂。大沢が執筆中の本のために、詩集、資料を貸したが返してくれないと嘆く研究者や詩集コレクターなど色々の噂。普段より増やしたガードマンが警備する大古本市会場から目玉商品が消えたという盗難事件が起きた…やっと推理小説の開始。今までは伏線です。


ということで、古本と古本屋にまつわる小説のアンソロジーとしては傑作です。もしこれ以外にそんなアンソロジーがあったら、是非読みたい。知っている方、教えてください。なおこれには「書物愛 世界篇」があるので、後日借ります。

今日は上で触れた野呂邦暢『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅 (大人の本棚)』をまず借りて来ました。(追記/日本酒を呑みながらビニール袋(今日は少し雪が舞っていたので図書館で袋に入れた)に入った本書を深夜に取り出すと、みすず書房版(2006)で、角川書店版(1979)に佐藤正午の書き下ろし解説を付したものでした。でも思うのだが、副題の「佐古啓介の旅」が、もし「若き古本屋店主二代目・佐古啓介の旅」とかだったら、私が読むのは少し早まった可能性がある。作家は本屋で目立つ事をあまり考えないのだろうか??ネット古本屋の私は、ヤフオク!出品のタイトルをどうするかで悩んでいる。目立つことで悩んでいるというのに。巻末の著者略歴によると1980年に42歳で急逝。野呂邦暢という文字に記憶はある。学生時代に古本で読んだ文芸誌に載っていたのだろうか?)
それにしても昔単行本で読んでいるのに、ほとんど何も憶えていない。うっすら記憶にあったのは、セールスマンが宣伝のために古本に名刺を挟むのは面白いアイデアだ。効果のほどは不明だが…という想いだけ。
でも前にも書いたが、読後の評価を目次に付けた◎と〇(借りた本ではないよ)とは5年くらい経ったら、また楽しませてくれると言う事、またその五年後と何度でも…
年齢で好み・評価が変わることは少しだがあるし…
やっと判る年齢になったということもあるから、様々だけど…
「読書にとって、忘却は幸いなり」

今度は「書物愛 世界篇」(ロアルド・ダールの「古本屋」クラス作品を期待)と宮部みゆき『淋しい狩人』を借りよう。忘れてしまった古本屋店主と孫とのその後が気にかかる。
《酔った追記》海外ミステリーだと、料理、酒、犬、猫、クリスマスとかのアンソロジー文庫本がある。「古本」「古本屋」という切り口は無いのだろうか。今度借りる予定の「書物愛 世界篇」に書いてあるだろうか??そんなアンソロジーがあったら、見知らぬ作家と出合うチャンスは拡がるのだが………


三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」
「ビブリア古書堂の事件手帖」の第7巻(完結)は2/25に発売予定と下記2/10ネットニュースで読んだので、2/12図書館に「予定に入ってると思うが是非購入して」とリクエスト申込書を提出し確認したら、「この本は購入の予定になっているはず」とのことだったので、更に確認したら、このリクエスト申込書で予約があった扱いになるとのこと。予約の順番で私が何番かは判らねど…
この「ビブリア古書堂の事件手帖」の第2〜6巻の5冊は図書館で借りて読みました。だからまた図書館のお世話になります。
★「ビブリア古書堂の事件手帖」実写&アニメ映画化!-シネマトゥデイ2/10
http://www.cinematoday.jp/page/N0089541

2/19の夜、美和さんからメールが届き添付されていたPDFが、
三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」についての記事(読売)画像など
ビブリア古書堂の事件手帖.jpg
この記事によると
「作品を支えるのは、古書にまつわるうんちくだ。ベースはデビュー前の古書店勤務時代の経験だが、特に4巻以降は、改めて資料収集から始めた結果、読み込むだけで数か月かかることも珍しくなかったという。没ネタと採用したネタの比率は9対1とも。」
作者の三上延さんについては特に調べたことは無かったので、現在の古本屋でネット通販やっている方が情報源かなと想像していましたが、この新聞記事に「デビュー前の古書店勤務時代の経験」とあり、やっぱりそうか、でした。
栞子、その母親、亡き祖父たちが、「本物は億を下らない究極の希少本」シェークスピア全集の初版本「ファースト・フォリオ」を巡って、どんな推理合戦を展開するのか、楽しみな完結巻です。

前にも別ブログで書いたことだけど、少し気になっている事がある。私の記憶間違いかもしれないが、小説には無かったシーン。数回視たテレビドラマにも無かった。
ネット通販をしていると当たり前の風景は、私の場合、古本代金+送料の入金を確認したら梱包して発送となる(連絡無しキャンセルがあるので入金を確認するまで梱包しないことにしている)。私は郵便局に集荷依頼の電話をして集荷を待ち、来訪という流れになる。一冊ものの注文が多いので、ゆうメールでの発送となる。外出の用事がある場合には郵便局に持ち込んで発送という場合もある。ネット古本屋によってはヤマト運輸のクロネコDM便(厚さ2cm以内、3辺の合計が60cm以内などの対応サイズ有り)を利用する場合もある。発送が割と頻繁の場合のやり方としては、毎日「毎度様」と声をかけてもらう方法もあり、今日は無いよという時だけ事前に電話連絡をするなど様々の対応が有り得ます。集荷業者には定期的な巡回コースと大体の集荷時間帯がありますが、地区によって様々で、ゆうメールの集荷はしない所もあるらしい…
郵便局などの集荷の人とはお互い馴染みとなりますが、推理ドラマに直接関係の無い人物でも、ネット古本屋には日常的なシーンの一つとして描かれていると、さりげないがネット古本屋の日常に厚みがでると思います。作者も判った上で、推理ドラマに関わる人物じゃないから敢えて描かないのかも知れませんけど。実写&アニメ映画の長編には欲しいシーンです。
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《追記2/22》
検索したら、ミステリー文学資料館/編『古書ミステリー倶楽部』(光文社文庫)というシリーズが第3巻まであったので、古本で早速注文した。他の図書館から取寄せるのを待てないから
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《追記2/27》マニアによる古書交換会
紀田順一郎/編「書物愛 日本篇」に収録されていた稲毛恍「嗤い声」、
これは私の興味の範囲外だったので、数ページで投げだしてしまった。
別の本、野呂邦暢『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅』を読んでいたら、
その第1話に、詩関連の古書交換会というのが出て来た。
個人が運営し同好の士の売りたい古書を印刷目録に載せて発行する会員制通販システムで、
古本屋で手放すよりは高く、古本屋で買うよりは安くというのが、マニアの古書交換会。
交換会の印刷目録には出品者の連絡先がかいてあるので、欲しい人は相対の取引となる。
『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅』の場合は、申し込みの最終日が記載されており、
希望者が複数の場合は、抽選になるらしいが……
稲毛恍「嗤い声」で触れていたマニア同士の交換会って、
これの事だったのかとガテンが行きました。
これだとちょっとした小遣い稼ぎにはなりそうなので、古本屋巡りもより楽しくなりそうです。

『愛についてのデッサン―佐古啓介の旅』の第1話は1978年に掲載、
稲毛恍「嗤い声」は手元に無いけど、胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』の頃とすると1983年
今ならネットオークションとなるけど、
その当時はマニアによる古書交換会が割と普通だったのかもしれません。
私は昔、マンガ図書館と数軒の古本屋の通販目録しか知りませんでしたけど…
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2017年02月18日

◎タイムスリップSFものと谷口ジロー原作の実写映画「遥かな町へ」(しっかりネタバレ)など、タイムスリップ疑似体験!?

私は、時を超えるタイムトラベル・タイムスリップを描いたSF小説や映画が好きだ。厳密な定義は知らないが、タイムマシーンなどで時空移動するのはタイムトラベル、これは行きたい希望の時代などを選択できる話、まさに旅行です。一方、タイムスリップは突然ひきはがされるように時空を超えてしまう話だから、自由に行き来はできない。
自分の若い時代に行った場合には、二人が同時に居るという設定は不自然なので、若い時代の自分に接触しないように気を付けるのが普通だが、二人が並んで行動するパラレルワールド設定もある。
あの藤子・F・不二雄の「自分会議」のように、色んな世代の自分が子ども時代に集まって議論するのもあるから、疑問を抱かせずに読ませてしまうのは作者の技量次第です。タイムパラドックスという知識があると、辻褄の上で問題は無いかと意識しながら読んだり観たりしていますから、粗探しをしてしまうのは少し損かな?と感じます。
この意味で映画「君の名は。」は、意識の入れ替わるタイムスリップもので、歴史が大きく変更されたのでパラレルワールドだとなる。このパラレルワールドを意識しないと、もっと楽しめるのだろうが…。歴史が変わって、400人死んだ惨劇がほぼ皆避難して助かっていたとなると、別の時間軸の二人だと考えないと、作品世界が成り立たない。つまり三葉が死んだ本来の世界が今もあり続けている。つまり「君の名は。」は、そこから枝分かれした別世界での出会いを描いた作品ということです。「君の名は。」がファンタジーならば何でもあり得るけど、SF作品だとすると、同じ時間軸の二人なのか、はたまたパラレルワールドの二人なのか。これが文章の小説だと矛盾も判り易いけど、映画というスピードで見せられると、「些細な」疑問→「些細な」矛盾も勢いのあるテンポの展開に呑み込まれてしまう。二回目に観た時に、さすがに色々気づくけど、それを判っていて製作した脚本家&監督ですから、矛盾の批判はできません。昨年映画の第二位です。
好きなあの「ある日どこかで」は映画も原作小説もタイムスリップものになる。やはり何らかの区分けをしといた方が記憶の整理はしやすくなると思う。

さて昨年12月に2冊のSF短編アンソロジーを借りた。これは地元図書館で蔵書していなかったので他館より取寄せてもらったものだ。、
★中村融/編『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』(創元SF文庫)
良かったのは、デーモン・ナイト「むかしをいまに」で◯
★中村融/編『時を生きる種族 (ファンタスティック時間SF傑作選)』(創元SF文庫)
特に良かったのは、T・L・シャーレッド「努力」で◎
二週間で読めなかったものがいくつかあったけれど返却した。

読後感をブログ記事することも考えたが、記事原稿を書く時間があったら、映画を観たり小説を読んだ方が賢明と考えて断念した。別に私が敢えて書かなくとも既に書いている人はたくさんいるし、文章も私よりうまい…特別の感想や切り口が私にある訳でもないし。

上の2冊を返却する時12/18に下記のアンソロジーを取寄せてもらうことを考えたが、その本が届いて電話連絡があっても冬道を歩いて取りに行くのは大変と思い、本のリクエストはしなかった。だから返却も面倒なので何も借りずに帰って来た。
★大森望/編『ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選(SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)』早川文庫

新年になっても上のアンソロジーが気になったので、1/5リクエスト申込書に記入し図書館へ。
その本が届いたと連絡があったのは1/25、取りに行ったのは翌日で返却期限は2/9。取寄せ本は延長できないので、読み逃し短編が無いように気を付けねば…

1/27に下記の記事をアップ
★「君の名は。」の世界を時間軸で整理するとパラレルワールド、残る矛盾点・疑問点など/《翌朝に追記》/《追記1/30》/《追記2/5》
http://yumenoya.seesaa.net/article/446343129.html

記事アップが終わったので、借りた本に取りかかった。
★『ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選』
この中に、映画「君の名は。」を観た時からずっと気にかかっていた小説(スタージョン「昨日は月曜日だった」)を発見、何度も読んだ短編なのに題名を記憶してないものだから…。早速、上記事で《追記1/30》

編者・大森望さんは最近刊行の時間SFアンソロジー(上で紹介した2冊など)と重複しないように、且つ時間SFの色んなジャンルを網羅するよう、偏らないように選んでいるので楽しめました。更に短編ごとの頭の解説がとても面白かった。作者の紹介だけでなく、そのジャンルの歴史とか、他の作家の作品やまだ単行本になっていないSFマガジンの掲載作品も紹介されている。

H・ビーム・パイパー「いまひとたびの」の解説は、ケン・グリムウッド「リプレイ」に始まり筒井康隆「秒読み」も紹介し、本作は1947年4月号初出(リプレイものの元祖)、本邦初訳と。
「いまひとたびの」は、第三次世界大戦で負傷した軍人が少年時代にタイムスリップした話で、身体は少年だが頭脳は大人のまま……なかなかの「リプレイものの元祖」でした。
解説にあった筒井康隆「秒読み」の記憶が無いので、次回借りることとしよう。

2/10のネットニュース
★「ビブリア古書堂の事件手帖」実写&アニメ映画化!-シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0089541
「本の雑誌が選ぶ「この40年間のベスト400冊」の第1位に選ばれ」
図書館の蔵書を調べたら、在庫があったので、ネットで予約

「ビブリア古書堂の事件手帖」については2回話題にしている。最初のが
★ヤフオクに出品→3/17終了追記/ヤング「たんぽぽ娘」収録の「奇妙なはなし」文春文庫/★侍ジャパンお疲れ様→今度は準決勝-2013年03月10日
http://yumenoya.seesaa.net/article/394425705.html?1487154344
「3/4のTVドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」で『たんぽぽ娘』が話題になっていたので、風見潤/編『たんぽぽ娘 海外ロマンチックSF傑作選』集英社文庫コバルト(ドラマのビブリア古書堂での古本価格はナント8,000円!!)……」
ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」はタイムトラベラーもので結構有名。

後に図書館から別訳者のを借りて読み、二つの訳も比べてみたが、私の好きな「時間SFでラブロマンス」だというのに、「たんぽぽ娘」はあまり私好みではない。
なお未読の方へ、今一番入手し易いのは「栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック(角川文庫)」で、これに「たんぽぽ娘」が収録されています。

2/11図書館から用意出来たとメール連絡が入る。行こうとした時に思い出した。発送しなきゃならない本があったことに気付き、明日行こうと梱包作業の開始。

2/11夜、外付けハードディスク(1.0TByte)を落札
同22時32分 明日発送予定と連絡 (大雪の鳥取の方でした)

2/11の24時近くに確認したYahoo!ニュースに訃報記事
驚き!?しばし茫然……次の文を書いて投稿
★マンガ家・谷口ジローさんの訃報ニュースに驚きました/《随時追記》関川夏央の追悼文(読売新聞)-2017年02月12日01:12
http://yumenoya.seesaa.net/article/446917162.html

2/12予約本「本の雑誌 特集・この40年間のベスト400冊 2015.6」を取りに行った時に、「秒読み」を収録した筒井康隆の傑作選を2冊借りてくる(「座敷ぼっこ ふしぎ文学館」「秒読み 筒井康隆コレクション」)。

2/13今ベッドの横にあるのは、少し前に読んだ「戦士同盟 リンド3」の3冊のみだ(揃いでない)。
何処にあるのか判らないダンボール箱を捜し、それを開けると整理も大変なので、古本屋で見つけるとダブリでも買うことがある。これはそんな3冊です。
(下の「」内はブログからの転載)
「谷口ジロー作品は、引越しダンボール箱のままなので、読むことができない。
それで昨夜は谷口ジロー原作の映画「遥かな町へ」を視た。
これは二度目だと思うのだが。母の墓のシーンしか記憶に残っていなかった。
この映画を視終わり、寝酒を呑みながら色んな事を考えていた。
ベッドに入っても、いつもの読書をせずに、
まだ色んな事を考え続けていたものだから、なかなか寝付けなかった。
映画についてと、連想で色々考えたことは別の記事で書くかも知れない…
色んなことを連想させて少し豊かにする映画・マンガ・小説などは、良い作品ということです。」

今もブログの別記事をテキストファイルに書いています。連想が飛ぶと三つ同時進行もある。まあ書いている途中原稿の半分はボツのフォルダ行きです。ずっと宿題のテーマは二つ抱えていながら、簡単のヤツを先に書いて投稿しているという、まだ書いていないという負い目もあります。書くとは記したけど、それは約束ではない、私はモノ書きのプロじゃない無名人、アレはどうなったと誰も文句は言わないけど、完結していないシリーズものの事は、書いた本人が一番気にしています。閲覧者が少なくとも、訪問客が多い励みは無くても、どこかに残して置きたいから書いているという場合の事です。

★谷口ジロー原作の映画「遥かな町へ」を少し紹介(ネタバレ注意、記憶間違いはご容赦)
主人公はマンガ家らしい原稿の画面で映画は始まった。
妻が居て子どもは女の子が二人居る中年のマンガ家のトマ
単行本をバッグに詰めて各地を行脚しているらしい
何処かの書店前か?
テーブルにはマンガ単行本が積み上げてある。
椅子に腰かけて客を待つトマ
ファンらしい若い人から「新作ですか!?」との声
新しいモノは考えているのだが…と旧作を示すしかない主人公
「これが好きなんですけど、新作って、どんなのですか??」
何もイメージが無いから、構想を語れず口ごもるトマ
それにガッカリするファン
(マンガ家としては逼塞状態にあるらしい…)
乗る列車を間違えたことに気付いて降りたら、
そこは生まれ故郷の町だった。
ずっと来たことの無かった故郷
次の接続までも時間がたっぷりあったので、
町へ出たら、自動車修理工場を継いだ同級生に会った。
その会話で判明するのは、トマの中学生時代に父が失踪していた事。
それは父の誕生日のことだった。
トマは、父の家出が、何故!?とずっと気になっていた。
母の墓の前で、不思議な風が舞い、
トマを眩暈が襲い気を失う。
気がついたら、少年になっていた。(タイムスリップ)
(見かけは少年なんだけど、心は中年オジサンであることに戸惑うトマ)
(これが映画「遥かな町へ」の世界です。)
自転車に乗って急いで家に向かったトマ
父は洋服の仕立屋(テーラー)
父に言われて車から生地運びの手伝い
父の失踪で若くして死んだ母は綺麗だし、妹は可愛いし、飼っていた犬も愛おしい
カレンダーを確認すると、父が家出した父の誕生日は過ぎている。
(どうしたんだろう!?)
トマは目が覚める度に元(中年マンガ家)に戻っていないことに気付く。
(いつかふと元に戻るのだろうが…と開き直ったトマ)
あんまり会話しなかった父は何を考え悩んでいたのだろうか??
父と母と妹と積極的に触れ合おうとするトマの心は大人。

少年時代には話しかけることも出来なかった中学校のマドンナ。
マンガ家になるゾと思っていたトマは家でもノートに色々とスケッチしていた。
その憧れマドンナをスケッチノートに描いていたのを授業中に見つかる。
心は中年なので先生に反論したことから、
この事件でスケッチ対象であったマドンナがトマに興味を持つことに…
マドンナは洒落た少女で積極的な行動派でした。
そして付き合うようになる。その代わり男友だちとの付き合いは減る。
身体は中学生だが、心は子持ちの妻帯者のオジサン
デザイナー志望の彼女にペンの持ち方と線の引き方を指導。
今度、君が主人公のマンガを書くよと…宣言する(決意なのでしょう)
(もっと後のシーンだが、父の家出間近が大きな問題となっているトマにとって、彼女との交際どころでなく、彼女を怒らせてしまう)
(オジサン少年の初恋物語もなかなかです)

祖母のところへ届け物
二人で写真帳を開く。そこには若い母と父ともう一人の若い男
祖母は説明する。その頃、娘はこの男と付き合っていた。
二人の若い男は親友同士で当時レジスタンスをやっていた。
活動の帰り、親友は撃たれて死に、父は逃げ延びた。
そしてやがて母と父は付き合うようになり結婚したと…

(今度戻ったら娘たちに犬を買ってやろうというシーンもあり)

父の誕生日の用意をする母に驚くトマ、
誕生日の用意をしていた妹に訊くと、憶えていないの!?
その日にお兄ちゃんが墓地の近くで昏倒していたのを発見されたから、
それどころでなくって、誕生日は延期になったのよと…
お兄ちゃんは何をプレゼントするの?
父の家出の決行はこれからだ!!と父の行動に気を付けるトマ
友だちに借りた原付自転車で父の車の尾行を何度も…
仕立物のお届けが多い。

父の趣味の釣りに無理矢理ついていき、色々質問を…
多くは語らない父だが、好きで仕立屋になった訳でないらしい。
(若い時には何かの夢もあったのかも知れない…)
(色んな大人の事情で母と結婚したけど…)

(このシーンは前後するかも)
学校から母へ電話連絡、無断欠席で
気持ちは判るけど、女の子との付き合いはほどほどにネ
明日から行くのよ
判ったよ母さん
(まさか父を尾行していたとは言えないから)

(このシーンも何処に挿入なのか不明)
後に妻となる少女の家に電話するトマ
電話に出た母親は娘とどういう関係なのか詰問する。
やっと代わった少女にトマは告げる。
その内に僕と出会い結婚する。
そして娘が二人だ…

(このシーンも何処に挿入なのか不明)
妹との会話
月に人間は立てるのかしら?という妹の疑問に
これは他の人には内緒だよ。
1969年に月面着陸がある。
これは深夜にテレビ中継があるから、母さんが起こしてくれるよ。
そんな事、父さんが許さないわー
大丈夫、その時、父さんは居ないから…


尾行で一人の女性と逢ったのを目撃…
別の日に父は病院の病室へお見舞いに…
父が帰ってからその病室に入ると
あなた、トマね!?
その女性は語る
私たち幼馴染なの、今度ここのサナトリウムへ来たの
だから連絡したの、私、あまり永くないのよ
でも(お父さんは)ここへ来ちゃいけないのよね
彼女を抱きしめてあげるトマ

トマはその日、一番仲の良い友だちの家へ
そこはバー
(バーの奥が友だちの部屋だけど、友だちは居ない。また無断欠席か)
(来た目的は友だちじゃない)
なじみの女性(母か従業員か)に飲ませてよと頼む。
何かあったんだろうと、ウイスキーのストレートをグラスに入れる。
トマはそれを一気に飲み干す。(私なら氷を所望しロックに)
お代わり
また一気に飲み干す。
もう一杯
それくらいにしときなさい。
それじゃタバコを頂戴。
タバコを深々と吸い込む。
(酒もタバコも初めての少年の身体には効いたのでしょう、昏倒)
迎えに来た父に初めて殴られる。
翌朝は二日酔いで欠席に…

或る日、父はあの女性は亡くなったとトマに告げる。

父の誕生日パーティ
前回は父がパンを買いに出てそのまま失踪した。
今度はトマが事前に買って用意してあったので、
パーティは無事に進行

(その翌日か?)
何も告げずに居なくなった父、母は狼狽えている。
トマは一目散に自転車で駅へ急ぐ。
ホームには父がいた。その横に座るトマ
やっぱり行っちゃうの!?
心が大人のトマには父を引き留めることができない。
やがて到着したパリ行き列車。乗り込む父。
本当の人生を歩みたいという父を見送るトマ。

家へ戻たトマは母に言う。
父さんと一緒だった。
父さんは出て行った。
母は、いつかこんな日が来るんじゃないかと心配していたと…
母さん、父さんはもう戻って来ないから、
ずっと待っていたらダメだよ、と母を抱きしめるトマ

(その翌日だろうか?)
墓地の下を自転車で通りかかったトマ
オジサンの自分が階段を登っていくていくのを見かけトマも登る。
墓地ではまた不思議な風が舞いトマは昏倒する。
気付いたオジサンのトマ
墓碑銘の母の死亡年に変化は無い。
(やっぱりずっと父の帰りを待ち二人の子供を育て若くして死んだのだ)
自宅に向かう列車の中
暗くなった歩道橋から見えた自宅の食堂(茶の間かな)の風景
そこには妻と二人の娘が談笑している。
家に向かうトマの後姿でフェードアウト
次にカットが入る。あの彼女が主人公のマンガの原稿
(終わり)
(少し紹介のつもりが、こんなに長くなってしまった)
(マンガを読み返したいが、どのダンボール箱に入っていることやら)

★映画のその後を想像すると(こういう妄想も楽しい)
◎二人の娘にまず訊く、「どんな犬が欲しい?」
◎或る日の妻の発言「これを話すのは初めてだと思うんだけど、この前ふと思い出したの、私もすっかり忘れていたんだけど、私がまだ中学生だった頃、変な電話が自宅にあったの。声は少年なんだけど、将来オレに出会って結婚するって言うのよ。そして生まれる子供は二人で、どちらも娘だって。それは当たっているだけどネ、変な話でしょ。相手は名乗ったんだけど、名前は憶えていないの…。ちょっと気になるから、母さんに電話してみようかしら。母さんなら何か憶えているかも知れない。その電話が終わったら、母は一体誰からの電話なのって訊くし、私も不気味に感じて母には話したと思うのよ。何でずっと忘れていたのかしら…」(トマはコレにどう反応するか?)
◎トマはあの彼女が主人公のマンガを仕上げて久々の新作発売に。
志望のデザイナーになっているのかは不明だが、友だちからアンタの若い時にソックリな女性が主人公のマンガがあるよと教えられて、その本を買う。それを読んで中学生の時に付き合ったトマを思い出す。出版社へ作者の連絡先を問い合わせた彼女からトマに電話が入る……。

映画「遥かな町へ」はタイムスリップもので、少し歴史に変更があるから、厳密に考えるとパラレルワールド、枝分かれした新時間軸だ、と杓子定規に捉えるのは不要な作品です。あの映画「君の名は。」は犠牲者400名の命が助かるストーリーとは歴史変更のレベルが違いますから。


【タイムスリップのような疑似体験】
映画「遥かな町へ」を視た夜はベッドの中で色々考えて寝付けなかった。
私の連想は一年前の事件に移っていた。
それは昨年の2/27に中学生時代の担任先生に電話したことから始まった。
中田先生と話すのは卒業以来だと思うので、
64歳の私が1964年の中学入学の12歳にまるでタイムスリップしたような気分だ。
今紹介しようとしている事件は、私が生まれるずっと前の母がまだ独身だった戦前のオフクロの事を調べることに突然なった。映画「遥かな町へ」を視た深夜に、「あれってまるでタイムスリップだったよな」とベッドの中で考えていた。中田先生との電話での会話は、私の意識を1940年頃にぶっ飛ばしました。

(ここで好友堂さんの呼び出しでスカイプをしたので、かなり中断し酔っぱらってしまった)

あの時の事は下記のブログに書いています。
★亡き母の若き日を求めての推理劇は突如開幕した(北方領土・多楽島-1)-2016年04月05日
http://yumenoya.seesaa.net/article/436243471.html
その第二弾が
★ソ連軍上陸後に島を脱出した宿屋の漆塗り朱色お膳セット木箱 その1/写真六葉(北方領土・多楽島-2)-2016年04月21日
http://yumenoya.seesaa.net/article/436932103.html
★ソ連軍上陸後に島を脱出した宿屋の漆塗り朱色お膳セット木箱 その2(北方領土・多楽島-3)-2016年04月21日
http://yumenoya.seesaa.net/article/436952404.html
★第二子を生むため母の実家・長野を目指し秋田辺り(日本海)へ船で決死行!?1945年(北方領土・多楽島-4)-2016年07月06日
http://yumenoya.seesaa.net/article/439769284.html

当初の構想では、後2回の連載で完結する連載のはずだったのが、ここでストップしたままです。
私が生まれる前のオフクロを探求するのが、死んだオフクロに関連している事が私のエネルギー源だったのに、色丹島がメインの舞台と変わったことで、別の記事を書く意欲が萎んでしまいました。色丹島を飛ばして最後の記事をかく選択肢もあるのですが、その決心がつかないまま、宙ぶらりんで、半年が過ぎてしまった。
「北方領土」に関心のある人はネットに少ない、歯舞諸島の一つである小さな「多楽島」に関心のある人はもっと少ない。
自分が納得するために探偵・刑事のように調べているのだから、ブログ記事への反響は、そのコピーを送った中田先生と姉と兄と横田さんだけで十分なのだが、キーワード「北方領土」「多楽島」で検索する人はほとんどいないようだ。もう少し反響があれば別なのかもしれないが……

この北方領土に関わる連載記事2本のストップと
初めて「拡散のお願いニュースが巻頭に有り」と来訪者の多いページのタイトルに挿入して記事巻頭に謳った「兵庫労働局、発達障害の非常勤女性に「いじめ」「虐待」〜前局長ら5人処分 障害者雇用推進の役所がなぜ?-Yahoo!ニュース 2016年10月13日(木)13時2分配信」
これも去年からの宿題です。これについては、この分野に詳しい方が書いてくれたら私が何も登場することは無い、とずっと思っていました。ネットニュースを視ている限りでは、誰も書いていないとネット調査を始めました。調べると少しずつ見えてくる兵庫労働局と厚生労働省の現場の実態。私のこの「拡散のお願い」を巻頭に挿入した時から、記事原稿は何も変わっていません。誰かがネット記事を書いてくれたら、私の記事の登場場面は無くなるのだが…。ブログ記事って、ホームページのように自由にフォントの色とか大きさとかを簡単に設定できないから、Yahoo!ニュース記事からの引用と私の文章と厚生労働省の公開資料の引用とが文字の使い分けでうまく表現できないので、ブログ記事のアップはこれもストップしたままです。この二つが去年から引きづっている宿題です。これらを何とかしないと、自分の中でしっくりさせれない私のです。

色々飛び火で文章が長くなりましたけど、
自分のブログ記事を検索したら、私が一番好きなマンガ家・永島慎二さんで次の二つの記事がありました。
◆永島慎二さんが亡くなっていた-2005年07月12日
http://yumenoya.seesaa.net/article/394425501.html?1486834818
「Googleで検索したら、6月10日に亡くなっていたらしい。
そのことが報道されたのは7月6日らしく、67歳だったとのこと。」
◆永島慎二さんの追悼記事-2005年08月10日
http://yumenoya.seesaa.net/article/394425504.html?1486834964
「連載記事を読み進むうちに、思わず泣けてきました」

谷口ジローさんは69歳、永島慎二さんは67歳、俺は今65歳
クモ膜下出血と脳内出血で救急車で入院したのは2007年の夏で、56歳だった。あれは十年近く昔の事。あの時から何時死んでもおかしくないとは考えている。もし今コロッと死ねたら、オレは楽なんだし…。私個人の希望としては、坊さんを養う戒名もお経も要らない。よっぽどオレの方が死後の世界について考えたよ。そんな薄っぺらな坊さんに、死後の名前を付けて欲しくないし、お経は迷惑だよ。

ということで、最後には谷口ジローさんとは離れてしまいましたが、谷口ジローさんとの追悼ブログはこれで終わりとします。(誤字脱字は明日にチェックします。この失敗に怯えたら、いつまでも投稿できない。だから酔っ払いのエイヤッ!?!?の勢い投稿アップ)
明日起きたら、投稿記事を読み直して、大きな誤記の訂正をやることにします。(2/18素面で少し訂正した)
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2017年02月12日

マンガ家・谷口ジローさんの訃報ニュースに驚きました/《随時追記》関川夏央の追悼文(読売新聞)

マンガ貸本屋を廃業してからは、新作をそんなに読んでいないので、
あんまりファンとは言えないけれど、
このYahoo!JAPANのトップニユースには驚きました。

谷口作品との最初の出合いは、アクションものでした。
探偵もの(原作は関川夏央さんや矢作俊彦さんなど)、
ボクサーものでは原作者狩撫麻礼、
動物ものを描ける少ない漫画家でもありました(「ブランカ」「神の犬 ブランカ」「シートン」など)
(途中追記:動物の筋肉の動きを描く才能は、格闘技の迫力とか凍傷間近の山登りの迫真に通底。このレベルを描ける男性マンガ家は、かわぐちかいじ(山岳には村上もとかがいました)…他に誰がいるのだろうか??浦沢さんは「まだ」のように思うし、元々筋肉描くタイプじゃないからね。貸本屋を廃業してから今のマンガ界を知らないからなー!?新人は全く知らない。ああっ格闘技マンガだと板垣恵介さんも忘れてはいけませんねー。谷口さんとは違うけど筋肉派です)
「犬を飼う」は動物ものとは言えないが好きでした。
SFものだと「地球氷解事紀」「イカル」
山岳ものだと「K」や「神々の山嶺」
純文学風だと「「坊っちゃん」の時代シリーズ」「歩く人」「父の暦」「遥かな町へ」などなど

まだ69歳という年齢なのに…
マンガ家の訃報についてはブログではあまり話題にしていない。
「谷口ジローさんの死」はショックです。
色んな事が過るので、涙と鼻水か…

★<訃報>谷口ジローさん69歳=漫画家「孤独のグルメ」=毎日新聞 2017年2月11日 23時27分(最終更新 2月11日 23時55分)
http://mainichi.jp/articles/20170212/k00/00m/040/094000c
「漫画家の谷口ジロー(たにぐち・じろー、本名・谷口治郎=たにぐち・じろう)さんが11日、死去した。69歳。」
★谷口ジロー-ウィキペディアWikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%8F%A3%E3%82%B8%E3%83%AD%E3%83%BC

★「犬を飼う」谷口ジロー 道新マンガコラム(夢の屋)
((2001年6月15日付け道新夕刊)第14回目 漫壇 ただ今貸出中)
http://www.d3.dion.ne.jp/~yumeya/doushin-14.html
このコラムを書いた時には、マンガ作品上の愛犬の死と私の母の死を絡めて書いてよいものかと少し躊躇ったという記憶が蘇った。
《途中追記:今確認したらコラムの短い文章でした。「今読み返すと、五年前の老いた母の入院と死が奇妙に重なってしまう」/と書かせた「犬を飼う」は名作です》

★「谷口ジロー」の街 (2003.2.17谷口ジロー氏の公認ファンサイト)
http://www.jiro-taniguchi-fan.com/
久々にサイトを訪問したが、「谷口ジローさんの死」についてはまだ何も無い。
ファンの中で一番ショックを受けているのは、この彼かも知れない。

悲しいよー!!!!

《追記》
色んな新聞などの訃報ニュースでは「孤独のグルメ」をタイトルに入れているものが多い。
個人的には「孤独のグルメ」は、私の好きな谷口作品ではない。
テレビドラマ化されたからなのだろうけど…
産経ニュースのみが「『坊っちゃん』の時代」も入れている。
「孤独のグルメ」が代表作だと勘違いされる恐れがあるので、ファンとしては危惧する。
この「孤独のグルメ」を最初に読んで、こんな感じのマンガ家なんだと思われたら困る。
「孤独のグルメ」だけを読んで、卒業されたら困ります。
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《追記2/12》翌日「谷口ジロー」でGoogle検索していたら
◎「孤独のグルメ」の作者は、"怪物"だった!―日本人が知らない、谷口ジローの真価=東洋経済オンライン2015年02月21日
http://toyokeizai.net/articles/-/60953
◎谷口ジロー(フランス芸術文化勲章受章記念インタビュー) - コミックナタリー Power Push(2011年か?)
http://natalie.mu/comic/pp/taniguchijiro
「「ふらり。」は、あれは週刊で描いてたわけじゃないんですよ(笑)。描きためてから掲載してもらったんです。でないと私のペースじゃ、できません。」
「2年くらいかかったのかな。だから次回作が載るまでには、またあと2、3年、お待ちください(笑)。」
「他の人がどう考えてるかわからないけど、私は背景がただの記号じゃ不満なんです。背景もキャラクターとして描かなくちゃいけないんじゃないかって、ずっと感じてましたね。」
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《追記2/14》
谷口ジロー作品は、引越しダンボール箱のままなので、読むことができない。
それで昨夜は谷口ジロー原作の映画「遥かな町へ」を視た。
これは二度目だと思うのだが。母の墓のシーンしか記憶に残っていなかった。
この映画を視終わり、寝酒を呑みながら色んな事を考えていた。
ベッドに入っても、いつもの読書をせずに、
まだ色んな事を考え続けていたものだから、なかなか寝付けなかった。
映画についてと、連想で色々考えたことは別の記事で書くかも知れない…
色んなことを連想させて少し豊かにする映画・マンガ・小説などは、良い作品ということです。

昼起き生活なので、早い時間にピンポーンで起こされると困るし、出ない。
時計を確認すると、まだ9時過ぎじゃないかー
落札して鳥取から中古の外付けハードディスクが届くのは…午後2〜4時の配達を指定した。
うつらうつらしていると、またピンポーン、勘弁してよー。
今度はまだ10時過ぎ、うるさいセールスマンだなー、だからまだ起きない。
二度もピンポーンをやられるともう寝れないので、10時半に起きる。
不在通知表が入っていないから、やはりヤマト運輸じゃない。
正午近くにピンポーンでヤマト運輸の配達。
ということは、やっぱりヤマト運輸だったのー!?
大雪の鳥取・米子から鳥取の空気と一緒に外付けハードディスクが届きました。
これを落札したのは12/11夜9時過ぎ
谷口ジローさんの訃報がYahoo!ニュースに載ったのは24時近くだった。
偶然ですが少し不思議な鳥取つながりでした。
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《2/17追記》昨夜、美和さんが添付ファイルで送ってくれた新聞画像
関川夏央「谷口ジローさんの思い出―欧州が愛したリアリズム」(読売新聞2/16朝刊?)
谷口ジロー読売新聞2-16.jpg
谷口ジローさんは色んな原作者と組んだが、
一番長いコンビが関川夏央さんですから、
一番読みたかった追悼文は、これかもしれない。
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(全文を文字起こし)
関川夏央「谷口ジローさんの思い出―欧州が愛したリアリズム」(読売新聞2/16朝刊?)
 ちょうど四十年前の寒い日、谷口ジローと会った。絵はうまいが話がつくれないマンガ家がいる、助けてくれないか、とマンガ雑誌編集者に頼まれた。ハンサムな二十九歳の彼は、穏やかな表情で無言のまま、あなたに書けるかな、と二十七歳の私に目で語った。
 絵がうまいのは承知していた。だが話がつくれないのではないと、共作の仕事をしてすぐにわかった。マンガ、ことに一九七〇年代の「劇画」は「こけおどし」を特徴としていたが、そういう物語づくりを彼は嫌っていただけなのだった。
 三年後、『事件屋稼業』という作品をつくり始め、このとき谷ロの絵に「ユーモア」の味が加わった。
 さらに七年後、私たちは明治の文芸家、というより「文芸思想」そのものを主人公とした連作『「坊っちゃん」の時代』に着手した。この作品から彼の絵は「明るいリアリズム」の方に歩み出した。
 谷口は、私の書いた設定、セリフ、ナレーションをいっさい変えなかった。だから「原作」と「作画」ではなく、「企画・脚本」と「撮影・監督」の関係であった。完成原稿で矛盾が生じたら、絵ではなく、セリフやナレーションを「編集」し直した。すなわち文字どおりの「共作」であった。
 二十年前、私はマンガ・シーンから文芸方面に退いたが、谷口はさらに多くの仕事を世に問うて、やがてヨーロッパのファンに日本マンガ最先端の巨匠として遇されるようになった。かつて現地の映画ファンが小津安二郎を愛したようだった。
 一九八〇年代初めに着手、九〇年代半ばに中断した『事件屋稼業』の主人公、「ハードボイルド」なのに依存心の強い探偵深町丈太郎は、時の経過とともに加齢する設定だから、二〇一七年には六十八歳だ。
 大晦日に見舞ったとき、どうかね、糖尿で前立腺肥大の探偵の現在を描かないかね、と谷口に提案すると、彼は泰然と微笑した。その脚本を執筆中、私は突然の訃報に接して茫然とした。 (作家)

(読売新聞または関川夏央さんからクレームが入った時には、記事の全文を削除します。その時は引用方式で語ろうかな…)
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《2/18追記》映画「遥かな町へ」を視ての第二弾の追悼ブログにリンク
◎タイムスリップものと谷口ジロー原作の実写映画「遥かな町へ」(しっかりネタバレ)など、タイムスリップ疑似体験!?-2017年02月18日
http://yumenoya.seesaa.net/article/447104879.html
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2017年01月16日

◎佐藤マコト「箱入り娘」(「サトラレ」の原点)(未単行本化作品)【マンガ図書館Z】/桑田次郎も

子どもの頃に読んだ童話とか民話にサトル≠ニいう人の考えている事を読む化け物の話がありました。
佐藤マコトのマンガ「サトラレ」は、その逆で、自分の考えていることを周囲に発信してしまう能力サトラレ≠描いた面白い作品です。
「サトラレ」は全8巻とneo全2冊が出ていますけど、
この作品の前にどんな作品を描いていたのかはずっと気になっておりました。
こんな面白い発想の「サトラレ」を描く人は、その前に変てこな作品を描いていたのだろうな??
昨夜好友堂さんとスカイプをしていた時に、マンガ図書館Zが話題になりました。
ここに来たのも久しぶりだったので、未単行本化作品コーナーをチェックしていましたら、「箱入り娘」が出てきました。
前回チェックした時には無かったはずの未単行本化作品でしたので、翌日になってやっと読みました。メッケモノでした。検索しましたら、アマゾンにも見つかりました。どうも「サトラレ」前のデビュー作品らしいです。

「箱入り娘」を視て(読んで)いる途中で、今日のニュースをチェックしていたら、マンガのページめくりがうまくいかなくなったので、ブラウザをFirefoxからChromeに変えてみた。すると何とCMが現れました。マンガ図書館Zって広告で成り立っている無料マンガだったんですね。私、Firefoxで広告の一部をカットするアドオンAdbock Plusを使っているので広告が出ることを今日まで知りませんでした。私のように広告をカットしてタダ読みされたら困りますねー。

「箱入り娘」扉ページの惹句は次のとおりです。
「『サトラレ』の原点がここにある!!」
「『サトラレ』の作者・佐藤マコトが描く64ページ!!」
佐藤マコト「箱入り娘」【マンガ図書館Z】
https://www.mangaz.com/book/detail/41731

アマゾンにもありました。
★箱入り娘 オンデマンド (ペーパーバック) 2016/8/12
https://www.amazon.co.jp/%E7%AE%B1%E5%85%A5%E3%82%8A%E5%A8%98-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E3%83%9E%E3%82%B3%E3%83%88/dp/B01H34D53E/ref=sr_1_17?s=books&ie=UTF8&qid=1484545451&sr=1-17&keywords=%E4%BD%90%E8%97%A4%E3%83%9E%E3%82%B3%E3%83%88
★箱入り娘 Kindle版
https://www.amazon.co.jp/%E7%AE%B1%E5%85%A5%E3%82%8A%E5%A8%98-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E3%83%9E%E3%82%B3%E3%83%88-ebook/dp/B00O5DDUTQ/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1484552220&sr=1-2&keywords=%E4%BD%90%E8%97%A4%E3%83%9E%E3%82%B3%E3%83%88%E3%80%80%E7%AE%B1%E5%85%A5%E3%82%8A%E5%A8%98
内容紹介から転載(著者のコメント)
「プロアシスタントとして生計を立てていたとはいえ、年に一本位は「漫画」を描こう。
そう考えつつ「アシスタント先探し」も考慮しつつ一人で書き上げていた頃の投稿作品です。
「僕はココにいるよ」
日の当たらないプロアシスタントの、少し病んだ心の叫びがモロに出ていますw
旧知の編集さんに渡し掲載先を探して頂いたのですがページ数とにかく長い。
暫くして某誌に頼んだところ「エヴァのパクリ」と評されて…いや、僕は観てないんですけどねw
載せてもらえるところ無いと返ってきたんですよねズッシリと64ページw で途方に暮れて
モーニングの編集さんに「スクリーントーン代だけでも回収したいんです(>_<)」と泣きついて…
お情けで漫画オープンに入選して、ツテではない初めての編集さんが付いて一年半後「サトラレ」連載という具合。
本当に人生ってわからないですね。 (注)カラー表紙とP63、64は旧Jコミさん掲載用に描き足しました。
佐藤マコトでした。」

気になって「エヴァ」を検索しましたら、SF映画がヒットしましたけど、少女アンドロイド映画とこの「箱入り娘」は全く別物で、「エヴァのパクリ」と論ずるレベルじゃありません。「箱入り娘」の方が色んな萌芽を含んでいます。「エヴァのパクリ」と評した編集者は「見る眼」が無かったと感じます。


マンガ図書館Z「著作者50音順一覧」には桑田次郎は登録されていませんが、
「桑田次郎」で検索すると、次のような14点の作品が登録されています。
https://www.mangaz.com/title?query=%E6%A1%91%E7%94%B0%E6%AC%A1%E9%83%8E&submit=
桑田次郎「未来人ケン+おれは石松だ+からだの…」
桑田次郎「電人Xマン+黒い風」
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2016年11月23日

◎図書館でのベストセラー本の過度な購入や寄贈呼びかけに、図書館の配慮をという出版界の異例の要望書

 ちょっと前段が長くなります。
 私はかつて10年と少しマンガの貸本屋をやっていたので、公共図書館は無料の貸本屋だと認識しております。ちょうど古マンガ蔵書の通販を始めて自転車操業していた貸本屋の閉店を考えていた頃の2001年、「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」緊急アピールという広告が大手の出版社のマンガ雑誌には掲載されました。マンガ・ファンの方なら、記憶にあると思います。

★「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」設立宣言-21世紀のコミック作家の会
http://www.comicnetwork.jp/concept/
★アピール文 平成13年5月2日〜6月6日-21世紀のコミック作家の会
http://www.comicnetwork.jp/appeal/pdf/01.pdf
★アピール文(PDFファイル5種類にリンク)
http://www.comicnetwork.jp/appeal/index.html

この時に「ひでぼんず」さんに頼んで開設してもらったのが下の掲示板です。
★「21世紀のコミック作家の著作権を考える会 」を考える(発端)
http://www.bonzclub.biz/cgi-bin/technote/read.cgi?board=apiel&y_number=0&nnew=1
★「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」を考える(掲示板)
http://www.bonzclub.biz/cgi-bin/technote/main.cgi?board=apiel
 うろ覚えですが、マンガ家さん方のアピールの内容は、古本屋(特に新古書店)に売ってくれるな、マンガ喫茶で読んでくれるなというもので、古本屋、マンガ喫茶が、新作品の誕生を阻害していると。古本屋で人気で何度売買されても、マンガ喫茶で何度読まれてもマンガ家の収入につながるのは、最初の新刊購入だけです。(当然ながら、会の背後に居るのは、マンガ雑誌とマンガ単行本の大手出版社です。マンガ家と出版社の利害は一致したが、出版社が表に立つと不都合なので、マンガ家たちの自主的な会によるアピールが無難となったのでしょう)。

 マンガのファンが古本屋に売ろうが買おうが、マンガ喫茶で読もうがそれは勝手なことですから、マンガ家さん方がどんなアピールをしようとも、古本屋とマンガ喫茶の利用者を減らす方向に効いたとは思えません。
 会のアピール文には、賛同した(特に反対する理由もない消極派も含む)マンガ家さん方の氏名が列記されていますが、このアピールに反対意見を述べた剛のマンガ家もおりました。“みやわき心太郎”さんです。
★“「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」緊急アピール”に対するマンガ家・みやわき心太郎氏の意見(2002年文章の復刻転載)
http://www.d3.dion.ne.jp/~yumeya/21kangaeru.html

 今アピール文を上のリンクで確認しましたら、平成13年5月2日(2001年)を最初に、平成17年4月(2005年)まで5種類のアピール文があったようです。私のやっていた貸本屋はとっくにつぶれていました(2002年)ので、関心度もかなり落ちていましたが、アピール文はトーンダウンして、攻撃の矛先は、「古本屋とマンガ喫茶」から「貸本屋」へと変わりました。大山鳴動して、結局の落としどころは、「貸本屋」は一定期間は貸本として使えないことと、貸本として利用料を加味した価格で購入する仕組みとなったようです(もう貸本屋でなかったので詳しくは知りません)。昔ながら貸本屋は細々とやっておりますので(その後に廃業した人も多いでしょう)、大山鳴動してレンタル・ビデオ屋(レンタルDVD屋)だけのように思います。マンガが原作の映画・テレビドラマが多いので、原作のマンガ単行本も扱うレンタルDVD屋は増えたように思いますから。

 これでやっと本題に近づいてきましたが、「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」緊急アピールが話題となり貸本屋が俎上に載り始めた頃、図書館について語る小説家が増えたように記憶しています。話題の小説やエッセイを扱う貸本屋は微々たるものでしょうから、無料の貸本屋としての図書館を問題視する小説家がいたので話題になったのだと思います。小説家だって図書館でいくら人気があっても、新刊の印税が小説家に入るだけですからね。その頃、図書館は全く利用しておりませんでしたけど、姉から話題の小説の予約数が多いのでかなり待たされると聴いた記憶があります。

 私が図書館を利用するようになったのは、2012年に札幌から石狩市に移転してからです。札幌時代には、読みたい本がある場合には、時々巡回していたブックオフで探していました。ところが石狩市に来ましたら、近くに古本屋は無いし、年齢もあって札幌のブックオフへ出かけて行くのは益々億劫となり、地元の図書館を利用するようになりました。図書館に少し慣れた頃、地元に在庫していなくとも、他の図書館から取寄せることも可能だと知り、SF小説・推理小説関連で何度もお世話になっています。普段、今話題の小説などが読みたいと思うことはほとんど無いのですが、又吉直樹「火花」(「文学界」収録)を読みたくなって予約しました。
この予約については、下記の記事で少し触れましたけど、
◎又吉直樹「火花」(「文学界」収録)をやっと読めれた、図書館予約の待ちが長かった、笑芸/《8/3追記》「芥川賞の選評」もやっと読んだ-2016年07月19日
http://yumenoya.seesaa.net/article/440212022.html
話題の人気作が都会ではない石狩市の図書館でも複数冊用意されていることは驚きでした。ネットの記事《気になっていた過去の関連記事》でそれなりに話題になっていた事を知っていましたけど、我が街もそうだとは思っていませんでした。ここでそうなのですから、大都会なら10冊同じ本があっても驚きませんね。今回の私の場合、急いで読む必要がある小説ではないので、予約の順番が来るのを、連絡メールが届くのをじっと待つつもりだしたけど、もしもっと早く読みたい時には、新刊か古本をネットで購入するだろうと思います。

 そして今日の下記の記事です。「利用者のリクエストが上位にある本の過度な購入や、寄贈を呼び掛けるところがあり」
 今日の記事を読む前から感じていたのですが、もし図書館側に「無料の貸本屋」という意識が少しあるならば、人気作品の場合には、一定期間、図書館の貸出図書としない、館内閲覧のみとするなどという配慮があっても良いのではと思います。図書館貸出の解禁を待てない人で懐に余裕のある人は新刊か古本を購入すれば良いのであって、貸出解禁を待てる人は予約してじっと順番を待つ。話題の本だからといって、早く読んで自分の生き方や社会の見方などが変わるような本だったという本はほとんどありえませんから。図書館で借りて読み、これは再読するために手元に置きたいと思って、古本を即購入したことはありますけど…

 需要(予約者がすごく多い)があれば、複数冊を購入して住民に喜ばれたい(住民サービスだ)という図書館側の気持ちは理解できるけど、次の新作を愉しみにしているファンの場合、作者の新作を書く意欲を維持してもらうために、それを出版してもらうために、特に人気作家の場合には、貸出禁止期間などがあっても良いのではないかと考える。待てない人は頑張って新刊を購入していただきましょう。この措置が新刊の販売増にどれほど結びつくのかは不明ですが、少しの売上増にはなるのでしょう、恐らく。ひょっとしたら、古本の買い入れ価格が高くなって、古本の回転が良くなるという効果があるだけかもしれませんが。

 一度、出版界と図書館と作家とが真剣に議論する価値はあると思います。個人的に気になっている作家の新作は待ち遠しいし、今後も読み続けたいですからね。


★ベストセラーなど購入「配慮を」…図書館に要望-2016年11月23日 09時30分 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20161123-OYT1T50005.html
「全国の出版社などが加盟する日本書籍出版協会の文芸書小委員会は22日、公共図書館での文芸書の取り扱いについて配慮を求める要望書を、全国約2600館の公共図書館の館長あてに送付した。」
「図書館の中には、資料費不足などを理由に、利用者のリクエストが上位にある本の過度な購入や、寄贈を呼び掛けるところがあり、出版に携わる者に懸念が広がると指摘」

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《気になっていた過去の関連記事》
●新刊寄贈願いやめて 作家・万城目さん、高岡市立図書館に苦言-北日本新聞ウェブ2016年06月12日 00:29
http://webun.jp/item/7284096

●本が売れぬのは図書館のせい? 新刊貸し出し「待った」-朝日新聞デジタル2015年10月29日05時16分
http://www.asahi.com/articles/ASHBW64R4HBWUCVL01B.html
「「増刷できたはずのものができなくなり、出版社が非常に苦労している」。10月半ば、東京都内で開かれた全国図書館大会の「出版と図書館」分科会。図書館関係者が多くを占める会場で、新潮社の佐藤隆信社長が、売れるべき本が売れない要因の一つは図書館の貸し出しにある、と口火を切った。」
「新潮社を旗振り役に大手書店やエンターテインメント系作家らが、著者と版元の合意がある新刊について「貸し出しの1年猶予」を求める文書を、11月にも図書館側に送る予定だ。」

●(【図書館は今】中)「無料貸本屋」論争 販売部数を上回った貸出数-(3ページ)産経ニュース2015.11.3 08:50
http://www.sankei.com/life/news/151103/lif1511030012-n1.html
「佐藤社長が批判するのは、公共図書館が同じ新刊を多数そろえて貸し出す「複本」の問題だ。書店の棚に並んだばかりの新刊が図書館では無料で借りられる。佐藤社長は、大型書店もある都市部の図書館が売れ筋の本を多数所有する実例を示し「販売冊数が毀損(きそん)されている」と配慮を求めた。」
「「著名な作家の初版2万部くらいの本が図書館の利便性向上に合わせるように増刷できなくなっている。印税が入らないと著者は再生産ができず創造サイクルが回らない」と石井さん。準備中の文書に強制力はなく判断は各図書館に委ねられるが、「日本の活字文化の危機という意識で協力してほしい」と訴える。」

●【討論】図書館で売れ筋の新刊本を貸し出すタイミングは?-(4ページ)産経ニュース2016.1.24 12:00
http://www.sankei.com/premium/news/160124/prm1601240023-n1.html
★「出版事業の維持に協力を」新潮社常務 石井昴氏
「「図書館を敵だと思ったことは一度もありません。図書館が購入することで成り立っている本もあるし、図書館で読んだ本を糸口にして読書習慣ができた人もいると思う。その面では大変感謝しています。ただ、出版社は増刷できる本で生計が立てられるので、著者と出版社が同意した新刊文芸書の貸し出しを猶予してほしいというお願いです。これには、書店の命運もかかっている」」
「「図書館は、同じ船に乗ってオールを漕いでいる仲間なわけですから、出版社の息の根を止めるような貸し出し方を改めてほしい。同じ本を20冊買うより、異なる本を1点ずつ計20冊収集してほしい。出版業は、みんなで守らなければならない脆弱(ぜいじゃく)なものだ」」
★「蔵書方針は尊重すべきだ」日本図書館協会理事長 森茜氏
「「文芸書の購入は1タイトル2冊までという図書館が多いと思うが、文芸書も図書館で借りたいという地域要望の強い図書館もあり、30冊程度買う館もある。地域特性なので、やむを得ない。しかし、影響は極めて小さいと思う」」
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2016年10月26日

☆三浦しをん「舟を編む」を読んだ、「校閲ガール」のつながりで…/《追記》問題箇所引用と別辞書/《追記11/1》映画版感想

10/20に「「校閲ガール」を校閲 「ウチなら不採用」」が目を惹き、この記事を読んだ。
●石原さとみの「校閲ガール」を校閲 「ウチなら不採用」-デイリー新潮 10月20日(木)5時56分配信
http://www.dailyshincho.jp/article/2016/10200556/?all=1

この10/20はドラフト会議の日で、栗山監督はまた2連敗、やっぱり抽選からは外した方が良いなと思いつつ、ドラフト中継が終わったのでテレビを消した。

少し遅くなってから、電話の呼び出し音が1回鳴って、即切れた。1回で切れた場合は、好友堂さんからのスカイプお誘い電話という取り決めだ。(好友堂さんのネット古本屋事務所には携帯しか無く、その通話料金が高い事を知っているので、1回の呼び出し音で即切ることに)

Skypeを即起動、ひかりTVではまだドラフト中継をやっており、ソフトバンクは4巡目の指定が終わったら、さっさと引き上げたとのこと。若い人材が控えているから、4名の補強で充分ということなんですから、来年も恐いSB…

色々話しているうちに、テレビドラマ「校閲ガール」の記事のことを思い出し、私はテレビドラマとはぼぼ無縁だが、好友堂さんはテレビを結構視ているので、「校閲ガールって知ってる?」と話をふった。そしたら逆に「フネヲアムって知ってる?」と。最近「舟を編む」というアニメが始まったらしい。調べると小説が元で、映画にもなっていることが判明。映画化された頃だと思うが、辞書の編集部を取材した番組を視たことを思い出した。将来、辞書の編集に携わりたいと考えている女子学生が、若い人の感性で将来の辞書に入れるべき語句を提案するのが課せられた仕事で、女子学生は早速ファッション雑誌などをまとめて購入し、ふさわしい言葉の収集が始まった、という内容だった。

映画やアニメは時間の余裕がある時に、ということで、原作小説をまず読むことに決めた。今度図書館に行ったら借りてこう。

その翌日に届いた、取寄せを依頼していた戯曲については、次のブログで書いた。
◎ルシール・フレッチャー/戯曲「スミマセン 番号間違えました」(映画「私は殺される」の小説)-2016年10月23日
http://yumenoya.seesaa.net/article/443067694.html
この時10/21、一緒に借りて来たのが、三浦しをん「舟を編む」(光文社)です。

この本は、10/23の日本シリーズの始まる前と、試合の無い10/25早朝までかかって読んだ。やあ、面白かったです。言葉の渉猟にこだわっている人たちのドラマです。小説のなかでは、「こだわる」は悪いイメージの時に使う言葉だと若い編集員に諭す場面がありましたけど…

このドラマの重要な言葉として「右」があります。「右とは!?」という問いに、どんなイメージや説明が浮かぶかが、辞書編集者にふさわしいかのどうかの試金石として使われています。

私も辞書と「右」との関連には思い出があります。サラリーマンになって数年が経っていた頃です。井上ひさしのエッセイを読んでいたら、辞書が「右」をどう説明しているかで、「岩波国語辞典 第三版」(1979年)をエラク褒めていました。確かに「右」を説明するのは大変難しい。当たり前と思っている事物を他人に判るように解説して理解させるのは至難な業です。あの言葉に拘泥する井上ひさしさんがほめるのだからと思って、会社用と自宅用とで2冊購入しました。
ちなみに、「岩波国語辞典 第三版」(1979年)の「右」の1として
「相対的な位置のひとつ。東を向いた時、南の方、また、この辞典を開いて読む時、偶数のページのある側をいう。」と説明しております。意味を知りたくって辞書を引いている人に「この辞典を開いて読む時、偶数のページのある側」とは何と明解なのでしょう。

「岩波国語辞典 第三版」にはもう一つエピソードがあります。漢字を間違えたら恥ずかしいと思って、念のため「抵触(ていしょく)」を引きました。すると何と「低触」!?!?それは無いだろうと、広辞苑で再確認したのだったかな!?辞書にも校正ミスがあるというのは、ちょっと驚きでしたけど、これ以外にもうひとつ見つけました。

これから数年経って、職場で辞書のことが話題になった時に、「岩波国語辞典 第三版」の校正漏れが数カ所(6個?)あると。私が見つけたのは二つですが……


三浦しをん「舟を編む」を読んで、作者の意図が掴めないので戸惑っております。それは「玄武書房地獄の神保町合宿」という言葉が出てくる二箇所です(231Pと237P)。

SF小説じゃないのですから、完成祝賀パーティーの会場で、誰かに主人公に対して「玄武書房地獄の神保町合宿」と名づけられて噂でしたよ、と云わせていれば済んだ話なのに、ラストに向かって盛り上がる場面で、急に未来の視点の表現が現れると異様な違和感を感じてしまい、読み手の読んでいる滑らかな流れが急にストップさせられてしまいました。こんな私のような感想は少ないのでしょうかね。それがちょっと残念でした。
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《追記》
(未来からの視点で記述しているので、不要だと思う部分)
「血潮から端を発した確認作業は、「玄武書房地獄の神保町合宿」として、各社の辞書編集者のあいだで長く語り伝えられることとなった。
 もちろん、渦中にある馬締は、そんな未来を知るよしもない。ただひたすら、目前の出来事に精一杯あたっていくだけだった。」(231P)
「後世にかたり伝えられるところの、いわゆる「玄武書房地獄の神保町合宿」は実に一か月に及んだ。」(237P)

「実に一か月に及んだ」ことは、泊まり込み地獄の最後に記せば済むこと。
上に引用した部分が無かったならば、途切れることなくすっきりとした気分でラストへ向かっていたはず。
だから、作者の意図したことが私には不明だ。
私には判らない何かの狙いがあるのだろうとは思うのだが。

(この段落・追記)
そう「種明かし」です。こんな泊まり込みが一か月も続いたのか、という驚きと、「△地獄◇」名づけられて語り草になったのか、という読者の折角の感慨を奪ってしまいました。その美味しい部分を味わえなかったのは残念…


《別の辞書》
私が読書をするのはベッドが一番多い。
ベッドの中で辞書を使う時は、コンパクトなサイズが使い易い。
またこれを使って感じたのは、国語辞書は英和のように横書きの方が便利なことだ。
寒くなると特にそうだが、腕をあまり出さないで作業をしたいということと、
目線の動きも少ない方が楽だ(何たって目は横に並んでいますから)。
小説などは縦書きが普通だから、そのことは諦めているが、
横書き国語辞書に何と重宝していることか。
寒い季節の長い地域に暮らすベッド派は是非一度お試しあれ。
◎「デイリーコンサイス英和・国語辞典 第2版」(三省堂/1995)
文庫を更に細くしたサイズです。
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《追記11/1》昨日、映画版を観た
11/29夜、日本ハムが日本一となり、深夜の特別番組のハシゴをした。
翌日起きたら、水っ洟の風邪状態、確かに夜も朝も冷えていました
そしてその翌日も同じ状態
鼻の穴にテッシュを丸めて突っ込むが
水状態の洟が止まらないので
しっかり濡れたテッシュの栓を抜くとダラッと状態で…
早くに寝ました、起きてると水っ洟状態なので、
ベッドに横になっていると鼻かみ作業から解放されて楽で、
またベッドに入っていると少し眠れるのでまた少し楽に
別に熱があるわけでもないけど…

昨夜、何かの作業をする意欲は起きなかったので、
映画版「舟を編む」を観た
オダギリジョーは狩撫麻礼の深夜ドラマ以来だが良かった
松田龍平は初めてだけども、ああいう抑えた役柄もこなすのかと意外でした
イメージがアクションものの親父のイメージしかなかったので…
役者陣は良かったけれど、映画としてまあまあの出来でしたけど

一単語欠落に始まる原作の一番面白い事件エピソード、
泊まり込み戦争の中での銭湯とコインランドリー
こんな映像として美味しいシーンを監督は何故撮らなかったのでしょうかね
部長の缶飲料の差し入れシーンは詰まらない
部長が独りでコンビニ袋を二つ下げて慰問はセコイ
とても地獄には見えませんでしたよー
忙しい徹夜渦中の単なる差し入れで、地獄のイメージには程遠いシーンでした
不満ですねえ
もっともっと盛り上がれたのに
そこを抑えてとどうするのー!!
(追記(ベッドに入ってから考えたこと):大学祭の開幕を明日に控えて追い上げ作業のサークルに、先輩が差し入れをというシーン)

(更に追記:恋文が毛筆で、巻紙を折ったものという設定は良かった。毛筆でなくとも崩した達筆?は母親からの手紙でも一部不明でしたから。見知らぬ熟語が増えて文語調になったら、周りの人にもお手上げでしょう)

明日起きたら、そろそろめ鼻の皮が剥けそうな気配です
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2016年10月23日

◎ルシール・フレッチャー/戯曲「スミマセン 番号間違えました」(映画「私は殺される」の小説)

こけは次の記事の続編です。
☆映画「私は殺される」の小説版「わたしは殺される」(未読だが戯曲「スミマセン番号間違えました」←図書館に取寄せ依頼中)-2016年09月21日
http://yumenoya.seesaa.net/article/442123519.html

9/21に図書館に取寄せを依頼していた『役者の悪夢 現代アメリカ演劇叢書』(而立書房)
昨日用意ができたと電話連絡があった。
一か月ほど「まだかな?」と待っていた本だったので、
小雨は降っていたけど、一瞬戸惑いはあったけれど、
10分ほどの距離を面倒な傘をさして向かった。

薄い本でした。総77ページで定価1236円ですから、少し迷った古本を買わなくって良かった、戯曲「スミマセン 番号間違えました」関連は39ページでしたので。なお、お世話になった貸出元は旭川市立図書館です。

ウィキペディアWikipediaによると、ラジオドラマは30分で1943年に初放送、この戯曲の上梓は1943年とあるが、借りた本にはコピーライト「(C)1948,1952 by Lucille Fletcher」とあるので、1948年版をベースに1952年一部変更したということかな?どちらにしても日本語訳はこれしかないのですから、最初のラジオドラマに一番近いのが、この本となります。

「上演記録」によると、「訳・演出 三田地里穂」とありますので、一番ふさわしい人による訳本と思われます。

戯曲の登場人物は登場順に
ミセス・スティーブンソン、交換手1、男1、男2(ジョージ)、チーフ交換手(ミス・カータス)、交換手2、軽食堂の従業員(配達係)、ダフィー巡査部長、交換手3、電報局員、交換手4、番号案内係、病院受付係、交換手5、

主人公ミセス・スティーブンソンについては、ト書きで「愚痴っぽい、自己中心的な神経症患者」と書いてある。

時は夜、通いの家政婦が帰ってしまい独り、夫の帰りが遅いので不安だという状況で、場所は寝室。
夫の事務所に何度電話をかけてもずっとお話し中なのでイライラしている。
それで電話の交換手にかけて、夫の会社につないでくれるよう頼んだ。
ところがつながったのは混線で、相手の声は聴こえるが、こちらの声は向こうに届いていない。
混線の電話では男二人の会話が進む。
その内容は今夜11時15分に一人で居る女を殺す話。
道具はナイフで、単なる強盗に見せるため、宝石類を奪うのを忘れるなと。
これを盗み聞きした主人公は驚きうろたえて、交換手を呼びだして、さっきの間違えた電話につないでとか逆探知をしてとか頼んだり、相手にされず警察に通報したりといった騒動が始まる……全ては電話の会話で構成されている。この構成がこの戯曲「スミマセン 番号間違えました」の魅力です。

《ラストの(電話)会話部分(会話行以外のト書きは省略)》
ミセス・スティーブンソン (しわがれ声で)警察につないで……
ミセス・スティーブンソン (叫ぶ)警察を!……
交換手5 警察をお呼びします。

ダフィー はい、警察。四三分署。ダフィーですが。(間)
ダフィー こちら警察、ダフィーですが。

ジョージ スミマセン、番号間違えました。


私が最初に読んだ映画小説版とは違い、登場人物は少なく、当然色んなエピソードはほとんど語られないまま、要点だけを押さえたスリムな形で話は展開していく。映画の元になったエキスはここにあります。作者がこれに色んな人物とエピソードと謎を肉付けして、映画のシナリオになった。短い戯曲でしたが、一か月待った甲斐のあった作品です。
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posted by yumenoya at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月18日

対談:梶よう子×一ノ関圭「浮世絵はなぜ消滅したのか」小説現代2015年11月号/《追記10/19》別の一ノ関圭対談/《追記10/20》小学館の校正ミス!?と「鼻紙写楽」新刊入手

秋田在住の美和さんより電話が入り、久しぶりにスカイプを始めた。

いつものように最初の話題は大谷くんことで、昨日(10/16)の9回表のDH解除・リリーフ登場のシーンの話をふったら、ついていない人が居るもので、3点リード(NHK・BS)で勝つだろうと外出して戻り、夜の遅いニュースで大谷くん投手登場を初めて知ったと…。地元のSTVだと解説席のモニターを見ながら、大谷くんがブルペンで投球練習をしていますよ、これは9回表に登場もあり得ますよ、と言っていましたので、こちらはずっとその気で待っていたというのに…。初のDH解除・大谷投手登場のアナウンスとそれに続く圧巻の投球を見逃すとは…今年一番のシーンを生で視ていないとは…ネットには事前にDH解除の可能性が記事になっていたというのに…(最近腰が痛くて、ネットもやっていなかったというから、しょうがないけどね)

やがて一ノ関圭さんの話題になり、数日前友達に初めて聞いたんだけど、昨年の小説現代11月号に短い対談が載っていると。そのコピーを入手したら俺に送ってと頼み、あの「鼻紙写楽」の続編が増刊号に載る情報があったら教えてと頼み、色々云々でスカイプは終了した。

対談の記事が気になったので、ネットを検索して「梶よう子×一ノ関圭「浮世絵はなぜ消滅したのか」」とまでは判ったけど、地元の図書館の蔵書を「小説現代」で検索しても、蔵書はしていないらしい。さらに検索していたら、次のPDF記事を見つけましたよ!!

そんな対談のあることを知らない一ノ関圭ファンも多いのではないかと思いますので、リンク紹介いたします。
◎浮世絵はなぜ消滅したのか | 小説現代
http://shousetsu-gendai.kodansha.co.jp/special/26.html
ブラウザFirefoxの場合、ページの完全保存をすると、保存したフォルダの中にあるpdfファイルが目指す対談8ページです。(一ノ関圭によるカット多数)
(表紙だけ紹介)
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この対談を読むと判りますが、梶よう子(私は未読)の新作「ヨイ豊」(三代豊国が亡くなり誰が歌川を率いるのか??)の発売直前か直後の新作宣伝の対談相手として、カバー装幀を担当した一ノ関圭さん(出版社は違うけど「鼻紙写楽」は同年発売、「茶箱広重」もあり)にお声が…、というお互いにベスト対談カップルに、そしてファンにもとても嬉しい対談となっています。
梶よう子さんもそうらしいですけど、一ノ関圭さんの初単行本発売はかなり遅かった(作品数がまとまるまで待たされた)ので、「あなたも雑誌で読んでた!?(お主なかなかできるなあ!!)」という仲間意識が湧きます。私と美和さんが衝撃だったデビュー作「らんぷの下」を話題に今でも時々スカイプで盛り上がっております。(追記:単行本が出るまでは、雑誌の切り抜きが唯一で時々読み返しておりましたけど、残念だったのは少しページ数が多いからなのか、1ページに2ページ分を掲載するという変則収録だったことです。このことについては、別の対談で一ノ関圭さんも嘆いておりました)

対談を読んで、一ノ関圭の描く芳年(月岡芳年)もの(作中に登場するであろうはずの一ノ関圭タッチの芳年作品)を観たかったなあという思いが起こりましたけど、今はとにかく「鼻紙写楽」の続編をよろしくお願いします。
作者は普通、自分の作品についてあまり多くは語らないものと思いますが、一ノ関圭さんもそのタイプで、特に「鼻紙写楽」はまだ連載中ですからなおさらなのでしょうが、手塚治虫文化賞、日本漫画家協会賞の受賞の時に、受賞コメントで語られる全体構想の一端を垣間見るのみです。ですからその意味でもこの対談は貴重です。

一ノ関圭さんって、浮世絵とか絵師とかについて語ってみたい相手との対談を雑誌がセットしてくれたら、応じるのでしょうかね。受賞の時にはファンは初めて漏れ聞きしておりますし、今回は装幀つながりで、無碍に出来なかったという可能性も。その場になると、ついつい想定していた以上に語ってしまった、という後悔が…

嫌じゃないのなら、ビッグコミック増刊号に続編を掲載する時に、例えば大友克洋さんとの対談を…
相手は大友克洋(一ノ関圭作品に着目していたから断らないで受けるだろう、一ノ関圭さんも断らないだろう、青春マンガの雄と私は思っている、一ノ関圭作品を世界に拡げるチャンス!?)となると、月刊総合雑誌(文藝春秋など(小学館なら何??))の目玉対談記事になってしまうかー!?

谷口ジローさんのようにヨーロッパで着目されても良いと思うのですが…
編集の佐藤敏章さん、何か仕掛けてもよろしいのでは…
昭和50年ビッグコミック賞が「らんぷの下」(夢屋日の市名義)の時に
佳作が谷口ジローさん「遠い声」でした。
だからというわけじゃないけど…
一ノ関圭の感性は、ヨーロッパのマンガ世界に通じるのではないかと思っています。
夜明けの時間が段々近くなりましたら、対談の記事から少しずつ飛躍してしまいました。
《追記》
当然ながら「鼻紙写楽」を読むには、田沼時代とか寛政の改革といった政治的な社会背景や歌舞伎という世界についての知識が必要となる(私の場合NHKの歌舞伎中継の視聴ゼロでも済みましたけど)ので、色んな詳しい注釈が無くてもすんなり読み進めれる作品を海外に発信して欲しいですね。一ノ関圭作品には、そのような含蓄のある短編がたくさんありますから。

《追記》手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した時の編集部のコメント
「このたび手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した『鼻紙写楽』、実はすでに続編の執筆は進んでいて、ビッグコミック増刊号にて秋ごろ掲載される予定となっている。"伝説の作家"が描き出す驚異の筆致、続編掲載前にぜひ単行本でご覧あれ!!!!(ビッグコミック編集部)」
前述の美和さんによると、今月の増刊号の次号予告には無いので、年内掲載だとすると12月の発売号か?
忘れずに買わないと、単行本になるまで待つこととなりますから、大変です。
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《追記10/19》別の対談へリンク
上で書きました「別の対談で一ノ関圭さんも嘆いておりました」の出処が判りました。
ひょっとしたら、今まで紹介していないかもと思い、私も探しました。
パソコンに保存してあったそのページ(文字のみ保存)が見つかり、
その文章の出だしで検索して、そのアドレスが判明しました。
◎KABUKI TODAY 著者に聞く第二弾『夢の江戸歌舞伎』服部幸雄氏・ 一ノ関圭氏
http://homepage3.nifty.com/kejokoku/book/script/yume_no_edokabuki_script1.htm
「ここに漫画家としてスタートなさったころ一ノ関さんが描かれた『ランブの下』があるのですが、これが処女作ですか?
一ノ関:ええ。まだ学生だったころに描いたものです。これはビッグコミック賞を受賞したので雑誌に載ることになって楽しみにしていたのですが、ちょっと長過ぎるとかで二分の一に縮小掲載されてしまって…、がっかりしちゃった(笑)。」
(・『夢の江戸歌舞伎』には、「『夢の江戸歌舞伎』への道」という4ページの小冊子(対談)が付録でついていますが、上のネット記事とは別のものです)

美和さんに「夢の江戸歌舞伎」という本のあることを教えてもらい、
ひょっとしたら地元の図書館にそれがあって、
借りて読んだら面白かったので、新刊は無理でも古本で少し安かったらと、
ネットをウロウロしている時に、偶然この対談ページに出遭ったと思う。
ですから「鼻紙写楽」を読んでからのことで、昨年2015年の事です。

色んなマンガ家ファンサイトに、お世話になっていますが、
あの情報(マンガ作品ではない対談とかコメントとか触れた評論など)は掲載されていませんけど…
ご存知ですか?とメールで連絡をするようになった(今はこちらに新情報が無いので皆無)サイトが昔はありきした。
最初が樹村みのりさん、次が狩撫麻礼さん、そして谷口グローさん、の三者だけかな?
一方的にお世話になるだけで、そのサイトに未記載の新たな情報でも発掘しない限り、
わざわざメールで、お礼を言っても、余計なメールになるだけです。
現在、当初の狩撫麻礼サイト運営者(未収録作品のコピーを送っていただきました)は亡くなったようで、
別の方が運営しております。

誰か、一ノ関圭さんのファンサイトとは云いませんが、
一ノ関圭さん情報のデータベース的なサイトを運営するファンは居ないでしょうかね?!
作品の雑誌初出、単行本の収録内容、本人のコメント、対談、書評、カバー絵、カットなど
一ノ関圭さんに関する情報は、まずそこで確認するとほぼオールマイティというサイトがあったら、
ファンとして大変助かります。
ビッグコミックの何月何日発売号に「鼻紙写楽」の続編が掲載予定とか、
意外なエッセイとかコメントとかカットとか書評で触れていたとか、
誰か、オレが私がという方はいないでしょうか。
愛と情報があるファンサイトには、ご存知でした!?情報が集まるものです。
そのサイトには最新情報が入ります。
小学館に認知されたら、ビッグコミック掲載予告と同時に、ご案内メールが届くかも!?

私は64歳、一ノ関さんは少し(ちょびっと)上です
若い方、一ノ関圭サイトを立ち上げてください、
誰かお願いします
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《追記10/20》『鼻紙写楽』の「初鰹」(初出時(2002年)の「芍薬牡丹」を改題)についての誤記
TVドラマは関心ゼロだが、「校閲」は気になるので、次の記事を読んだ
●石原さとみの「校閲ガール」を校閲 「ウチなら不採用」-デイリー新潮 10月20日(木)5時56分配信
http://www.dailyshincho.jp/article/2016/10200556/?all=1

何度も指摘したことだが、アマゾンでの商品の説明(内容紹介)でもお膝元の小学館でも
つまり全てのネット新刊書店すべてで、この誤記がまかり通っている。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09187080
ここでは「巻末描き下ろし「初鰹」」という誤記があるけど、未だに訂正されていない。
作品内容そのものでの誤記ではないから、校閲部門のあずかり知らぬことだとは思うが、
嘆かわしい誤記が何故発生したのかと推理すると
内容紹介の文章を書いた人が『鼻紙写楽』を全く読んでいないことと、
その文章を『鼻紙写楽』の編集者にチェックしてもらわなかったこと
このお粗末な体制(システム)で発生した誤記ミスだと。
内容紹介の文章をアップしている大元の文章を訂正すると連動して全てが訂正されるのでは…
起きてしまった恥ずかしいミスは速やかに訂正して欲しい。

この対談(梶よう子×一ノ関圭)を読んで、一ノ関圭「鼻紙写楽」に興味をもった方へ
下記にはまだ在庫有り(2016/10/20現在)
◎鼻紙写楽-BOOK SHOP 小学館(通販サイト) 
http://www.bookshop-ps.com/bsp/bsp_basket_top?tm=a5053312F3035302F312F303231342F2F2E
posted by yumenoya at 02:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする