2018年01月16日

★マンガ原作者・狩撫麻礼さんが1月7日に亡くなっていた 訃報は残念《追記/好きなマンガ家の享年》《1/16追記》原作掲載より、たなか亜希夫作画で連載を!!テレビ東京と日本文芸社とのコラボも!!

今日のネット訃報ニュース(下段リンク)によると、2018年1月7日に逝去、70歳だったそうです。

狩撫麻礼(かりぶ・まれい)というマンガ原作者を意識して、
古本屋で狩撫作品を探すようになったのは、
たなか亜希夫/画「迷走王 ボーダー」を読んでからだった。

30歳代の後半のプータロー時代、1980年代末か
月曜から金曜は毎日パチンコ屋に通っていた。
土日は混むしパチンコが稼ぎ時だとしてパチンコ屋通いを土日は休んでいた。
パチンコ屋の開店前には近くの喫茶店でまずはモーニングセット
その喫茶店に置いてあった漫画単行本の中に「迷走王 ボーダー」があった。
最初の数ページで狩撫麻礼の世界にハマっていた。
(全14巻だったので、喫茶店ではかなりの期間、楽しめた。後に古本で揃えたけど…)
ちょっと"はみ出しモノ""あぶれモノ"と感じていた自分の琴線に触れフィットしたのか。

その当時の印象などは次に記してあると思う。(出遭った時に近いから)
★「ボーダー」狩撫麻礼原作、たなか亜希夫画 漂うアウトローのにおい***(2001年5月18日付け道新夕刊マンガコラム)
http://yumenoyabook.web.fc2.com/doushin-13.html
「ぼろアパートの元共同便所を月三千円で借りているやつが主人公だとはふざけた設定だ、というのが第一印象だ。主人公・蜂須賀……」

この「ボーダー」との出会いあってから、古本屋へ行くと狩撫麻礼作品を探すようになっていた。
当時は今のようなネット時代ではないし(当然まだパソコンを持っていない)、
古本屋の棚に並ぶ背の中に潜む"狩撫麻礼"のみが唯一の出合いチャンスだった。
探偵もの、ボクシングもの、アクションもの、SFものなど、分野にはこだわらず、
色んなマンガ家と組んで面白い作品を描いていた。
1991年にはマンガの貸本屋を開業したが、
その頃連載の作品が中村真理子/画「天使派リョウ」
これもそうだったが、狩撫麻礼原作のキャラクターたちには魅力があり
独特な匂いの意外なストーリー展開があって読者を楽しませてくれる。

貸本屋時代に連載がスタートした「オールド・ボーイ」は不思議な設定から始まった。
ヤクザ組織が運営する私設刑務所に10年間拉致監禁された男が主人公…
そのあらすじは次のコラムで
★「オールド・ボーイ」土屋ガロン作、嶺岸信明画 「だれが何故」探る戦い**(2001年8月17日付け道新夕刊マンガコラム)
http://yumenoyabook.web.fc2.com/doushin-16.html
「いったいだれが、何の目的で十年間も?」
私設刑務所を出所した主人公の探索行動の開幕です。

この作品は2003年に韓国で映画化され、翌年日本公開
(途中追記:韓国で映画化の話がネットに流れた時には、テレビドラマ化でも良いから、何故に日本でそんな動きが無かったのか、と悔しかった)
2013年にはアメリカでリメイクされ翌年に日本公開
この段落は映画と原作マンガのネタバレを含む
主人公が拉致監禁された原因は、二本の映画では近親相関の秘密を知っていたこと。
監禁の原因となったマンガで主人公が知っていた秘密とは……
後に成功し大金持ちとなった男が、小学生時代の音楽の時間に
ソロで歌った時にそれを聴いて主人公のみが感動したことをずっと汚点・恨みと感じていたから…
私はマンガで明らかとなる意外な恨みの方が格段と良かったけれど…
商業映画は煽情的なストーリーの方が客を呼べるなのでしょう。

その後、好きだった狩撫作品は二作品で、どちらも後にテレビでドラマ化
◎ひじかた憂峰/作、松森正/画「湯けむりスナイパー」(源さん役:遠藤憲一)
◎ひじかた憂峰/作、たなか亜希夫/画「リバースエッジ 大川端探偵社」(村木役:オダギリジョー、所長役:石橋蓮司)
どちらもテレビ東京、演出・脚本を手がけた大根仁さんが狩撫麻礼ファンだったのでしょう。
テレビドラマ化というネット記事を読んだ時には、嘘っと驚き拍手喝采でした。

もう新作を読めないのは淋しい
がまだ入手していない新作はあるし
お気に入り作品はこれから何度も読み返すことができる

誰かの書いた狩撫麻礼作品についてのネット記事を読んで興味をおぼえ、
これから初めて読んでファンとなる方も多いでしょう。

"狩撫麻礼作品"よ、永遠なれ


★【訃報】漫画「オールドボーイ」「リバースエッジ 大川端探偵社」の原作者・狩撫麻礼さん死去***BuzzFeed2018/01/15
https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/caribumarley
BuzzFeedの訃報記事では「狩撫麻礼さんは1979年に「EAST OF THE SUN, WEST OF THE MOON」(画・大友克洋)で漫画原作者としてデビュー」となっている。
狩撫麻礼原作マンガのファンでない方がまとめた記事のようです。
この情報出処がウィキペディアWikipediaだとすると、
これをちゃんと読んだのならば「1979年、『シリーズ輪苦の長い旅 ザ・リミット』(画・園田光慶、週刊漫画ジョー掲載)で原作者としてデビュー。」とかいてあるのに。
かつて狩撫麻礼ファンサイトとして有名だった「らくえんのうた」では、「「ファイター」の第3話として収録されている作品が商業誌面デビュー作のようです」とされています。
園田光慶/画「シリーズ輪苦の長い旅 ザ・リミット」(廣済堂出版/週刊漫画ジョー 1979/02/22号)
狩撫麻礼さんの訃報記事としては、映画「ア・ホーマンス」と韓国映画「オールド・ボーイ」
テレビドラマ「湯けむりスナイパー」「リバースエッジ大川端探偵社 」にも触れて
狩撫原作マンガをコンパクトにまとめてあるから、デビュー作の間違いは残念です。
(映画で蛇足追記:たなか亜希夫/画「ア・ホーマンス」は松田優作主演で1986年に映画化されているけど)
(今マンガ版を確認できないが、映画版はSF仕立ての設定であり、狩撫麻礼原作とはあまり関係が無かったはず)
(原作マンガのことをひとまず置いて、なかなか味のある映画ではありました)

★狩撫麻礼 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%A9%E6%92%AB%E9%BA%BB%E7%A4%BC

★月の宴(月光荘の酒宴)***狩撫麻礼ファンサイト(「らくえんのうた」ミラー)
http://caribumarley.web.fc2.com/
狩撫麻礼の作品に詳しい唯一のファンサイトが「らくえんのうた」でしたので、
別ペンネームの新作ニュースでは大変お世話になりました。
運営していた方とは、何度かメールもし、未収録作品コピーも送っていただきました。
その後、運営者が亡くなったらしく、
運営者の遺志を継ぎ、上記「月の宴」が開設されました。
(今回初めて気づいたこと。月の宴=月光荘の酒宴で、月光荘は「ボーダー」のボロアパート)

ファンサイト"月の宴"からリンクされていた記事(今回初めて気づいたリンク)
★連載第四十一回「悲しい事件」 /いしかわじゅん***コミックパーク/いしかわじゅんエッセイ『秘密の本棚』
http://web.archive.org/web/20041026034856/www.comicpark.net/ishikawa040301.asp
「ボーダー」を連載していた当時のエピソードが紹介(いしかわじゅんさんと関川夏央さんとが登場)

★マンガ原作者・狩撫麻礼全集***電子書籍のeBookJapan
http://www.ebookjapan.jp/ebj/special/special_carib.asp
●未完で単行本化されていない作品『夕陽の落ちるころ』(やまだないと・画)が無料特別公開中
●『リバースエッジ 大川端探偵社』第30話「もらい乳」の原作原稿も無料で
テレビドラマ化もされた「もらい乳」の原作、マンガ、ドラマを比較するのも一興

(自分のブログ記事を検索したら次のページがあったのでリンク)
★狩撫麻礼・FAXインタビュー一問一答(1999年)***2004年12月09日
http://yumenoya.seesaa.net/article/394425483.html
質問「“狩撫麻礼”名義を止められたのはなぜでしょうか。」
韓国映画「オールド・ボーイ」と松森正・画、ひじかた憂峰・作「湯けむりスナイパー」とに触れていた。
2004年のブログに書けなかった、ラストの韓国映画に関する「そのうち」は
今回書いた拉致監禁の原因である秘密・謎の設定に対する不満を書きたかったのだろう。
(途中追記)性的スキャンダルは映画だから通用するのであって、
狩撫麻礼のテイストとしては許せない設定だった。
自分の歌に感動して涙した存在の居たことが大人になっても許せない怨念・恨み、
こんな些細に思えるこだわりが狩撫麻礼の作品世界だと思う。

マンガ家・嶺岸信明さんにお詫びします
2018年の今日1/16まで、ずっと「峰岸信明」と誤記していたことにやっと気づき、
先ほど「嶺岸信明」に訂正いたしました。
道新コラムの新聞切り抜きは確認できませんけど、
2001年8月17日付け道新夕刊マンガコラムをホームページにアップした時から、
つまりは道新コラムの原稿の時点から「峰岸」と誤記していた可能性があります。
今度図書館で道新を確認いたしますけど、
2001年からずっと「峰岸信明」となっていた可能性があります。
「峰岸徹」という役者がいますので、ずっと「峰岸」だと思い込んでいたのかも知れません。
長きに渡り大変失礼いたしました。

日本酒を呑みながらの追記/好きなマンガ家の亡くなった年齢
昨年2月には谷口ジローさん訃報のブログを書いた、69歳
★マンガ家・谷口ジローさんの訃報ニュースに驚きました/《随時追記》関川夏央の追悼文(読売新聞)***2017年02月12日
http://yumenoya.seesaa.net/article/446917162.html
フログには書いていないけど、5月には兄貴が70歳で死んだ。
緩和病棟に入院していたので覚悟はしていたけど…
そして今年になり狩撫麻礼さんが70歳で亡くなった。
私も正月で66歳になったが死にひたひたと近づいている歳だ

オフクロが死んだのは1996年2月、1915年10月生まれだから満80歳
オヤジは1908年5月生まれで死んだのが2002年11月だから満94歳だった。
そう考えると、兄貴の70歳というのはまだまだ若かったはずなのに…
オフクロもオヤジも健在の頃、
私が年末年始で実家に帰った時に兄貴がよく話題にしていたのは、
"元気でいて、死ぬときはコロッと"が理想だね、というものだった。
昨年の暮れまで亡くなったことを知らなかったマンガ家・いわしげ孝さん、まだ59歳の若さ
医学は進んでいるから、生まれて早くに亡くなる人は少なくなった
また延命措置の技術も格段とアップしたから
見かけ上の統計の寿命は伸びているように感じるけど
70歳ぐらいがラインかな、と感じている。
兄貴は高校時代にタバコを始め中年になってから何度も禁煙はしたけど…
高校卒業してから始まった喫煙習慣がストップしたのは、
クモ膜下出血で手術入院・リハビリ入院した二か月少しぐらいで
退院以来、タバコと酒を切らすのは重症の風邪の時だけ

調べたら"神様"と呼ばれた手塚治虫さんは60歳
後に読んだデビュー作「二級天使」で感じた"天才"の石森章太郎(石ノ森章太郎)さんは60歳
60歳って最初の山場で、その次が70歳ごろになるのだろうか。
ハマって追いかけたSF小説家より、マンガ家の方が身近に感じていたからなのか、
亡くなったマンガ家・原作者の年齢が気になるようだ。
あの一番好きな永島慎二さんを検索したら、満67歳だから、長生きした部類では無い。
どころか、何とオレと一つ違うだけ!!!!
と驚いたところで、今夜はここまで
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《1/16追記》未発表の原作
★訃報 ひじかた憂峰氏、逝去のおしらせ***日本文芸社
https://www.nihonbungeisha.co.jp/news/n23073.html
ひじかた氏より未発表の原作も多くいただいており、
こちらは本誌で順次掲載する予定です。
」漫画ゴラク編集部

漫画ゴラク掲載以外に未発表原作のネットでの無料公開を期待
(でも何故たなか亜希夫さんが作画して、それを漫画ゴラクに掲載しないの!?)
(原作者と編集者とのすり合わせがまだ済んでいないからボツ原稿扱いということなの!?)
(「ボーダー」コンビたなか亜希夫さんなら、阿吽でおまかせを…)
(原稿が何本あるのか判らないが、テレビドラマ化第二弾と追悼マンガ化連載で…)
(テレビ東京と日本文芸社とのコラボレーションを!!)

《狩撫麻礼―隔離・隔絶の設定
起きたベッドの中で狩撫麻礼作品を考えていた時に思い出したことがある。
「ギィルティ」を読み返した時に、この三作品には共通する設定があったと。
狩撫麻礼/作、中村真理子/画「ギィルティ」(1993)
土屋ガロン/作、嶺岸信明/画「オールドボーイ」(1996-1998)
土屋ガロン/作、張慶二郎/画「奇跡のヒト」(2008-2009)
(狩撫麻礼作品のほとんどは引越しダンボールに入ったままだったので、
「ギィルティ」は再読のために古本を再購入したもの)

●「ギィルティ」は、10年間無人島で暮らしホンモノの映画シナリオづくりに専念していた男が完成シナリオを持って実社会に戻り映画製作を目指す物語
●「オールドボーイ」は、10年間私設刑務所に拉致監禁されていた男が出所後に"誰が何故!?"を探るドラマ
●「奇跡のヒト」これは私好みで無かったのであまり記憶に残っていないが、コールドスリープ(冷凍睡眠)で20年間眠っていた男が目覚めて始まるドラマだったと…
「オールドボーイ」ではテレビがあったので、社会の動きをテレビで眺めることはできたけど、
社会から隔離・隔絶されていた人間が、10年後、20年後に社会復帰した時にどんな行動をとるのか!?
これは狩撫麻礼が拘っていた好みの主人公設定だったような気がする。

だからどうしたの!?と言われると困るけど…
以前「ギィルティ」を再読した時に、よぎった想念を思い出したのでメモしておく。
(酔っぱらっての追記)
誰が言ったのか忘れたけど、
都筑道夫さんのエッセイにあったような記憶が…
長編を長い丸木とするならば、それの切り口が短編だと…
狩撫麻礼作品の切り口は鋭く鮮やかなものが多い
独特の鋭い切り口のエピソードが積み重なって面白いシリーズ長編となる
きらめく発想と展開にグッとくるセリフ
そんな私好みの最後の作品が「リバースエッジ 大川端探偵社」
編集部に既に届いている原作があるのだから、たなか亜希夫の画で読みたいものだ!!

狩撫麻礼の原作で無かったら、深夜ドラマ「リバースエッジ 大川端探偵社」を視ることは無かった。
あのショーケンの伝説ドラマ「傷だらけの天使」の導入部ほどではないが、
導入部後に入るオープニング・クレジットのバンド演奏&唄と映像とは、なかなか決まっていました。
(探偵事務所に飾ってあるドクロ・骸骨の浮世絵、歌川国芳「相馬の古内裏」)
今は大谷翔平くんと日本ハムの試合以外は関心の無い私だが、
それもスポナビライブでの観戦になってしまったので、もうテレビ無用派だ。
が「リバースエッジ 大川端探偵社」がテレビから流れるのならば、テレビが復活するかも…
そのためにも原作が既にある分は漫画ゴラクで連載の復活を、要請するものであります
これを読んだ皆さんも声を上げましょう!!!!
一人の声も増えて集まれば大きなうねりに…
原作だけの「漫画ゴラク」掲載は、あまりにももったいない
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《1/17追記》
★第5回 狩撫麻礼(Q&A/自選ベスト/本人解説付き作品紹介)***漫画天国「まんてん」eBookJapan
https://www.ebookjapan.jp/ebj/special/manten/manten_05a.asp
ラベル:テレビドラマ
posted by yumenoya at 01:45| Comment(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月16日

◎「真っ白に燃え尽きた」ジョー、矢吹丈は生きているのか!?監察医・上野正彦の「鑑定」は!?

連載開始から50年も経ったのかー
今でも気になるジョーの真っ白なラストシーン
「あしたのジョー - Wikipedia」によると
「講談社の『週刊少年マガジン』に、1968年(昭和43年)1月1日号(発売日は1967年(昭和42年)12月15日)から1973年(昭和48年)5月13日号にかけて連載」

「あしたのジョー」の連載が始まった当時は、そんなには着目していなかったと思う。
当時は高校一年生
高校1〜2年と言えば、色んな青年コミック雑誌が創刊された年
1967年、「漫画アクション(ルパン三世と009ノ1)」「ヤングコミック(翌年に御用牙)」
1968年、「ビッグコミック(豪華5本立て:白土三平/手塚治虫/石森章太郎/水木しげる/さいとう・たかを)」「プレイコミック」
友だちとの間では1968年創刊「週刊少年ジャンプ」連載の「男一匹ガキ大将」の方が話題になっていた。
当時の少ない小遣いで選択したのは、「ルパン三世」を連載していた「漫画アクション」がメインだったように思う。
「ルパン三世」総集編も買っていたし、
「ルパン三世」のグッズが欲しくて懸賞に応募し、絵皿が当たったことも…
豪華な「ビッグコミック」は当時月刊だったから、「ビッグコミック」は毎月買ってたかも…
でも部屋には、「あしたのジョー」のカラー扉絵が画鋲で貼ってあった。
だからそこそこは買っていたのだろう…

やがて予備校、大学となると、マンガ雑誌を買うゼニは無いし、
マンガ雑誌を置いてある喫茶店、食堂とも縁が無かったから、
だから「あしたのジョー」をまとめて読んだのは、サラリーマンになってからだと思う。

今でも、次のような記事があると、
ついつい気になって読んでしまう。
それほど強烈なラストシーンだったということだ。

この記事を読んで、矢吹丈のあしたをイメージできるようになった。
原作者が当初イメージしたラスト、ちばてつやの想いとが…

「名作ボクシング漫画『あしたのジョー』が12月15日、週刊少年マガジンでの連載開始から50年を迎えた。」
★「あしたのジョーは生きている」 連載開始から半世紀、法医学者が鑑定***
https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/joe?utm_term=.krQnlW8BVY#.prloabR6wP

《連想の追記》
モーリス・ルブラン「ルパン」もモンキー・パンチ「ルパン三世」も
さいとう・たかを「ゴルゴ13」も初登場の第一話は主人公の"逮捕"で始まった、記憶ではそのはず

《追記》力石徹の葬儀
「あしたのジョー - Wikipedia」によると、「寺山修司の提案により天井桟敷のメンバーにより東由多加演出による葬儀が行われた(1970年3月24日、講談社講堂にて」
昭和45年3月は高校を卒業し、だが国公立の大学入試に落ちばかりで、
浪人できるのかも判らないという心に余裕の無い時期だったから、
葬儀というイベントがあったことを知ったのは、その後数年経ってからだった。
力石徹の死を「週刊少年マガジン」で高校3年生の時に読んでいたのかもさだかではない。
ラベル:マンガ
posted by yumenoya at 01:41| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月13日

◎アガサ・クリスティ「四人の容疑者」(短編集「ミス・マープルと13の謎(火曜クラブ)」より)、最近の読書から「半七捕物帳1」など、妄想セリフ/《12/14追記》別新訳では

この"ミス・マープル"シリーズを最初に読んだのはマープル初登場の「火曜クラブ」
去年読んだ「クリスティ短編集1」(新潮文庫)に収録の「火曜の夜のつどい」だった。
同短編集の「検察側の証人」については下記ブログに記した。
★アガサ・クリスティ「検察側の証人」&映画「情婦」・TVドラマそして戯曲は?***2015/08/30
http://yumenoyamemo.blog.fc2.com/blog-entry-55.html
巻頭の「検察側の証人」が気に入ったので、この短編集を拾い読みした。
二作目「うぐいす荘」も良かったけど、「火曜の夜のつどい」はそれほどでは無かった。
だから収録されているミス・マープル5作品で読んだのはこれ一作のみだ。

今年になって短編集「ミス・マープルと13の謎」(創元推理文庫)に取りかかった。
ベッドの中で読んでいるのだが遅遅として、あまり進まずにいたが、
やっと9作目「四人の容疑者」となった。
ベットには何冊もの文庫本などが積んであり、
一気に読み終えたいような本がなければ、色々な本の同時進行となる。
「ミス・マープルと13の謎」挑戦中に読み終えた主な作品は
●小松左京「題未定」(文春文庫)(すっかり忘れていたので再読)
●「アイリッシュ短編集3」(創元推理文庫)
●岡本綺堂「半七捕物帳1」(光文社文庫)
これは都筑道夫「新 顎十郎捕物帳」(講談社文庫)にハマった時から、
作者が、捕物帳の先駆であり、顎十郎はそのオマージュだと記していたので、
ずっと気になった作品だった。
顎十郎のような独特のキャラではないし、魅力的な脇役が居るわけでもない。
けれど語り口が素晴らしい。
小説から聴こえてくる半七の声は、最初から最後まで"長谷川一夫"でした。
昔テレビドロマで視たのでしょうか。だからなのか…
銭形平次だと大川橋蔵が真っ先に浮かぶイメージで、啖呵も似合ったのですが、
が小説の半七には派手な捕物シーンもなく、温厚な人物がとつとつと思い出を語るという形式で、
これと長谷川一夫とがマッチしたのだろうか。
調べると1966年から1968年にかけて2部を演じているようだ。
いわゆる捕物帳シリーズを読んだのは、顎十郎が初めてで、次がこの半七かな。
今度は図書館で借りて読むことにしよう。
●吉野源三郎「君たちはどう生きるか」(岩波文庫)
これは別途書くこととする。

話を「四人の容疑者」に戻そう。
最初この作品に読んだ時は、途中で眠ってしまった。
翌朝その続きに取りかかったのだが、
容疑者4人の名前が頭の中で整理がついていないのか、
コレは誰だったっけ、と名前で混乱していた。
だから前に少し戻るのだが、やっぱり判らなくなってしまった。
短編でも、伏線などを確認するために、戻って読み返すことはあるけれど、
容疑者の名前でこんぐらかってしまい、戻った記憶は浮かばない。
また寝る時に読み、そしてその翌朝、やっと読み終わった。

気付いたのだが、
殺されたのは、ローゼン博士
容疑者4人の一人がローゼン博士の姪でグレータ
小説のなかでは色んな表記をされている、
グレータ嬢、ローゼン嬢、グレータ・ローゼン
嬢と付くのは姪だけでは無い、食事担当のゲルトルートは老嬢というのもある。
他の容疑者も職名だったり苗字だったり色々なので、私は混乱したらしい。
私が少し耄碌した可能性は否定できないが…
今度は別の訳者で確認したいものだ。
原作がもしそうだとしても、
職名か苗字かが何かの作者の意図でないのならば、できるだけ統一して欲しいものだ。
それでなくとも、外人の名前って、すんなりとは記憶できないのだから…
訳本がもし敢えて統一したとしても、原作者(著作権者)は文句を言わないでしょうよ。
本筋とは関係ないのだから…
例えば秘書ならば"秘書テムプルトン"とするとか…
仕事内容もおおいに関係するのだから、
女中ゲルトルート、庭師ドッブスと…
困るのは苗字だけのとき、コレって秘書?女中?庭師?となった。
私の場合、困ったけど、1960年の訳が古過ぎるのかも…

上のような人物での混乱を除けば、
「四人の容疑者」はミス・マープル9作目で最高の評価です。
田舎を出たことの無いミス・マープルは身近で起きた冤罪のことを話す。
("冤罪"は大袈裟だが、あらぬ疑いで困る事は田舎でも起きた)
今回の謎事件の語り手は元警視総監のヘンリー卿
容疑者が4人居て1人が真犯人ならば、残る3人には憶えの無い冤罪となる。
ヘンリー卿は詳しい経過と手紙などの捜査資料を開陳し質問にも答える。
ミス・マープルは誰も気づかなかった些細なことを指摘し………

今回のテーマに冤罪があったこともあるけれど、
ローゼン博士殺しは博士が解体した秘密結社による犯罪だということと
恨んだ秘密結社からの秘密指令が犯人に届いたらしいがその方法も不明だ。

ローゼン博士がドイツを離れイギリスに亡命した背景と
殺人事件の謎と伏線とがうまく構成されていたので、
私の好みにぴたりとハマリました。
/△○◎の4段階評価で○評価です。(文庫の目次の頭にマークを記入、図書館のはペケですよ)
◎は滅多に無いし、○も少ないから、「四人の容疑者」は再読したい候補となりました。
今度は別訳で挑戦したい。

じっくりストーリーを語る時間は無いので、何か無いかと検索したら
★第7760回「ミス・マープル中短編 その9、火曜クラブ 四人の容疑者 ストーリー、ネタバレ」
https://ameblo.jp/s-kishodo/entry-11876761500.html
出版社によって、訳者によってか、短編集名と短編名も登場人物名も様々のようだ。
これはしょうがないこと。
ちなみに私の読んだ「ミス・マープルと13の謎」で第一作は「火曜ナイトクラブ」

「四人の容疑者」を読み終えて、ふと考えたこと
実は犯人はいなかった、4人全員が無罪
秘密結社に博士へ嫌がらせの変な手紙を出す力はあったが
実行する人材も資金も無く、殺人事件は起きなかった。
変な手紙が届いた直後の単なる階段転落事故だったけど、
博士も殺される覚悟はしていたこともあったから、
警察は殺人事件として捜査し、迷宮入り事件になった。
そこにミス・マープルが登場……
のちに秘密結社の残党が捕まり、博士宛の謎手紙のことが語られ……
(以下の妄想セリフは追記)
「あの時さ、暗号の手紙が博士に解けなかったら、脅しにもならんだろうという意見が多かった」
「けどさ、暗号マニアで推理小説ファンの上司に押し切られてしまったのよ」
「新聞によると、手紙が届いた頃に、博士は階段から転がり落ちて死んだらしい」
「あの頃、暗殺者を送り込むほどの資金は無く、せいぜい手紙で脅すぐらいしかできなかった」
「だから博士殺害容疑なんて濡れ衣だよ、あの"冤罪"ってヤツだよ」
「博士が"無事"あの暗号を解いたから、殺し屋にビビッて事故につながったのかも知れないけど…」
「そうそう、あの時に、一緒に住んでいた姪宛てに種苗店のカタログを手配した」
「あの上司曰く、暗号のヒントぐらい提供しなかったら、フェアじゃないだろうさ」
「種苗カタログが本人に届いたんじゃ、ヒントにならないとさ。解答も送ったことになるって」
「切れる奴だったけど、頭のイイ奴のやることって判らんよねえー。推理ドラマじゃないんだから」
「普通の脅迫状を繰り返す方が、効果的だったと思うよ、今でも」
「ストレートな脅迫状で充分だったのさ。あの"ストレス"ってヤツでジワジワ追い込む…」
「驚いているようだけど、オレだって、"ストレス"っていう言葉ぐらい知ってるよ」
「ところで、博士、アレ解いたんでしょう?」
(更に追加)
「何!?博士の姪が殺(や)ったってー!?」
「冗談は止してくれ!!身近にいる姪を先に殺って、博士をもっと苦しめてやろうという案があったほどさ」
「姪に暗号ヒントの種苗カタログを送ったのは、上司の指示だったけど」
「"家族は仲良く"が彼の口癖だったから、解けなかったら、責任の一端は姪にあると考えたのかな…」
「こちらとしては、警告はしたから、毒入りの好物を贈ろうと考えていたのさ」
「実際に食うかは別問題。"毒入り"が届いただけで、怯えた生活を送ることになるからね」
「殺し屋の資金はないけど、小包を送るなら安いものさ。何度でも、ジワジワとね」
「まあ、さっさと死んじゃったから、贈る機会は遂に無かったけどさ…」
「もう勘弁してよー、この件じゃ、脅迫状を送ったのとカタログの手配をしただけだからさあ」
「"毒入り"はオレのこの頭の中で想像しただけ。妄想しただけで罪になるの!?」
「考えただけで罪になるのなら、世の中、犯罪者だらけだよ」
「それって、神様の領域でしょ、警察の仕事じゃないよ、違う?」
「他のことも俺は正直に話したし、認めたんだから、いい加減にしてよー」
「俺は動きが軽くって重宝されたけど、大した事はやってないからね」
「謙遜するわけじゃないけど、俺って大それた事ができるほど大物じゃないからねぇ」
「俺の人生って、ずっと下っ端。ご覧の通り正直ものだからね。もうそろそろイイでしょ」
ドイツに住むグレータ嬢も事情聴取で特別参加…語られる別の真実…
こうなるとパロディかな。
グレータ嬢が告発されて有罪になったわけではないのだから、
こんな別解釈、想像も読者の勝手、妄想も自由…

「そしてたぶん、その連中の手にかかってみじめな最後をとげることでしょうねえ。」
このマープルの言葉が、クリスティの描いたグレータ嬢にはふさわしいのだろうけど…
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《12/14追記》
今日は、吉野源三郎「君たちはどう生きるか」(岩波文庫)の返却日だった。
予定通り、次の別訳を借りて来た。
◎アガサ・クリスティ「火曜クラブ」(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫/2003年)
訳者あとがきによると、「全面的に訳文に手を入れた」とあるので、
私の読んだ別訳者の1960年訳よりは、読み易くなっているだろうと、
さっそく、話題の「四人の容疑者」を読んだけど、
語り口などがすっきりしているので、やはり読み易かった。
ただやはり呼び名の表記で変なところもあった。
274ページで、姪を指し、2種類が登場している。
「フロイライン・ローゼン」「グレータ・ローゼン」
この「フロイライン」ってのは何!?ミドルネームなの!?何で突然ここに出て来たの!?
ローゼンという人物は博士と姪しか居ないのに、三人目のローゼンなの!?と混乱…
最後の方にミス・マープルが若い時の事を語った部分があって、
そこに「いわゆるフロイラインですわ」という言葉が出て来た。
ひょっとしたらと「フロイライン」を検索したら、
「未婚女性に対する敬称。令嬢。お嬢さん。姓または姓名の前に付ける」(デジタル大辞泉)
紛らわしい「フロイライン・ローゼン」よりは「令嬢ローゼン」として欲しいものだ。
同箇所を創元推理文庫で確認したら「ローゼン嬢」、この訳が普通だと思う。
人物名の表記などで読者を混乱させないで……

創元推理文庫(1960年昭和35年)→ハヤカワ文庫―クリスティー文庫(2003年)
女中→家政婦
続きの第10話からは、新訳のクリスティー文庫版を読むこととしよう。
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2017年09月18日

◎メビウス画/ホドロフスキー作『L'INCAL アンカル』を読んだが…一度では…本の構成、ジャン・ジロー

先日、昔のTV番組「ミステリーゾーン(The Twilight Zone)」の原作情報を探して、
ネットをウロウロしていた時に、
月刊スターログの中にメビウス「落ちる」掲載の記事が目に留まり、
今度は方向が変わって「メビウス」でウロウロし始めた。
メビウスの綺麗なイラスト画像がたくさん見つかり、
惚れ惚れと色んなのを眺めていました。
その中に日本語訳のコミック本『L'INCAL アンカル』を紹介した記事もありました。
次にYouTubeを検索したら英語字幕のBBC番組も
「In Search of Moebius (BBC 4 Documentary)」
言葉は不明だがイラスト画像も多かったので、暫し堪能…

更に念のため地元図書館で「メビウス」と検索したら17冊がヒット
17冊の中にあったのが下記の本
○アンカル(ShoPro Books)アレハンドロ・ホドロフスキー 小学館集英社プロダクション
その書名部分をクリックしたら詳細ページに「メビウス/画」と記載
何と!!図書館でメビウスのマンガを蔵書してあったのです。驚き!!
前段の記事を読んでいなかったならば、
メビウス画のマンガだとは気づかずにスルーしていた…

この本を借りて来たのは9/15(金曜)のこと。
まるで豪華な高価な美術書のよう…
○メビウス(本名ジャン・ジロー)画/アレサンドロ・ホドロフスキー作/原正人訳『L'INCAL アンカル』(小学館集英社プロダクション/2010)
(定価(本体)3800円/19.7×25.8cmハード(B5判より横少し広く縦少し狭いサイズ)/マンガはオール・カラー/)

本書は約1.1kgと重いのと、セリフが多くて文字の大きさも小さいので、
近眼の私はメガネをはずして、ほとんどベッドでうつ伏せになって読んだ。
セリフが多かったのとスケールが大きくて難解な展開の話なので、
日本のマンガのようにパラパラとめくって簡単には進めない。
それと日本のお約束だと回想シーンは角枠ではなく丸角枠にするとか
パッとみたら即時間が違うのを理解してどんどん進めたのだが、
本書は角枠だったので、あれっこのつながりはどうなっているの?
と立ち止まり戻って確認してからやっと進むことができた所がある。
更にはト書きのような説明が全くかほとんどか無かったように思う。
ゴルゴ13だと社会・経済・政治などの情勢を説明する文章があるけど、
『L'INCAL アンカル』は会話と絵だけで読み取ってください、のようだ。
フランスのマンガって、説明文をあまり挿入しないのが普通なの!?
ナレーターのいないテレビドラマだと、映像と会話だけで充分だけど、
そんな映画的なイメージの『L'INCAL アンカル』を意図したのか!?
宇宙船が出てきてワープ…、新たな星を出てきて…
場面の世界は急に変わるのだけど、新たな世界についての説明は何も無い。

濃厚な会話と緻密な画面、そして作品の描いている世界が複雑、
ということで、第一回目を読み終えるのに、金土日とかかった。
日本の310ページのマンガだと、すらっと読めてしまうのが多いけど、
この『L'INCAL アンカル』の世界観を頭の中で少し整理するのには、
3回は読まなくっちゃならないかな、と感じている。
(少し安く古本を入手できるのなら、手元に欲しい本だ)

作品の内容について少し語れるのは、まだまだ先のことで、
ブログで書くかどうかも未定だが、
本書の構成については後述するけれど、収録の「メビウス略歴」を読んで、
今までのメビウスとの微かな接近について整理しておこう。
最初に名前を知ったのは、谷口ジローのマンガの「あとがき」のようだ。
○谷口ジロー「可愛い死神(ハンティング・ドッグ)」廣済堂コミックス/バイオレンス・シリーズ/1985初、B6
★(店主)著者あとがき(4ページ)では、ジャン・ジロオやメビウス(後にジャン・ジロオと同一人物であることが判明)の作品との出合いやその影響、本作発表当時に映画「ブレード・ランナー」が公開され頻繁に映画館へ足を運んだ思い出などを語っている。そして著者初めてのSFマンガへの挑戦となったと。『ハンティング・ドッグ』の再刊版です。
(※引越しダンボール箱のままなので、『ハンティング・ドッグ』(廣済堂/1982)にこの「あとがき」があるのかは不明)

○谷口ジロー/画、メビウス/作「異?(上下の合体文字)力―イカル」(美術出版社/2000/第一部完結/未完/『週刊モーニング』連載)
★浮遊感のストーリーは面白かったと記憶(引越しダンボール箱のどこか)

○メビウス「シルバーサーファー」(2005年11月の通販リストに下記を掲載)
●「マーヴルクロス(MARVEL X) NO.01」小学館プロダクション/マーヴルスーパーコミックス/1996初、B5/(メビウス・画)シルバーサーファー#1(前編)
●「マーヴルクロス(MARVEL X) NO.02」小学館プロダクション/マーヴルスーパーコミックス/1996初、B5/(メビウス・画)シルバーサーファー#2(後編)/メビウス自作を語るP4
「シルバーサーファー」が面白かったらば手放していないはずだから…

○2007年公開映画『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』
★敵役としてシルバーサーファーが登場
あまり面白くなかった、シルバーサーファーというキャラに魅力が無かったと記憶

外国マンガで昔集めていたのは、四コマがメインで、
いわゆるアメコミには関心が無かった。
もう売ってしまったが、ストーリーマンガで記憶に残っているのは次の2冊のみ
○「バンピレラ VAMPIRELLA 月刊スターログ日本版別冊」ツルモトルーム、S54.10/15
★(収録内容)表紙画及びカラーピンナップ:ホセ・ゴンザレス/バッド・ルイス作 ホセ・ゴンザレス画「バンピレラの誕生」P15/アーチー・グッドウィン作 ホセ・ゴンザレス画「暗黒の天使」P20/フェルナンド・フェルナンデス作・画「真相─異端審問」P10/ビル・デュベイ作 ホセ・オルティス画「最後の宇宙戦争」P16/ハーラン・エリスン作 ニール・アダムズ画「ロック・ゴッド」P13/ビル・デュベイ作 ネボ画「第4種接近遭遇“女子寮篇”」P9/バッド・ルイス作 アレックス・ニーニョ画「時のよどみでオーパ!!」P9/ブルース・ジョーンズ作 リッチ・コーベン画「超越瞑想」P10/E・A・ポオ作 バーニ・ライトスン画「黒猫」P12/ニコラ・クティ作 エステバン・マロート画「ハニデュー・メロンの物語」P8/ジェフ・ジョーンズ作・画「追跡」P7/筒井康隆・原作 生頼範義・画「幻想の未来」P8/大友克洋 作・画「DON QUIJOTE ドン・キホーテ」P12/イラスト(ニール・アダムズ、(以下カラー)ケン・ケリー、フランク・フラゼッタ、リチャード・コーベン)/裏表紙画サンジュリアン、帯に推薦の言葉を寄せた人:手塚治虫・松本零士・永井豪・モンキー・パンチ・池上遼一・加藤直之
○「バンピレラNO.2 VAMPIRELLA 月刊スターログ日本版別冊」ツルモトルーム、S55.1/15
★(収録内容)表紙画:ホセ・ゴンザレス/カラーピンナップ:生頼範義、フランク・フラゼッタ、サンジュリアン/エドガー・アラン・ポー原作 リチャード・コーベン画「カラス」カラーP8/アーチー・グッドウィン作 ホセ・ゴンザレス画「カオスの花嫁」P20/ビル・デュベイ作 ホセ・ゴンザレス画「ドラキュロンの狂王」P12/ビル・デュベイ作 ホセ・ゴンザレス画「死して嫁ぐ」P12/ネボ作・画「ジャーキル博士の奇妙な冒険」P5/ラリィ・アイヴィ作 フランク・フラゼッタ画「人狼」P6/ビル・デュベイ作 アレックス・ニーニョ画「シスターズ」P8/ウォレス・ウッド作・画「神を殺す!」P8/ウォレス・ウッド作 ラルフ・リース画「火星のジャンク・カーター」P7/ジム・ステンストラム作 ニール・アダムズ画「狙撃手の休日」P8/H・P・ラブクラフト原作 バーニ・ライトスン画「冷気」P7/ホセ・ベア作・画「呪われた花」P10/ネボ作・画「浄罪」P3/ビル・デュベイ作 ジム・ハネス&ルディ・ネブレス画「オマールの首をとれ!」P6/ブルース・ジョーンズ作 ゴンザロ・マヨ画「究極の絵画」P10/武田秀雄 作・画「ケルベロスとサムソンの末裔」P4/萩尾望都「月蝕」P12/イラスト(バーニ・ライトスン、ホセ・ゴンザレス、ニール・アダムズ)/裏表紙画:エンリク
(今思い出しても惜しかった2冊だ。換金を急いでいたか…?)

ということでフランスというかヨーロッパに関心を持つことは今まで無かった。
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◎メビウス画/アレサンドロ・ホドロフスキー作/原正人訳『L'INCAL アンカル』(小学館集英社プロダクション/2010)の構成
全体の目次構成は次の通り(目次があるのは「アンカル日本語版特典」のみ)
(2回目以降はエクセル表にメモしながら読む予定なので必要だから整理した。読み解くぞ)
(※(タイトルは黒文字/小タイトルは黒文字)などは作者構想の現れだと感じたので私のメモです)
★INTRODUCTION 小野耕世 ようこそ、『アンカル』のめくるめく内奥宇宙へ

★[第1章]闇のアンカル 1981(タイトルは黒文字/小タイトルは黒文字)
赤い輪の夜/アンカルの舞踏会/オフィディテ大統領閣下/テクノ・サイエンス/メタ・バロン/
★[第2章]光のアンカル 1982(タイトルは白文字/小タイトルは黒文字)
闇の卵/"内なる外"の恐怖/アニマ/ノイローゼ階級の闘争/アンペロラトリス
★[第3章]下なるもの 1983(タイトルは白文字/小タイトルは黒文字)
サイコ・ラット/ゴミ捨て場を超えて/黄金惑星/クリスタルの森/変容の扉
★[第4章]上なるもの 1985(タイトルは白文字/小タイトルは黒文字)
ヴィタヴィル H2O/クラゲ作戦/接近!/帝室の結婚式/闇のウイルス
★[第5章]第五の本質―第一部:夢みる銀河 1988(タイトルは白文字/小タイトルは黒枠の白抜き文字)
人間ならざるもの/ありのままの闇/夢見る銀河/
 ※コマ枠の無いはみ出しページ多し
★[第6章]第五の本質―第二部:惑星ディフール 1988(タイトルは白文字/小タイトルは黒枠の白抜き文字)
1にして78兆/切れ!/闇の輪
 ※コマ枠の無いはみ出しページ多し
★[特別収録]ソリューンの誕生 1989「L'INCAL」の解説本に掲載

★アンカル日本語版特典
●メビウス略歴
●メビウス主要作品リスト
●古永真一 『アンカル』とその時代
●柳下毅一郎 昔の映画『アンカル』
●[特別対談]谷口ジロー×藤原カムイ
●原正人 訳者あとがき


図書館の本には付いていないが
帯には大友克洋・松本大洋二人による推薦の言葉があるらしい。
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posted by yumenoya at 22:19| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月10日

◎一ノ関圭「鼻紙写楽」の新作「菊之丞」(増刊連載)の雑誌購入のてんやわんや、ヨドバシ.comの今の"日本全国配達料金無料"は魅力《9/14追記》

今回は新作の内容についてではなく、入手・購入でのてんやわんやを書く。

騒動の開始は6月に入ってからだった。
秋田の美和剛さんから突然電話が入り、早速スカイプを開始。
「鼻紙写楽」シリーズの新作掲載のビッグコミックの増刊号が既に発売。
ところがその雑誌は品切れで入手できない。
何かその入手方法はないか、というものだった。

私も新作掲載雑誌の発売そのものを知らなかったので、
慌ててネットを検索した、キーワードを色々組み変えて…
一ノ関圭さんの場合、連載したものが単行本になるのを待っていたら、
寡作の人ですから、単行本が何年後になるのかは判らない。
5年後かも…
雑誌に掲載された時に入手して置かないと…

(菊之丞その一)5/17発売(ちーとも発売を知らなかった)
そしてやっと見つけたのは、アマゾンでした。
「ビッグコミック増刊2017年6月17日号」
その代金は新刊390円+送料257円と新刊本屋より高くついた。
秋田の美和さんには送料はかかるけど、アマゾンにあったよとメール連絡。

今アマゾンで確認したらプレミアム価格になっているから、
本体は定価で買えたからまあまあセーフとすべきか(販売:安売りmax)。

3回の集中連載と広告にあったので、
7月と9月の発売に気を付けないと…

(菊之丞その二)7/14発売
「BOOK SHOP 小学館」によると2017/07/14発売
市民生協の建物にある新刊屋へ行ったのは
安売りの食料買出し日の火曜18日。
無い…そんな…店員に確認すると、そもそも入荷していない可能性も…
雑誌の種類は多いし、増刊号なども色々あるからネー…
ガックリの帰途、二つのコンビニに寄るが、
雑誌コーナーのあまりの狭さに愕然、あるわきゃないよー

戻ってネット検索
今度は送料のもっと安いところがないものかと検索したら、
何と送料無料!?というのがヒットしたので早速注文、即発送7/18
ヨドバシ・ドット・コム「ビッグコミック増刊 2017年 8/17号 [雑誌]」389円
(何故に送料無料なのかは不明。書籍の取り扱い開始の宣伝??)

(菊之丞その三)9/15発売(予定)
今度は少し離れたセブン・イレブンへ行くことも検討したが、
入荷するかどうかを電話で確認するのも面倒だと、
今回もヨドバシ・ドット・コムを覗いてみたら、ありました。
389円(ただいま予約受付中!)
★ビッグコミック増刊 2017年 10/17号(雑誌) ヨドバシ.com
http://www.yodobashi.com/product/100000009002850933/

アマゾンは雑誌の予約はやっていないようだし、
お膝元「BOOK SHOP 小学館」にも今後の予定雑誌はまだ無い。
"日本全国配達料金無料"なんてどっちもやっていないしね。
だから9/15発売を9/8に早速申し込みましたが、
前回12円のゴールドポイントがあるので、実質377円の支払い。
早ければ9/17(日曜)、遅くても連休明け9/19(水)に届くはず。
(なお「お一人様1点限り」とあるので、リピート客が狙いの配達料金無料か)
(アマゾン取り崩し戦術かな??)
またいつか一ノ関圭の新作が掲載される時、
その事前情報が無いことには予約のしようが無いけど、
ヨドバシ・ドット・コムを憶えておこう。いつまであるのか送料無料…

なお、人気の雑誌ならばともかくも、少しマイナーになると、
その購入では、石狩市は少し田舎かも知れない。
都会に住んでいて、自宅、会社、学校のそばに、買い物路、通勤路、通学路に
それなりの本屋があったならば、こんな"雑誌購入のてんやわんや"は起きないのだろうが
田舎に暮らしていたら重宝なのがネット通販だ、書籍に限らず…
(私の場合、大通り駅に出るのに、バス370円+地下鉄250円、その往復で1240円かかる。
この運賃だけを考えても、通販送料を払っても往復時間の節約でネット通販が楽チンとなる)
アマゾンには註文2000円以上で送料無料はあるけれど、ヨドバシ・ドット・コムの方が安そう
"日本全国配達料金無料"のヨドバシ.comは魅力!!(安い小物でも)

「菊之丞」全3回分が出揃ったならば、作品についての記事も書くかな????

ネットで雑誌を探す時
色んなタイトルがあって様々
◆アマゾン「ビッグコミック増刊2017年6月17日号」
◆BOOK SHOP 小学館「ビッグコミック 増刊 8/17 8/17号」
◆ヨドバシ.com「ビッグコミック増刊 2017年 10/17号(雑誌)」
単行本と違い、雑誌の場合、取扱店の数だけ表記があるのかも
それが古本屋と個人が参戦するヤフオクになると、変化に富んだバラバラとも言えそうだ。
だから古雑誌を探す時には、キーワードを色々に組み合わせる必要があることになる。
年月日の書き方、数字は全角か半角かなどが探す時のネックになりそうだ。
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《9/14追記》発送通知
ヨドバシ・ドット・コムから、9/14の17:03送信「ご注文商品出荷のお知らせ」メール届く。
「日本郵便 ゆうパック」で発送とのことだが、
どんな契約なのかは知らないけど、これで儲かるのかしら…
9/15発売(予定)ということは、東京は前日夕方には入荷するのだろうか
北海道は発売予定の一日遅れで入荷していたはずだが…
早ければ9/16(土)に届く
posted by yumenoya at 22:43| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月29日

◆最近面白かった本などの覚え書き(朽ちてゆくまで/日本改暦事情/脳の健康/神狩り2/天地明察)part1

下記シリーズ第4巻に収録の宮部みゆき「朽ちてゆくまで」が面白かったので、
返却時に次の第5巻を借りた。(図書館には第4巻と第5巻の2冊のみを蔵書)
◎宮部みゆき「朽ちてゆくまで」
交通事故で両親を亡くし幼い自分だけが助かり祖母に育てられた女性。
その祖母が亡くなったので、家を処分しようと家財道具を整理していたら、
8mmフィルムやビデオテープの詰まったタンボール箱が出て来た。
そこに映されていたのは、まだカタコトしか話せない幼い自分。
うっすらとしか残っていない父母は、怖い夢で怯える幼子から
いったい何を見たのかを聴き出そうとしているしているらしい……
こんな設定の話は初めてだったので、面白いです。(2か月前なので記憶違いは勘弁)
別のアンソロジー・シリーズだったけど、
監視カメラの姿をした宇宙人が人間を観察しているらしいという宮部みゆき短編も残っている。
宮部みゆきさんには、こういうSF短編集はあるのだろうか。

◎「日本SF短篇50 V:日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー」
この第5巻を読み進みながら考えていたのは、
これだけ粒ぞろいの密度の高いアンソロジーはかつてあっただろうかという驚きだった。
エドガー賞もヒューゴ賞の短編集も私の好みに合えばこれは面白い作品となるけど、
自分にフィットしないと大したことないなとなる。
図書館で借りた本の目次に4段階評価マーク(◎○△・)は書けないけど、
◎はめったに無いし、○も少ないのが普通だ。
もう一度読み返したい、またいつか再読したいのが◎○マークとなる。
今までの記憶では、こんなに評価の高い作品が揃ったアンソロジーは記憶に無い。
あくまでも私の好みではだから、他の人がどう評価したのかは不明だし知らない。

アンソロジーを読むのは、編者のオススメ作品は何かな!?と思うから
この編者なら私好みの作品がたんさん収録されているかも知れない!?
知らない作家との出遭いはそれが縁でその作品を追いかけることもある。
作者紹介や作品解説で似たようなジャンルの他の作品に触れていることもある。
私の場合はSFかミステリーが多いけど、アンソロジーは出合いの宝庫だ。

(カバー裏表紙の解説)「日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー第5巻。吉川英治文学新人賞受賞作『天地明察』の原型となった冲方丁「日本改暦事情」、
日本SF大賞受賞作『華竜の宮』と同じ世界を描く上田早夕里の傑作「魚舟(うおぶね)・獣舟(けものぶね)」、
伊藤計劃『虐殺器官』のスピンオフ「The Indifference Engine」、瀬名秀明が物語を読むことの本質を問う「きみに読む物語」など、
2003年から2012年に発表された10篇を収録。ゼロ年代から現在に至る日本SFの豊饒を届ける。」(ハヤカワ文庫)

(私の評価マークは4段階◎○△・)
・林譲治「重力の使命」2003
◎冲方丁「日本改暦事情」2004
◎高野史緒「ヴェネツィアの恋人」2005
○上田早夕里「魚舟・獣舟」2006
◎伊藤計劃「The」Indifference」Engine」2007
○小川一水「白鳥熱の朝に」2008
△飛浩隆「自生の夢」2009
△山本弘「オルダーセンの世界」2010
◎宮内悠介「人間の王」Most」Beautiful」Program」2011
○瀬名秀明「きみに読む物語」2012

これら作品には覚え書き的なキーワードと短評メモを残すつもりもあったけど、
そんな書く時間があったら、別の短編集を読んだ方が、ということで返却してしまった。
来年また借りた時には……

でも記憶でちょこっと紹介
一番不思議な世界を描いていたのは
○上田早夕里「魚舟・獣舟」(これも記憶違いは勘弁を)
陸で生活する人間と海で暮らす人間の二種類がいる。
海人間たちは生きた魚舟(大きな船)に乗り込んで暮らしている。
海人間が妊娠したら、二卵?双子で生まれる
人間と魚という双子、魚の方は生まれるとすぐに海に放される
その人間と兄弟姉妹の魚とが成長してから出遭ったならば
魚は"魚舟"となって人間たちの棲家でもある船となる。
当然、兄弟姉妹の人間に出遭えなかった魚もいる。
だがもし人間がまだ成長していない自分の片割れの魚を傷つけた場合、
傷ついた暴れ熊?"獣舟"はどうなるのか!?
これはちょっと魂消た世界を見せてくれました。
こういう発想って何なのでしょう!?

◎冲方丁「日本改暦事情」
巻頭の作者解説に長編「天地明察」の元となった短編と…
(昔TVが常時点いてた頃、映画CMで見た記憶有り)
その面白さにワクワクしながら読んでいた時も
江戸時代の算術と暦作りとを描いた作品が何故に、
2004年を代表するSFなの……と思っていたけど、感じていたけど
不思議に出合って驚く感覚(センス・オブ・ワンダー)
「日本改暦事情」って正にこの世界を描いています。
この作品を2004年を代表するSF作品と押した人、それを通した人たちはエライ
もしこのアンソロジーに「日本改暦事情」が収録されていなかったならば、
「天地明察」との出遭いはまだまだずっと先のはなし
「天地明察」とは出合っていないパラレルワールドも…

今回は一応読書順序に沿って書いていますので、
登場はブログのラストとなりますが、
このアンソロジーに触発されてまず読みたいと思ったのは「天地明察」

◎生田哲「脳の健康―頭によいこと、わるいこと」(ブルーバックス)
これはブログに書いた8/10のスカイプ仲間宴会の前にブックオフで入手したもの。
手術と入院から10年も経ったけれど
クモ膜下出血と脳出血だったので、脳卒中と脳に関する本があると手がでてしまう。
ド素人にはイメージするのが難しい脳の成長をイラストでみせてくれた。
例えば、大脳皮質の6層構造は文字だけではなかなかイメージできなかったけど…

この本について書くのが初めてかも知れないので
去年今年春に読んだ本にもついでに触れておこう。
自分の知らない内に頭蓋骨を開けられ手術されてしまった人間は
その時に自分はどんな状況だったのかはとても気になるものだ。
執刀する脳外科医が解説した本として次の「脳外科の話」は読みごたえがあった。
◎神保実「脳外科の話」ちくま新書

ついでに次の本はリハビリ退院後の割と早くに読んだ本だけれど、
クモ膜下出血の手術・手順を描いたピカイチです。
自分にどんな手術が行われたかが気になったら、読むのはまず本書です。
◎「知りたい脳 脳と心はどこまでわかったのだろう?」文春文庫ビジュアル版
現物本が手元に無いけど、頭蓋骨を切って開け、動脈瘤をクリッピングする詳細までも

酔ってきたので、ここまででpart1としよう
part2がホントにあるのかは本人にも不明
次の予定は脳関連でもないがまず
山田正紀「神狩り2」(ハイデッガー部分は飛ばしたけど面白い)
冲方丁「天地明察」(緯度調べは判るが!?最初のパズルで失敗)

ここまでは酔ってエイヤー投稿
ラベル:脳卒中
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2017年07月29日

◎諸星大二郎の回文漫画「加奈の失踪」、諸星さんの新たな一面を見せる実験マンガ

一昨日7/27は「完本・寺内貫太郎一家」などを返した時に、
3冊のSFアンソロジー(文庫)を借りて来た。
「折り紙衛星の伝説―年刊日本SF傑作選」(創元SF文庫/2014年の日本SF短編から)には
私の好きなマンガ家2作品が収録されていたので、まずはマンガだけを読んだ。

星野之宣「雷鳴」38ページ
竜脚類(恐竜)の特異な肉体構造についての推理ドラマ。
な〜るほどネ

諸星大二郎「加奈の失踪」10ページ(『新装版 栞と紙魚子2』に描き下ろし収録)
どこがSFなのと思いながら読み進む、けどセリフも変だし…すると
最後ページの下欄「↑この漫画は回文になっています。ここから逆さに読んでみてください
回文ってどういうこと!?!?

セリフを少し対比してみると下のようになりました。(諸星さんの悪戦苦闘が…)
「今栞(いましおり)……」「ワオ!」「加奈(かな)は?」「来るわ」「花(はな)か」「く……」「かっこいい」
(ラストから逆に)「おしまい」「おわり?」「加奈(かな)は悪(わる)くはなか[った]…」「いい骨格(こっかく)」
(一番大きなコマの回文)魚籠の中に加奈の首(びくのなかにかなのくび)

このセリフの作成難度は半端じゃないよー!!
さらに絵になって一応ストーリーとしても繋がらないと……
苦労のほどは現物の作品で確認願います。(買うか借りるか…)

「栞と紙魚子」って、とぼけた味のちょっと怪奇なシリーズものだが、
回文漫画という実験が評価されて本アンソロジーに収録されたのでしょう。
これがSFかどうかは、諸星ファンにはどうでも良いことだ。面白ければ
これを読む機会(出合いの場)を提供してくれた編者さん達に感謝です。

回文のセリフとそれをコマでどう繋ぐかで悩んでいる諸星さんを想像すると
微笑ましくって、諸星さんにこんな一面があったとは……
結構馬鹿々々しくって面白い作品だから、諸星さんイメージとのミスマッチがイイ

マンガの次に取りかかったのは別の文庫「日本SF短篇50 V」
実は「日本SF短篇50」V:日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー」を書くつもりで、
パソコンに向かって打ち込み始めたのだが、
先に読んだ諸星大二郎「加奈の失踪」を避けては進めないなということになった。

粒ぞろいで驚いた「日本SF短篇50 V」については、次回に回すこととした次第
その次回はいつになることやら、ほんとうに訪れるのか
面白い作品集を紹介するのって結構大変
読みたくなるように書かないと紹介する意味は無いから
返却までには何とかしないと
posted by yumenoya at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月26日

◎小説「完本・寺内貫太郎一家」(向田邦子ほか)とTVドラマ、「続・寺内貫太郎一家」、樹木希林(悠木千帆)ファンも是非に《7/27追記》樹木希林のジュリー〜動画

TVドラマ「寺内貫太郎一家」(1974年1月16日〜同年10月9日)は学生時代に何度か視たことがある。
悠木千帆(樹木希林)演ずるばあちゃんが、沢田研二の大きなポスターの前で「ジュリー!!」と叫んでクネクネ(身悶え)する定番シーンが好きでした。
 (この「寺内きん」というキャラは今読んでも光っています)
 (向田邦子の創造したキャラを、悠木千帆の怪演がパワーアップしてその存在感を累乗高めた)
また定番は小林亜星の親父と西城秀樹の息子との食事時の喧嘩シーン
女性陣は喧嘩が始まると「またか」と速やかにテーブル(ちゃぶ台/卓袱台)を移動する。
この移動が間に合わないとテーブルはひっくり返されるのだ。
 (アニメ「巨人の星」の一徹か??)
篠ひろ子演ずる小さな飲み屋のママは色っぽかったなあ。
その頃、このドラマの脚本家・シナリオライターは誰なのとは全く意識していなかった。

サラリーマンになってからは、学生時代以上にテレビドラマとは疎遠になったけど、
意識して視ていた脚本家とドラマは、早坂暁(夢千代日記)と
倉本聰(うちのホンカン、前略おふくろ様、日曜劇場の単発(幻の町など))
山田太一(男たちの旅路)ぐらいか。
だからあの「北の国から」はもちろん、話題となったTV連続ドラマは全て観ていない。
そもそも毎週と言われても…ビデオを買ってから録画したとしても…
私の生活には合いませんね。
今少し気になるとしたら、マンガ原作者・狩撫麻礼の作品がTVドラマ化される時ぐらいだ。

TVドラマとはあまり縁がなかったので、
向田邦子という名前を少し気にするようになったのは、
亡くなってかなり経ってからだと思う。
評判がすこぶる良いので、ドラマのシナリオなどをやっと買って読むようになったけど、
あまり私の好みではないなとずっと感じていた。
感性とか人生観とか人様々ですから受け止め方にズレがあるのは当然。
「寺内貫太郎一家」だけは少し違う印象だった。

向田邦子さんをブログで記事にしたのは、古本通販リスト以外では、たった3回。
★「言語によるバーチャル・リアリティ」落語、面白かった本・TV番組・映画ことなどをまとめて***2006年09月03日
http://yumenoya.seesaa.net/article/394425551.html?1501065834
 ●8/27NHK教育 劇場への招待「びっくり箱−姉妹編−」
★最近読んだ本から PART1***2006年10月19日
http://yumenoya.seesaa.net/article/394425560.html?1501065524
 ●向田邦子「愛という字―東芝日曜劇場名作集 (向田邦子・脚本のTBS・TVドラマを中野玲子が小説化)」ラインブックス
◎松本清張/向田邦子「駅路/最後の自画像」(向田による脚色/ネタバレ有り)五つ星☆☆☆☆☆***2017年07月01日
http://yumenoya.seesaa.net/article/451392652.html?1501066025

小説「寺内貫太郎一家」はかなり前に読んだはず(文庫版)だけど、
今回取り上げる「完本・寺内貫太郎一家」のあることを最近まで知らなかった。
あの「寺内貫太郎一家」の続きが読めるぞと図書館から借りてきたが面白かった。
この「寺内貫太郎一家」シリーズはまさに私の好みでした。☆☆☆☆☆
寺内貫太郎1.jpeg
寺内貫太郎2.jpeg
寺内貫太郎3.jpeg
「完本・寺内貫太郎一家」の奥付によると2013年の発行とかなり最近の話。
文庫版小説「寺内貫太郎一家」は1983年ですから30年以上のブランク。
 (初出の単行本書き下ろし(1975年)からだと40年以上)
それを烏兎沼佳代さんの構成により完本として小説が完結したとのこと。
 (書誌一覧によると、「小説新潮」(2012〜3)に12回連載)

図書館から借りてきて最初に読んだのは
「続・寺内貫太郎一家(13〜24)」(原作・向田邦子/構成・烏兎沼佳代)
次に読んだのは、ほとんど忘れてしまっている
向田邦子「寺内貫太郎一家(1〜12)」(小説家デビュー作/1975年)
笑えてホロッと泣ける良質の家族ドラマです。
会話(脚本ならセリフのキャッチボール)が、独白(モノローグ)が今さらだけど秀逸
その微妙な間と反応が笑わせ泣かせる。

今まで向田邦子作品と縁が無かった方にはオススメです。
まずは古本屋で文庫版を…(失礼、文庫まだ現役でした)
悠木千帆(樹木希林)ファンも是非一読を
今から40年以上も前に樹木希林が演じていた「きん」ばあちゃん!?!?

レンタルDVDを借りることは無いだろうとは思ったけど、
下記サイトにあった情報を使って、小説とドラマとの対比表を作ってみた。
(間違いがあってもご容赦)
★寺内貫太郎一家(ウィキペディアWikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E5%86%85%E8%B2%AB%E5%A4%AA%E9%83%8E%E4%B8%80%E5%AE%B6
検索結果: 寺内貫太郎一家(各話の短い解説付き)
http://www.catalina-ponor.info/page/2?s=%E5%AF%BA%E5%86%85%E8%B2%AB%E5%A4%AA%E9%83%8E%E4%B8%80%E5%AE%B6
http://www.catalina-ponor.info/?s=%E5%AF%BA%E5%86%85%E8%B2%AB%E5%A4%AA%E9%83%8E%E4%B8%80%E5%AE%B6
なお一枚の画像に収めるため、文字の大きさは小さくしてあります。
寺内貫太郎一家.JPG

貫太郎の娘・静江の結婚にまつわる大事なエピソードは小説化されていると思うが、
小説化に漏れたエピソードの補完小説集の予定はないのでしょうかね。
小説新潮さん、烏兎沼佳代さん
私は元版の映像よりも小説形式の方が好きです。
シナリオならもっと望ましい。

念のためアマゾンを検索したら、
Kindle版の「寺内貫太郎一家上巻 向田邦子シナリオ集 (TVガイド文庫) 」と
「寺内貫太郎一家下巻 向田邦子シナリオ集 (TVガイド文庫)」(第21話から39話)があった。
Kindle版は各1080円、対応の無料アプリをダウンロードして閲覧
「無料サンプルを送信」をクリックしたら、ちゃんと読めました。試し読みはOK
全39話が2160円で、いつでも何回でも読めるのなら安いかな……
まずは13話分が小説化されていない「上巻」がお得…

(読み直すとキリがないので、投稿してから寝酒を呑みながら推敲します)
書いていなかった事を一杯やりながら今思い出した。
向田邦子さんは何故この小説の続編を書かなかったのだろうか。
小説のラストは静江の結婚なのに…
向田さんの中ではシナリオを書いた時点で既に完結している。
それを蒸し返してまた文字(小説化)にするぐらいなら
私にはまだまだ新たに書きたいことがたくさんある、ということなのでしょう。
アイディアは色々あるけれど、カラダはひとつ…

(更に一杯やりながら)
漫才やコントだと舞台は何度もあるから、何度でも推敲できる。
テレビドラマも映画も一回こっきり。
マンガだと手塚治虫さんのように単行本の都度、書き直す人がいる。
小説でも単行本収録の時に、文庫化の時に書き直す小説家がいる。
映画監督だと一部撮り直しとか、監督カット版なんていうのもあるけど、
脚本家ってどこでどうケリをつけて渡す完成稿とするのでしょうか。
あそこはこうすれば良かったと後で思ったら、監督や演出家に進言するのでしょうか。
撮影に立ちあっていて、セリフを変えられて進行していたら、文句はいうのでしょうか。
現場での変更は当たり前だから、脚本決定稿と実際の朱書き実際稿とが存在するのは普通なの!?
となると昔のキネマ旬報に掲載されていた実際の映画で文字起こしのストーリーの会話は貴重?
今はDVDで何度でも繰り返し確認できるけれども…
セリフを変えると怒る脚本家が居るという記事を読んだ記憶もあるが
会話(台詞)での言葉の表現(言い回し)で監督に物申す、異議を申し立てる脚本家って実在するのか!?
微妙なニュアンスを表す言葉、
撮影現場での流れの中での相応しいと感じた言葉が生き残ったのだろうと思うが
現場ってどうなのでしょうかねー

と酔っぱらうとしつこくって嫌ですね、今夜はこれまで
--------------------------------------------
《7/27追記》YouTubeにあった樹木希林「ジュリーに愛を叫ぶ!!!」シーン様々
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2017年07月01日

◎松本清張/向田邦子「駅路/最後の自画像」(向田による脚色/ネタバレ有り)五つ星☆☆☆☆☆

2週間前の6/16(金)に、松本清張の短編集などを返却した時、
折角来たんだからと松本清張の単行本コーナーを一応確認したら、
向田邦子と連名の「駅路/最後の自画像」(新潮社/2009)という
原作短編と向田邦子脚本とを収録したものが見つかったので借りて来た。
今日6/30はその返却日だったので、図書館へ行ったら休刊日で(返却ポストへ)
「完本寺内貫太郎一家」を借りるつもりだったのに…残念

「駅路/最後の自画像」については、早くに書きかけていたのだが、
今日は返却前に目次やシナリオのキャストなどをスキャンしたので、
記憶で書き進みまとめることとした。
(記憶違いはご容赦を、当初はシナリオを確認しながら進むつもりだった)

「駅路」は学生時代に読んだ傑作短編集(新潮文庫全6巻)に収録されていたはずだが、
そのストーリーの記憶は全く無い。
これは先日読んだ宮部みゆき選全3巻には収録されていなかった。
元々テレビドラマはあまり観ていないから、テレビドラマはもちろん
シナリオ「最後の自画像 「駅路」より」の存在も知らなかった。
向田邦子の脚本はいくつか読んでいるが、この「最後の自画像」は記憶に無い。

松本清張原作短編と向田邦子脚本とを比較して読めるのは面白いぞ。
興味は向田邦子さんがどう料理して自分の作品としたかだ。
原作に忠実に映像ドラマ化するのでは、脚本家もつまらないだろう。
当然、それを撮る演出家も面白くないだろうし、
文字で読む読者もあまり楽しめないシナリオ作品となってしまう。
脚本家は原作小説家を唸らせる新たな作品としたいはず。
敬意の伴う創作は互いに手応えのあるキャッチボールとなるはず…
結論を先に書いてしまうが、この意味ではとても読み応えのある真剣勝負でした。

原作とその脚本とが一緒収録というのは贅沢な構成と思いますが、
この松本清張&向田邦子となると、最高レベルのジョイントです。
こんなスゴイ組合せの本が他にもあるのだろうか!?!?

私が読んだ夏樹静子の「短編小説と脚本を併載した出版界初の作品集」は下記ブログで紹介
★最近読んだ本などから***2006年07月27日
http://yumenoya.seesaa.net/article/394425541.html
「やはり並べて読むと、原作と映像化されるドラマは全く別物なんだなということが良くわかります」
私が読んだのは、アマゾンによると「夏樹静子サスペンス劇場―テレビドラマ化推理小説集 (光文社文庫)」の新書版かな。

さて、まず原作短編「駅路」から取りかかり、次に脚本を読んだ。

書きかけた当初は、ネタバレをしっかりするつもりだったが、
アマゾンでも安いので、興味が湧く方には古本か図書館で是非とも比較していただきたい。
原作ものがあまり好きでなかったらしい向田邦子さんの工夫どころ、
そしてそのTVドラマには原作者・松本清張さんが小説には無い役どころで出演…
特殊な構成の単行本で、面白さとワクワク度は今年ピカイチクラスの本です。
https://www.amazon.co.jp/%E9%A7%85%E8%B7%AF-%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%BB%E5%83%8F-%E6%9D%BE%E6%9C%AC-%E6%B8%85%E5%BC%B5/dp/4103204389/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1498833049&sr=1-1&keywords=%E9%A7%85%E8%B7%AF%EF%BC%8F%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%BB%E5%83%8F

「駅路/最後の自画像」(新潮社/2009)の画像
駅路1.jpeg
ここでページ数の確認
駅路2.jpeg
短編小説は31ページ
脚本は86ページ
(会話が主だから、盛り込める情報量は多くて脚本家の腕の見せ所、攻め箇所)
(短編小説には雑誌掲載の原稿用紙の枚数制限があるので書けない設定も多い)
小説にまつわるエピソードもドラマ化のまつわる話も興味深い。
◆清張先生と「駅路」のドラマ化、向田さんのこと
近藤晋(元NHKプロデューサー)
◆向田邦子とドラマ「最後の自画像」
烏兎沼佳代(編集者)(うとぬまかよ)
※配役と役者
駅路4.jpeg

短編小説を読んで気になっていたのが、
旅行から戻らない行方不明失踪人(家出人捜索願い)の届け出で警察は動くかな!?だった。
旅行には大金を持って出ていたらしいけど、
(女がらみの)単なる家出の可能性はあるし、
大金目当ての犯罪に巻き込まれた可能性があるとしても、
それぐらいで警察は動かないだろう、とまず疑問を感じていた。
向田邦子さんはさりげなく刑事の会話を挿入した。
北尾(若い刑事)「吉武部長の親戚かなんかですか」
呼野(年配の刑事)「親戚の親戚」
この二行で私の疑問は氷解しました。
さりげない会話で展開初期に開示されると、読者は余計な疑問を抱えずに読み進めます。
(向田邦子さんも同じ疑問を感じたのでしょう)

《ここからは薄めのネタバレ有り》
原作には無い呼野刑事(年配、失踪人に近い年齢)のシーン
ゴーギャンの画集の購入
それを自宅(押入れが書斎)で読む呼野刑事とその家族環境
これで推理する刑事の人物にずっと深みが出ました。
そしてキーワードとなる絵のゴーギャンの生涯についても

原作では失踪人の愛人だとして刑事が下宿先を訪ねたら
その福村慶子が既に亡くなっていたけど、
TVドラマシナリオでは福村慶子は上京したらしく不在。
小説で死んでいたヒロインが、実は生きていたんですという脚色はスゴイ
その生きていた新設定のドラマに出た松本清張もスゴイけど…
福村慶子の女友だちの赤ん坊連れシーンも
更に失踪人の妻とのツーショットも

こうなると大金を巡る犯罪だったのかと思っていたのが
子どもが大きくなって独立し、退職して第二の人生を決断した男と
その中年男を巡る女の戦いドラマになってしまった!!!!

この読み比べは、是非ともやってみなくっちゃ
プロの対決です。

いつか縁があったら、動画を視ることもあるかも
取りあえずは文字で十分です

《いつか追記予定》何故この手にワクワクするのか、どうして面白いのか!?
posted by yumenoya at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月22日

◎松本清張の短編小説(森鴎外の「小倉日記」に関連した3作品(或る「小倉日記」伝/鴎外の婢/削除の復元))、酒を呑みながら何度も補筆しもはや午前5時を過ぎた

古本で宮部みゆき責任編集「松本清張傑作短篇コレクション 全3巻」(文春文庫)を買ったのは3月。しばらく積んであったが、最近やっと読んだ。まだ上巻収録の昭和史発掘「二・二六事件」(50ページちょっと)は残っているが、軍部内での思想的対立などの知識が全く無いので、読む気にならない。興が乗らないから読まないかも。

松本清張の作品は、学生時代に新潮文庫の傑作短編集の一冊を読んでから気に入り全6巻を揃え、サラリーマンになってからも未読の文庫短編集を古本で見つけると買って読んでいた。元々短編小説が好きなので、長編はほとんど読んでいない。題名で読んだ記憶があるのは、「ゼロの焦点」「小説帝銀事件」「神と野獣の日」「霧の旗」「西海道談綺」「砂の器」ぐらいかな。「西海道談綺」は21世紀になってから半村良の伝奇小説のようなものを求めて…、日本映画はほとんど視ないのだがたまたま「砂の器」を観てから初めて読んだのだと思う。映画の導入部がとても印象的だったので。それが10年前頃だとして、それ以来ずっち松本清張作品とは全く縁が無かった。
短編好みの私としては、長編には作り物の臭いがして面白くないことが多いのと、寝る前のベッドでの読書が一番好きなので、面白くて短いほど歓迎である。もっとも読み応えがあるのは、眠れないほど面白くって徹夜したくなるほどの長編が最高だ。けどそんな長篇は滅多に出遭わない。半村良さんの伝奇を追いかけていた頃がピークだろうか。平井和正のアダルト・ウルフガイの時期もあった。ワクワクして追ったのは笠井潔のヴァンパイヤー戦争シリーズが最後だろうか。

今年になって目に留まった古本は、宮部みゆき責任編集「松本清張傑作短篇コレクション」だった。宮部みゆき作品はSFっぽい長編数冊と古本屋が舞台の「淋しい狩人」ぐらいしか読んでいない。けど何冊かの宮部みゆき編アンソロジーは面白かったので、「松本清張傑作短篇コレクション」は即決でした(松本清張作品は全て引越しダンボールに入ったままなので)。宮部みゆきさんが何を選び、どんなコメントをしているかも気になったので。

「松本清張傑作短篇コレクション」で一番面白かったのは、巻頭の作品「或る「小倉日記」伝」で次が「削除の復元」。どちらも森鴎外の「小倉日記」に絡んだ作品だがいわゆる推理小説ではない。

45年も昔の学生時代に「或る「小倉日記」伝」を読んだ時には、いったい何を感じながら読んでいたのだろうか。色んな経験をした65歳だから判り「或る「小倉日記」伝」が一番良かったと思っただろうけど、学生時代だと「西郷札」の方が面白いと感じていたのだろうか、二十歳ぐらいの私に「或る「小倉日記」伝」が読み込めたとは思えない。当時の新潮文庫版6冊がダンボールから出てきたら、目次ページには◎◯△の評価マークがあるはずと少し気になっている。

他の短編が気にかかったので、今日は図書館へ行き、松本清張全集(全38巻、文藝春秋)の短編巻(35と38)2冊と「鴎外の婢」を収録した第10巻を借りて来た。ついでに宮部みゆきさんが「或る「小倉日記」伝」のコメント薦めていた阿刀田高「小説工房12カ月」(集英社)も借りて来た。

戻り日本ハム戦の開始前に真っ先に読んだのは「小説工房12カ月」で、「或る「小倉日記」伝」に関連のありそうな「松本清張の短編」「ミステリー工房の秘密」。「ミステリー工房の秘密」では、小説の主人公・田上耕作と実在した田上耕作さんを簡略対比しておりました。モデル田上耕作さんに興味のある方は、阿刀田高「小説工房12カ月」をどうぞ。まだ拾い読みの途中ですが面白いエッセイ集です。

次に読んだのは、小倉日記関連らしい「鴎外の婢」。これは途中から殺人事件があったのではと展開していく推理小説でした。
「或る「小倉日記」伝(1952)」「鴎外の婢(1970)」「削除の復元(1990?)」

私は森鴎外作品のファンでは無い。昔読んだのは舞姫、高瀬舟、山椒大夫、ヰタ・セクスアリスぐらいだと思う。だから森鴎外についての関心は別に無い。なのに「或る「小倉日記」伝」などこれら3作品を面白いと感ずるのだろうか。

先に紹介した阿刀田高の「ミステリー工房の秘密」の出だしは
「小説はすべてミステリーである、と、これは私の持論である。」
また松本清張全集第10巻の解説は矢野健太郎「数学と推理小説」では
娯楽を本当に楽しもうと思ったら、相当頭を使わなければならないようなものの方を好む。
数学者には、推理小説、パズル、碁、将棋の好きな人が多い。それが嵩じると、推理小説を書く、パズルの創作、詰碁、詰将棋の問題作成へ

私は小説が好きだし、最近やらないがパズルも好きだったし、たまには数独をやっている。
小説の好みは阿刀田高さんの云うミステリー。奇妙な出来事に捕まったり、どう展開するのか先が気になったり、主人公のキャラが格別魅力的だったり(発言、行動や発想が面白い)、不思議や謎や展開や人物に対する興味が読書の原動力だ。何も小説に限定する必要は無い。知的好奇心から始まる読書も心地よい。
私は映画より小説の方が面白いと感じているけど、読み手の想像力の方が映像より優っていると思っているからかな。

「或る「小倉日記」伝」などの面白さに戻ろう。
こんな興味を抱いた時には、戸籍だったり、当時の地図だったり、誰かの証言だったり、証拠固めが必要となる。田上耕作は森鴎外と関係のありそうな人物を捜して訪問し訊く、森鴎外が行ったかもしれない寺へ行ってみるなど足での捜索。
後述する私の推理劇で活躍したのは、戸籍と旧い当時の地図でした。


私にも謎を前にして興奮(紐解こうと発奮)する性癖があるようで、
突如現れた謎に対する興味(一種の好奇心)の発火が昨年、私に起きた。
色丹島出身なのかという質問があって中学時代の担任先生に突然電話をかけた。(中学を卒業してから50年近くが経っていた)
疑問が一応解けたので、そろそろ電話を切ろうかなと思っていたときに、
先生は子ども時代に、(独身の)私の母に会っていると!?!?!?と吐露……
母は戦前(1940年)に長野から根室(多楽島)へ養女に来たけど、
養女先の祖母の持っていた根室の土地を借りて、
先生の祖父が家を建て、そこから先生は小学校へ通っていたと!?!?
先生曰く、祖父に連れられて家賃を払いに地主の家へ行ったら、
そこに一緒に居たのが私の母だったと!?!?!?

私の推理の顛末は次のブログ記事で
★亡き母の若き日を求めての推理劇は突如開幕した(北方領土・多楽島-1)***2016年04月05日
http://yumenoya.seesaa.net/article/436243471.html
これに付随した推理劇は続き
★ソ連軍上陸後に島を脱出した宿屋の漆塗り朱色お膳セット木箱 その1/写真六葉(北方領土・多楽島-2)***2016年04月21日
http://yumenoya.seesaa.net/article/436932103.html
★ソ連軍上陸後に島を脱出した宿屋の漆塗り朱色お膳セット木箱 その2(北方領土・多楽島-3)***2016年04月21日
http://yumenoya.seesaa.net/article/436952404.html
★第二子を生むため母の実家・長野を目指し秋田辺り(日本海)へ船で決死行!?1945年(北方領土・多楽島-4)***2016年07月06日
http://yumenoya.seesaa.net/article/439769284.html
この当時の構想では、あと2回連載する予定だったが頓挫
当初構想を変更して、あと1回で終了のつもりだが、
これまでのような謎解きの記事では無いことから、
文章としてまとめる意欲と興味が半減してしまいました。
知的好奇心をくすぐった謎は私の中で既に一応完結しているので、
あらためて姉や先生にブログで語る必要は無いし(既に手紙や電話で語っているから)、
なおさら第三者に向かって書く必要があるのだろうかと、面倒くさがりや虫が囁く。

今せっせと書いているプロ野球の日本ハム戦のブログ記事も
これをやっていないと、大谷くん復帰に向けてのボルテージを維持できないのでは…、
という不安が襲ってくる脅迫心から、投稿を続けているような気がする。
勝つに越したことはないけど、ワクワクさせてくれる大谷翔平くんが居れば十分だとも思う。
何せ昨シーズンはどんな面白い小説や映画などよりも、大谷くんの感じさせてくれるワクワク度が一番で毎日のメインでした。
だからこの喪失感は半端じゃありません。カムバックー
(寝酒が進むと大谷くん不在のグチになってしまいま〜す)

さて母にまつわる謎はまだ二つ残っている。
何故母は長野から北海道の東端・根室へ養女に来たのか??
 (根室へやっと着いたと思ったら、行先は船に乗り多楽島だった!!)
もう一つは島を逃げて来た父母たちがやっと定職先を見つけた時の経過??
最初の謎は、母から聞いた記憶が姉にも皆無なので断念
第二の謎は、姉に母から聞いた記憶があるのだけど、
私の推理した当時の状況と合致しないので、二説併記で断念。
これは北方領土そのものとは関係が薄いのでブログ記事にするつもりは最初から無い。

これらすべては私の生まれる1952年の前の出来事で、
証拠や証言などは少ないか皆無かだ。
だから推理というよりは憶測かも。

昨年こんな好奇心に駆られた謎を巡る私の推理劇があったから、
「或る「小倉日記」伝」など「小倉日記」関連3作は、
主人公たちをより身近に感じてとても面白い作品だと受け止めたのだろう。
----------------------------------------------------------------
《追記》
松本清張の短編「火の記憶」を読んでいる時に想起した一ノ関圭「寒雷」
この「寒雷」については下記ブログで紹介している。
★最近面白かった本から***2005年11月07日
http://yumenoya.seesaa.net/article/394425509.html
主人公が語るのは小学校の中高学年頃の出来事か
「火の記憶」の方は幼く小学校入学前か
どちらも幼い時の母との旅での話
目立つ場面の色はどちらも紅
「寒雷」は放火らしい火事の色
「火の記憶」は大人になってから判明するボタ山の火
どちらも語り手は大人になってからの少年時代の母との追憶記憶
どちらもモノクロ映像のテレビドラマにしたら
夜の火事の炎シーンとボタ山の火シーンだけは紅色にしたいストーリー
そんな連想のつながりでした

松本清張の短編小説は再読も宝のヤマだ
読んだのはかなり昔だからストーリーを何も憶えていない
初めての作品もかなり多いだろうし
こちらも色々経験を積んだオジサンだから、読書印象もかなり変化しているだろう
この「或る「小倉日記」伝」が一番面白かったという歳になっている
松本清張短編だと地元図書館でほぼ読めるはず
その次は小松左京短編にするかな
半村良の伝奇長編は今でも時々読み返しているが
ドストエフスキー長篇に挑戦するには体力が要りそうだから…
再読の挑戦意欲は全く湧かない
娯楽小説じゃない長篇はキツイよなあ
もう朝6時近いのでオヤスミなさい

半村良「平家伝説」を寝床で読み始めていたら、ふと思いつきましてーー
なのでパソコンを起動しその前に
オフクロの息子としては気にかかる
お親父と知り合う前の若きオフクロの面影
それが推理ドラマのエネルギー源でした
急にそれを記しておきたくなったのでございます、チョン
posted by yumenoya at 01:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする