ツキノウタゲからリンクしてあった冒頭数ページ「立ち読み」OKの"巻頭言"へ直リンク
https://www.futabasha.co.jp/tachiyomi/reader.html?pc=1&fd=978-4-575-31476-2LR&c=30000
アンソロジー短編集には、編者による"序文"、"はじめに"といった"思い入れ"語りから始まることが多い。
本書は狩撫麻礼さんに縁のあった人たちの証言集、アンソロジー
証言集の企画発端である呼びかけ人・狩撫麻礼担当編集者による思い入れ"巻頭言"
この"巻頭言"を読むと、本書の"濃密さ"を感じるはず……
あの「ボーダー」に出遭ったのは、オレは"少しズレている"なというハミダシ感覚の時だった
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読後感想をアマゾンに投稿しようとしたら、
直近1年間のアマゾン利用の購入金額が5千円に満たないので、
投稿する資格が無いと断られてしまった。
先日、やらせ投稿が話題となっていたから、投稿基準が厳しくしたのかも…
セール中で少し値引きのあった他店で買う電子書籍が増えたし、
印刷媒体ならば送料無料のヨドバシ.comを利用するようになっていた…
だからアマゾンへの感想の投稿は、ずっと不可となりそうだ
そこで、ボツとなったアマゾンへの感想コメントの予定原稿を転載する
(7/24追記:本のサイズはA5判、大事な大きさに触れていなかった事にやっと気づいた)
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「漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018《そうだ、起ち上がれ!! GET UP,STAND UP!!」
狩撫麻礼を偲ぶ会・編(双葉社・小学館・KADOKAWA・日本文芸社)
双葉社、264ページ、2019年7月24日第一刷発行、定価:本体1800円+税
「狩撫麻礼さんの担当編集者たちが、狩撫麻礼ゆかりの人たちに呼び掛けて編んだ、
そうそうたるメンバーの豪華本。
とにかく濃密な内容の狩撫ファン必携の本です。
狩撫麻礼って作品そのもの以外ではほとんど語らない人で、
有名だったはずの"狩撫麻礼"というペンネームを捨てた奇妙で変な作家。
ハートに響いてくるストーリーと言葉、"琴線に触れてくる"作品たち
だから、なおさら、どんな人なのだろうか、とファンには気になる謎の人物でした。
(追記:最初に"狩撫麻礼"という原作者を意識したのは、「ボーダー」の第1話を読んだ時だった)
本書の圧巻は、やはり1本の対談と6本のインタビュー
聞き手のいる対談とインタビューは、会話という言葉のキャッチボール
その聞き手は狩撫麻礼担当だった編集者たち
だからふと思い出すことも多々あったでしょう、
創作や生活のエピソードなどが、生き生きと語られていて面白い。
特に貴重な資料としては「狩撫麻礼《不完全》作品リスト」
よくぞ、ここまで調べたものだ、という単行本未収録作品の掲載雑誌情報はスゴイ。
狩撫麻礼ファンならば、必ずお世話になったファンサイト。
特に別ペンネームの、どうも狩撫の匂いがする「狩撫麻礼じゃない作品リスト」には大変助かった。
「らくえんのうた」、それを継いだ「ツキノウタゲ」。
その運営者による読者ファンの一文も必読。
編集者たちの熱き想いが生んだ一冊。
"謎の人物"であることに変わりは無いけれど、好みのカラオケ曲を知るだけでも、少し身近になる
ファンの方は是非、お手元に
人気マンガでもベストセラー作家の小説でも無いから、
"品切れ""絶版"となる前に入手しないと…増刷の保証は何も無い…」
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狩撫麻礼ファンは、詳しい収録内容が判明しなくても、既に買ったか、きっと買うだろう。
購入を悩んでいる段階の方は、魅力的な構成の本であることが判れば……
手っ取り早くは、立ち読みで「巻頭言」を読んだならば、欲しくなる。
次に、これから狩撫作品と出遭う人たち
あなたの気に入っている人物が、本書で狩撫麻礼作品についてどう語っているのか??
それが狩撫作品との出遭いのチャンスになるかも……
その意味で、近くに新刊本屋があったらば、その部分を"立ち読み"してみよう。
もし狩撫麻礼作品が気になるようだったら、試しにマンガ作品に挑戦しましょう。
面白いと思ったら、原作マンガのまとめ買い……
今回紹介した「漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018」はファン向けの本(証言集)なので、
原作者がどんな人かな、と思ったら、その時には是非手元に置きたい一冊です。
感想コメントのラストに書いたけど、"品切れ"や"絶版"となるのかは売れ行き次第で
"増刷"などはずっとずうっと先の話 そんな先のことは誰にも判らない……
◎発売直前「漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018」の目次構成は!?、発売日は7月20日説も7月22日説も!?《7/18追記、狩撫麻礼関連記事へのリンク集》《追記、編集者・佐藤敏章》**2019年07月17日
http://yumenoya.seesaa.net/article/468024296.html
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《7/24追記》
※これから一週間分の食料の買い出しで外出するのと、
その買い出しから戻ったら、
前田健太くんの先発と大谷翔平くんの代打起用もある(はずな)ので、
試合のネット中継観戦が終ってから、改めて追記することとする。
話題は"絶版"について……
エンゼルスは、2回2死21塁に9番で代打大谷登場し、ヒットで先制点
◎5対4で逃げ切り勝ち
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私は自分で購入したマンガ単行本についてしか知らないが、
2015年に小林まこと「劇画・長谷川 伸シリーズ 瞼の母 (イブニングKC)」を買った。
長谷川 伸シリーズは4冊出版されていて、その集大成が4冊目の「 瞼の母」
この時は、発売から1年近く経っていて、前の3冊は"売り切れ"で
「一本刀土俵入」だけは読みたいと古本を探したが、既にプレミアムが付いていた。
やっと定価より安い古本を見つけてやっと購入した。
この当時、電子書籍が既に用意されていたのかは不明だが、
その頃は"電子書籍"購入の経験がまだ無かったので、"電子書籍"で読もうという発想は無かった。
今の私なら、ベッドでのんびり読める印刷本がベストとしても、
少し安いのなら、"電子書籍"でも構わないかな、と考えるようになっている。
小林まことの「劇画・長谷川 伸シリーズ」
これらの古本はやはりプレミアム価格だけれでも、"電子書籍"は用意されている。
私は"電子書籍"をパソコンの大きなディスプレイで読んでいるが、
若い人はスマホ(私は持っていない)で"電子書籍"を読んでいるのだろう。
本そのものが売れていないとは聞こえてくるが、その実感は判らないけれど、
かなり売れるのではと思う小林まことのマンガ単行本さえ"絶版"状況
人気のマンガ家でさえ、そうなのだから、
本書「漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018」の増刷は難しいだろう、というのが素人の感想だ。
人気のマンガ本のように、続々と売れて行く種類の本では無い。
しかし今後とも若い人に語り継がれていく"マンガ原作者・狩撫麻礼"作品
そこで必要とされるのが本書「漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018」だろう。
印刷媒体の単行本を在庫するのには、保管場所が必要となる。
その点、"電子書籍"には倉庫が不要だ。
本書を企画して編んだ編集者皆さんの思いは、"電子書籍"に形を変えて受け継がれていくのだろう。
ただし是非とも印刷媒体を、と考えるのなら、"いつまでもあると思うな単行本"
"増刷"は無く、初刷りが売切れたら、"電子書籍"へ と考えるのが自然のような気がする。