2018年06月29日

◆2018/6/28W杯ポーランド戦、負けたけど勝ったという後味の悪い試合だった 《7/2追記ベルギー戦》ポーランド戦のリプレイをやっと視る《8/29追記》西野朗監督インタビュー


昨夜は戦い方がショックで何も書く気が起きなかった。
だから起きてから書いている。

小松左京のSF短編に「痩せがまんの系譜」というのがある。
"武士は喰わねど高楊枝"
侍は貧しくッて腹をすかしていても楊枝を咥えているような心意気
そんな痩せ我慢オトコが貴重種となった日本を描いた作品だったと記憶。

昨夜のラストのボール廻しは"侍"の"痩せ我慢"とはほど遠い戦い方だった。
"武士は喰わねど高楊枝"って貧乏侍の美意識だと思うのだが…
(生き残りが賭かっている時に美意識は無いけど…それが痩せ我慢)


昨夜は日本vsポーランドとコロンビアvsセネガルとかほぼ同時に開始
川島の好セーブもあったけど先制点を獲られ追いかける展開に…
ずっと1点を目指して果敢に攻めていました…
そんな攻めの流れが変わったのは
後半にセネガルがコロンビアに先制されてからだ。

このまま日本とセネガルとが共に0対1で敗れたら
イエローカードなどのフェアプレーポイント差が4と6で
日本が2位で勝ち抜けることが明らかになった
ここで戦い方はガラッと変わった
豹変したと云うべきか…

日本は自軍内でのボールパス廻しが始まった、延々と…最後まで…
引いたままで攻めないけど、ボールは渡さない戦術

決勝トーナメントに生き残るには
ワールドカップのルールでグループで2位以上になること。
このルールの弊害がスコアレスドローなどとなる。
0対0で終わった方がお互いにベターだという関係が成立してしまう。
お互いに果敢に攻めないからカウンターで失点する恐れも無い。
観客にしたら、いわゆる無気力試合となり詰まらない…

こんなルールから来た関係が昨夜の0対1のまま負ける戦術となった。
当然このことはセネガルは知っている。
セネガルは1得点しないと2位になれないから必死(だったろう)
一方日本と対戦しているポーランドは2敗しているから
決勝トーナメントへの道は既に閉ざされているが
無理して日本のボールを奪いに行くと、
カウンターなどで逆襲される恐れがあるから攻めることが出来ない。
ドローの冒険をするよりは1勝が欲しい…という静観!?睨み合いか…
(日本、セネガル、ポーランドの監督や選手たちが何を考えていたのかの記事は読んでいない)
どんなルールであっても、こんな事は毎回発生する

日本の狙い通り2位で勝ち抜けし決勝トーナメントへ進出
でも後味の悪い試合でした。
勝ち残ってナンボなんですけど…
このボール廻し戦術(の御蔭)で、決勝トーナメントをまだ愉しめることにはなったが…

日本vsベルギー 7/2(月/深夜)27:00
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《追記》
国旗を背負うという国代表に選抜される名誉
ワールドカップでの活躍は、サッカー業界に対する最高のプレゼンテーションの舞台
大きなボーナス収入増には即結びつかなくとも…
★日本に13億円をもたらした16強進出! W杯の賞金と代表のボーナスを知ろう*** VICTORY
https://victorysportsnews.com/articles/6794/original
《どの程度の収入を得ることができるのだろうか》
「日本代表の場合、代表チームでの活動には「日当1万円」が日本サッカー協会(以下JFA)から支給」
「今回のメンバーたちには直前のトレーニングキャンプから数え、すでに約1カ月分が支払われることになる。今後、勝ち進めば勝ち進んだぶんだけ日当も増えていく」
「(試合に勝利した際に支払う勝利給)W杯の場合は最もグレードの高いSランクで、1勝あたり200万円」
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《追記》
★イングランド敗戦に無気力試合批判 理想の?2位通過***朝日新聞デジタル6/29
https://www.asahi.com/articles/ASL6Y35ZYL6YUTQP00V.html
※決勝Tでの戦いやすい対戦国を狙う思惑が暗躍する(よぎる)から、
ルールの上では、負けても勝ち抜けできるという選択肢、
だから日本はセネガルに勝ち残った
負けたら楽なチームと対戦できる選択肢…それがイングランド
イングランドは騎士道の世界のはずだったのに
サムライも騎士も滅びたのかな
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《7/2追記》
今日の深夜はベルギー戦

ポーランド戦のリプレイを視るのをずっと避けて来たが、
決勝トーナメントの開始前にポーランド戦のパス廻しを確認して置こう
あの戦術を決断したから、今夜のベルギー戦があるのだから
★【2分でわかるロシアW杯】日本が2大会ぶり決勝トーナメント進出 日本×ポーランド
https://www.youtube.com/watch?v=FSZ1L1BlWA4


ポーランド戦ではスタメン6枚の選手温存とパス廻しでの体力温存
残ってナンボの日本をたっぷりと魅せてもらおう!!

★会場ブーイング 2位狙い 日本対ポーランド ボルゴグラード
https://www.youtube.com/watch?v=M25V3uwvJuM

テレビ中継ではこれを延々と見せつけられた!!
2位に残るためのベターな戦略の決断
あの時の鬱憤をベルギー戦で晴らしてもらおう!!

★西野監督「紙一重の勝機を拾っていきたい」W杯ロシア大会、ベルギー戦前日会見***2018/7/2 3:15(西野朗監督と昌子源が会見)
https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201807010007-spnavi/
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《7/6追記》ボール回し戦術
★高橋監督「当然なのでは」/野球界で聞いた西野采配***日刊スポーツ6/30
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201806300000076.html
サッカーは普段視ていないし、高校の体育の授業でやった記憶も残っていない。
その点、野球は遊びでたくさんやったし、ソフトボールは社会人になってからもやったから、
野球人がボール回しをどう感じたのか気になったので
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《8/29追記》AERAの単独インタビュー
★西野朗「正解だとは今も思えない」W杯ポーランド戦を振り返る***8/29
https://dot.asahi.com/aera/2018082800030.html
「積極的に攻めていくという自分の信条やスタイルに反し、「他力」にすがり、ブーイングを浴びながらのプレーを選手に強要しました。選手たちも、ああいう戦い方で勝ち上がったとして、果たして100%全員が納得し、喜びだけを持っているとは思えなかった」
「勝ち上がったけれど、あの決断が決して正解だとは今も思えません。自分で下しながら、グループステージを突破することを考えた上での判断ということでも、素直に受け入れられない思いがあります」
「ただこの問題は、自分の中にあるわだかまりであり、納得がいかないことだったので、自分で抱えることにしました」
「一夜明けた朝、選手やコーチ、スタッフら全員を集めて謝罪しました」
「自問自答したことは、自分の中で貴重な経験値の一つになったと思います」
※あのポーランド戦を総括する監督インタビュー
最終的に判断・決断をするのは自分独りだという監督の孤独さ
私は大谷翔平くんだけを追いかけているミーハーオジサンで
W杯とかオリンピックとかにジャパンがサッカーで進出した時だけサッカーに熱くなるオジサンですけど
日本チームのW杯の歴史に残る、記憶に銘記すべき西野朗監督の吐露的な発言です
posted by yumenoya at 13:10| Comment(0) | サッカーW杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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