2015年03月31日

★アシモフの単行本未収録ロボットもの短編の続報「マイクの選択」&「夢みるロボット」/画像豊富/映画『アイ,ロボット』

 SFマガジン1995年12月号-アイザック・アシモフ特集に収録の「未来探測」については、2/26のブログに記してあります。
http://yumenoya.seesaa.net/article/414713614.html

 その後、地元の石狩市民図書館に他の図書館からの取寄せ依頼したのは、SFマガジン1990/10 創刊400号記念特大号(「マイクの選択」収録)
 これは3/5に申し込んで3/19に届いたと電話連絡があり、3/20に借りましたので、返却は4/3まで。
 今回は岩手県の水沢市立図書館の蔵書でしたから、図書館のネットワークはスゴイですね(前回の「未来探測」収録のSFマガジンは道内の帯広市図書館)。借りて部屋に戻り(他館からの取寄せ)専用袋を開けて驚いたのは、その厚さと重さです。4.5cmで1.1kg、総800+146(創刊号再録分)ページ、定価も驚きの2500円。
 創刊400号記念特大号ということで、"あの名作をふたたび●海外SF再録特集"コーナーには、ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」、ロバート・A・ハインライン「深淵」(これは未読したけど私好みの作品でした)、アーサー・C・クラーク「太陽系最後の日」などが収録されています。

SFマガジン1990/10 創刊400号記念特大号
アイザック・アシモフ「マイクの選択」8ページ(P20-27)(こちらは"海外SF最前線"コーナー)
扉余白の惹句「ロボット、マイクがミクロの決死圏へ!?―《陽電子ロボットシリーズ最新作!》」
・手術ロボットがその主任設計者である癌患者の体内に入り癌細胞を退治するというストーリーなのですが、手術ロボットの初仕事だということと制御できなくなって急に拡大化する可能性はゼロではないという設定です。まさにアシモフが小説化した映画「ミクロの決死圏」のロボット版です。例の如く始まりに「ロボット工学の三原則」が掲げられておりますが、予想通りのラストでした。
(たまたまですが、非常時用の中古ミニノートパソコンを買ったので、その設定をやっていたことと、閉鎖される自サイトからのブログ記事の引越し作業もあったので、"あの名作をふたたび●海外SF再録特集"の未読作品はまだほとんど読んでいない。4/3が返却日なのに…… )
・目次ページの最下段に「市民 寄贈」のゴム印(ネットの記事によると、図書館への寄贈は結構嫌がられるものらしいが、SFに詳しい職員がこの特集には価値が有ると判断して受け取ったのかな?それが北海道まで旅しているのですから奇縁ですね)
ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」(4/1目立つようにこの行を追加)
・「アルジャーノンに花束を」に浅倉久志氏が思い出などを語る解説を書いていて、そこでウイル・スタントン「バーニイ」に触れていましたので、是非読みたくなって検索しましたら、風見潤・安田均/編「世界SFパロディ傑作選」講談社文庫に収録されていることが判明し、一番安かったヤフオク!で注文しました(読了)。浅倉久志氏の解説の最後は、「もしかしてスタントンの小品がキイスの頭のすみに残っていて、この傑作の誕生にすこしでも貢献したのだとしたら、――バーニイのおハカにも花束をあげてやってください……。」と結んでいます。ウイル・スタントン「バーニイ」についてはもっと語っているのですが、私は「バーニイのおハカにも花束をあげてやってください……」でグッときて検索しておりました。
・創刊400号記念の「創刊号復刻」もあり、その部分の画像を追加しましたので、画像が多すぎですね。なお扉はロバート・シェクリイ「危険の報酬」のみとします。昔から好きな作品なので。
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 上記の本を借りたままで、次に申し込んだのは、SFマガジン1988/1 ヒューゴー/ネビュラ賞特集(「夢みるロボット」収録)
 3/20に申し込み、到着の電話連絡は3/27、翌日3/28に郵便局の集荷が来てから行ったならば土曜は午後5時閉館でガックリしてその翌日また図書館へ。今度は道内の北見市立図書館からでした。

SFマガジン1988/1 ヒューゴー/ネビュラ賞特集
アイザック・アシモフ「夢みるロボット」7ページ(P178-184)
扉余白の惹句「みるはずのない夢をみたロボット。そのロボットがみたという夢とは……?」「ヒューゴー/ネビュラ賞ストーリー部門候補作」
ご老体となったあのスーザン・キャルヴィンが登場するのですから、面白いに決まっております。そしてやっぱり良かった〜〜〜
・"無名の新人であるロボ心理学者"リンダ・ラッシュは、「昨夜わたしは夢を見ました」と突然話したロボット(誕生して十日)に驚いてキャルヴィンに助けを求めた。キャルヴィン「あなたはいったいなにをしたの、ラッシュ?」、「フラクタル幾何学を使いました」、「それはわかっています。でもなぜ?」、「だれもやったことがないからです。頭脳のパターンをもう少し複雑化できるだろうと考えました。おそらく人間のそれに近づけられるだろうと」、「あなたにそんな権利はありません。(以下略)」というのが、1ページ目の問答の抜粋です。もう傑作の予感がしました。
・新人のロボ心理学者が無謀な実験をやったら、誕生してまだ十日のロボットの開口一番が「昨夜わたしは夢を見ました」だったに始まる問答ドラマです。そして中身の濃い本文6ページの一品です。
・キャルヴィンの夢についての質問に説明するロボットのイメージ(夢)の中に、たくさんの働くロボットたちというのがありますけど、大勢のロボットたちというシーンはこの作品が初めてのような気がします。ここで思い起こしたのは前回触れた映画『アイ,ロボット』です。この短編「夢みるロボット」にインスパイアされたのではないかな。主は「夢みるロボット」で、長編「鋼鉄都市」は従だと考えると、映画が理解し易くなるように感じます。あのロボット群の恐怖を抱かせるシーンは、「夢みるロボット」で語られる夢に通じます。というかピッタリかな?キャルヴィンの恐怖をちょっと発展させただけ?………でもこの視点で映画『アイ,ロボット』を思い出すと、まあまあの映画作品だったと思えますから不思議。
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 ロボットもの短編の単行本未収録作品について、お世話になったのは前回も紹介しましたサイト
アイザック・アシモフ(Isaac Asimov)
http://www.aga-search.com/161isacasimov.html
 ここによりますと、前回と今回で取り上げた3作品だけのようですから、他図書館からの掲載雑誌の取寄せは当分休みとなります。地元図書館と道内外3図書館にもお世話になりました。

 でも未訳のロボット短編はあるようですから、これら未収録3作品も含め、是非とも「コンプリート・ロボット」のPART2的なもので、本当の"コンプリート"にして欲しいものです

 なお、最後の取寄せ依頼の時に、もし無かったら国会図書館に登録してコピー・サービスを頼むつもりだと話しましたら、教えてくれたですが、国会図書館にしか無い時でも、国会図書館から取寄せて館内で閲覧できる場合もあるとのことでした。


 "全国の図書館の蔵書は私の蔵書!?"
これは初めて取寄せ依頼をしたことについて、別のブログに記事を書いた時の標語です。
三回も図書館へ!★全国の図書館の蔵書は私の蔵書!?(10/2再記版)

 安い価格で古本が入手できるのなら、懐が許す限り手元に置いておきたいというのは人情・ファン心理ですが、物価は全て上がっておりますから、他館からの取寄せが可能な場合も多そうですので、まずは最寄りの図書館に相談いたしましょう。借りれるものは借りて済ますことが物価高時には肝要です。もし取寄せがダメな場合には国会図書館に頼む。当然コピー代と送料は負担する必要がありますけど。また石狩市民図書館の場合、身分証明書があれば地元市民でなくとも借りれるようですから、足(車)があるのなら、検索サービスで在庫を確認してから、隣の市へ遠征するという手もあります。
 もっとも私の図書館利用は短く、取寄せ機能もまだ半年ちょっとですから、ベテランには当たり前の利用テクニックは色々とあるのでしょうね。
ラベル:図書館
posted by yumenoya at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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