2005年10月29日

★最近読んだ本、観た映画から

■本
●田中政志「FLASH(フラッシュ)」第2巻、第3巻(講談社、モーニングKCデラックス)絶版
第1巻がまだ見つかっていないがけれど読み始めたら、なかなかの面白さ。
心優しいタフガイが主人公のちょっとエッチなアクション西部劇で、
後の「ゴン」を髣髴とさせる、セリフなどの文字がないシーンも多い。

主人公・フラッシュが露天の温泉で前話での戦いの傷を癒していると、
そこに獰猛そうなピューマ(?)がやって来て、ピューマも並んで温泉につかる。
全く動じないフラッシュの態度に、スゴスゴと逃げだすピューマ。
フラッシュをゴンに置き換えたら、これはもう「ゴン」の世界です。

大地の大きな裂け目に落ちたフラッシュは瀕死状態の恐竜から卵を託される。
卵から孵った子恐竜はフラッシュから知識を吸収して言葉を解し、
お互いに“パパ”“ジュニア”と呼び合う仲となる。
このふてぶてしい子恐竜の風貌は正に“ゴン”。
自分をパパの子と信じる“ジュニア”は盲目の少女に恋をし友達となる。
その少女を誘拐した一味と“ジュニア”は戦い、少女を救出する。
フラッシュは「おまえはもう一人前の男だ」と言い、二人は別れて旅をすることに…(エンド)

放浪の旅を続けて男を磨いた“ジュニア”が、
動物世界で“ゴン”として生きているのかも知れない。
第3巻のカバー絵は、人間のフラッシュがいなければ、「ゴン」の表紙と間違えそうな雰囲気だ。
“ゴン”(?)の誕生と恋物語に関心のある方は是非古本屋で第3巻を探してください。

●マイクル・クライトン「スフィア―球体」早川書房
たまに面白いSFの長編を読みたいなあと思っていたとき、古本屋で手にとり帯を読んだ。
「海底で発見された宇宙船は沈んでから三百年たっていた!調査チームが深海で遭遇する謎と恐怖。」
こりゃなんか面白そうと読み始めたら、なかなかのストーリーでした。
何か映画で観たラストシーンのような気がして調べてみたら、映画化されていたので、
テレビで以前観たのだろう。
あまり印象に残っていない映画だけど、どう映像化したのか、確認したくなりました。そのうちに…
考えたことを実体化できる能力が存在しえたとしても、定番のあの“三つの願い”同様、
人間の手には負えない能力だろうから、最も懸命な判断(ラスト)だったかも。


●天藤真「大誘拐」徳間書店
映画は観ていないのだが、テレビCMででもちらっと視たのか、
誘拐される大金持ちの老婦人を演じた北林谷栄さんがとても印象的で、
いつか読んでみたいと思っていた小説をついに購入し読んだ。
北林谷栄さんをイメージしながら読んだこともプラスに作用しているのだろうが、
飄々とした魅力的な主人公で、痛快な誘拐劇でした。

●ロム・インターナショナル「「国境」から読む世界紛争史」KKベストセラーズ、ベスト新書
宗教や民族問題などが複雑に絡まった血塗られた国境紛争、独立紛争の数々。
新書一冊にまとめただけでこれだけ紛争地域があるのだから、
人間世界から戦争の火種が消えることはないということかな。
新たな国境線が引かれたとしても、不満を残さない線引きはありえないだろうし、
そこに利権がからめば、大国が関与してくるのは当然で、
ますます複雑に絡まっていくことになる。
海外マスコミがほとんど入れない中国の辺境の自治区なんて、一体何が起こっているかわからない。


●浜田義一郎編・訳「にっぽん小咄大全」ちくま文庫
これだけの小咄をまとめて読んだのは初めてだったけれど、
今聴く(読む)古典落語の根多が、長い時間と何人もの手を経て、
これらの小咄から少しずつ肉付けされてきたんだなあと、あらためて感じた。


●アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」ハヤカワ・ミステリー文庫
EQ1999年7月号通巻130号(最終号)の
「21世紀に伝える翻訳ミステリー オールタイム・ベスト100」で僅差の3位。
これに関連した座談会を読んでいたら、無性に読みたくなり、今回初読した。
犯人探しの推理ドラマは昔からあまり興味がなく、
どちらかというと“奇妙な味”っぽいものを求めて、短編小説を中心に読んできたが、
本作は過去に殺人に関与したことがあるらしい人物たち10人が孤島で一同に会し、
そして次々と殺されていくという設定が面白く一気に読ませられた。
犯人も意外でなかなか納得の古典作品でした。


●マーチン・ガードナー「aha! Gotcha ゆかいなパラドックス 全2巻」日経サイエンス社
本書の抄訳本「THE PARADOX BOX―逆説の思考」別冊サイエンスを読んだのは学生時代、
本書もサラリーマン時代に読んだはずで、どこかにもう1セットあるはずだと思うのだが、
パラドックスって問題を読むたびに、頭がクラクラしてめまいがし、その都度楽しめるので、
地下鉄での移動時や眠る前など、たまらないひと時となりました。


●トム・クランシー「レッド・オクトーバーを追え」文春文庫
ジャック・ライアンのシリーズは「日米開戦」「合衆国崩壊」「大戦勃発」と読み、
「レインボー・シックス」でちょっと寄り道して、
次に読んだのが、デビュー作であり、ジャック・ライアンが初登場した本作。
かつて話題となった映画もまだ観ておらず、
ストーリーについても“亡命”以外のことは全く知らなかったので、大いに楽しめました。
これがデヒュー作というのだから、スゴイもんですな。

トム・クランシーに興味をもったのは、テロリストによる米ソ核戦争の勃発の恐怖を描いた映画だった。
パソコンで作業をしながら、時々テレビ画面を眺めるという中途半端な視かただったけど、
場面転換と速さと登場人物の多さとに魅力を感じ、古本屋で探したら、
「日米開戦」というタイトルが目を引いた。これがジャック・ライアンの小説との出合いだった。
次は「愛国者のゲーム」だ。
ひととおりライアン・シリーズの小説を読んだら、たくさんあるらしいし映画も是非みたいものだ。

■映画(ネタバレあり)
●「ソウ/SAW」2004年
いわゆる殺人鬼映画なのだが、普通とちょっと違うのは、
拉致された者が殺人を犯すなどの究極の決断をしないと生き残れない、
というような極限状況に被害者を追い込む殺人鬼ということだ。
つまり自らは直接手を下さず(殺さず)に、被害者同士が殺し合うような状況を緻密に計算して作る殺人鬼。
病魔に蝕まれた殺人鬼は「生きていることに感謝しないヤツは生きる資格が無い」と発言し、
まるで「殺人を犯してでも生き残った奴は生きていることを実感し、
私に感謝するはず」だとでも言うように…。
久々にサスペンスとミステリーの面白さを感じた作品。その意味では「キューブ」を思い出した。
シナリオの勝利かな。
ラストも意外で良かった。ネット検索によると続編Part2もあるようなので楽しみです。
こんなに面白いとは知らなかったので、もう一度じっくり鑑賞することとしよう。

ドラマは、廃ビルの地下トイレらしい部屋で、
鎖に足をつながれた二人が目を覚ましたところから始まる。(イイ出だしですなあ)


●「13F」1999年
コンビューター(A層の世界)の中に構築された、過去を模した都市に暮らす人々(B層の世界)。
A層の人間は自分のキャラクターを基に創造したB層の人間の意識の中に入ることができる。
そのA層の世界でシステムの開発技術者が殺される。
殺人の容疑者となった同僚の技術者はその謎を求めてB層の世界に入り込む。
実はA層の上に更に創造主(未来の人間)の世界があったという設定で、
ラストは更に上の世界の存在を匂わせるというなかなかのミステリーでした。


●アニメ映画「Mr.インクレディブル」
ビルの破壊や自殺者の救助などで逆に訴えられてためにヒーロー活動を一切断たれ、
ひっそり一般人のように暮らすことを余儀なくされた悩めるスーパー・ヒーロー達。
この設定だけでおおいに楽しめました。
そういえば、映画のスーパーマンも酒びたりになったことがありましたけっね。
家族4人の超能力そのものは、「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」とほぼ同じ設定とのこと。

posted by yumenoya at 16:28| Comment(0) | TrackBack(1) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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ぺろぺろ桃缶☆
Excerpt: はじめまして☆見させてもらいまぁす。
Weblog: 桃缶
Tracked: 2005-10-29 16:40