2015年12月27日

都筑道夫の探偵もの作品との出合い(新 顎十郎捕物帳/西連寺剛の事件簿)、今年最大の収穫

 都筑道夫作品との出合いは結構新しく、大友克洋カバー絵の「銀河盗賊ビリイ・アレグロ」(文庫)を読んでから意識するようになった(アシモフ作品との出合いよりもっと最近/2008年以降)。それからは古本屋へ行くと、文庫コーナーで都筑道夫作品を必ずチェックするようになった。現在必ず確認している日本の作家は都筑道夫のみで、それもSF(探偵もの含む)、怪奇、伝奇、ショートショートに限定して探していました。というのは、概して探偵もの小説には私の好みでないものが多いという感想があったので。

 最近たまたま読んだのが、「新 顎十郎捕物帳」と「死体置場の舞踏会(西連寺剛の事件簿4)」とで、都筑道夫の捕物帳と現代探偵ものとがかなり面白い事に初めて気づきました。普通ひとひねりでラストなんですが、都筑道夫作品の場合はもうひとひねりがあるので、読み手はそう来たかと楽しめます。事件が割と特異なのに、違和感を感じさせない設定と展開で、読み手を強引に納得させてしまう文章の技、さすがプロだと読後感に思わせてくれます。もちろん全ての作品がブラボーとはいきませんが、5本の短編のうち1〜2本が面白かったら御の字でございます。

 このブログで何度も書いたマンガ・一ノ関圭「鼻紙写楽」が舞台となっているのは江戸歌舞伎と浮世絵の世界で、そこで話題となっているのはあくまで「官許の大芝居」でしたが、「新 顎十郎捕物帳」の巻頭「児雷也昇天」では、"猿若町の大芝居じゃねえ。筵がけの宮地芝居"で事件は起きる。
 この小説の中では、ブログで取り上げた「服部幸雄/文、一ノ関圭・絵『夢の江戸歌舞伎』」にも書いていなかったと思う大芝居についてのウンチクが語られています。詳しくは「新 顎十郎捕物帳」を読んでいただくとして、実際の正月興行は15日からなのですが、しきたりの上では正月二日が初日になっているらしく、「二日より」という小屋前の札、元旦の晩「五日より」に変える、五日になると「八日より」、八日になると「十日より」、十四日になると「明日より」という大きな行灯をかかげると。「無駄な慣例のようだけれど、芝居好きにとっては、用もないのに猿若町を通って、明日行灯がでるまでを見るのも、楽しみのうちだったという」。こんなところで、江戸の大芝居の通りの雰囲気をみせてくれて、勉強もできると…。一ノ関圭さん、これっていつか発売されるであろう「鼻紙写楽」第2巻で使えそうなシーンでは。

 収録の第3話「えげれす伊呂波」の事件は英吉利領事館が舞台。(事件解決後の別れの会話から)領事館書記「わたしにひとり、弟がいます。その弟、あなたに似ています」…「…まだ子どもですが、そのうちにあなたのような、りっぱな探偵になるかも知れません」…「わたしの名前ですか。ホームズというのです。マイクロフト・ホームズ」。シャーロック・ホームズにマイクロフトという兄がいるのか知らないけれど、こういう遊びは好きです。

 あとがきによると、主人公の顎十郎こと仙波阿古十郎という人物を作り上げたのは久生十蘭で、この作品を愛読していた都筑道夫は新シリーズを書くこととなったそうです。

 マンガ原作者・小池一夫さんは"キャラが立つ(漫画はキャラクターを立てなきゃダメ)"という言い方をしますが、顎十郎は魅力的な生き方と顎の長い風貌(長い顔の半分が顎/マンガでしか知らない三国志の孔明だけどとても顔が長かったそうな)、そして優れた剣技と推理力の持ち主で、次の作品を読みたくさせるキャラであり、ストーリーも更にもうひとひねりした感じで展開し心地よいラストです。また叔父(北町奉行所の筆頭与力)と姪(花世)そして御用聞(目明し)松五郎、南の同心・藤波などが脇を固めています。

 ネットで調べましたら、第2巻が出ているようなので、どこかの図書館から取寄せてくれるよう申し込んだその日12/18に、久生十蘭「顎十郎捕物帳」(朝日文庫/24作品収録)を借りて来、読み始めましたが、戦前の作品という所為もあるのか、読み慣れていない漢字や熟語が多くてちょっと読むスピードが遅くなり少し難儀しております。

●久生十蘭-青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1224.html
には、「顎十郎捕物帳」24作品がありましたので、他作品も含め久生十蘭作品に興味のある方はどうぞ。

 もう一冊の「死体置場の舞踏会」の中の「迷い猫」。終戦後の古本セドリの話を登場人物が語り、段々と作家原稿の贋作がからんだ事件だったと展開していく話なんですが、古本屋にまつわるストーリーは面白さが増します。

 古本屋がらみの面白い短編で、一番記憶に残っているのは、死亡記事をチェックしている詐欺師がいまして、これはという亡くなった人宛てに古本(こんな趣味があったのと遺族が驚く分野のプレミア本)の未払い代金請求書を送りつけ、遺族からゼニをせしめるという話で、今回はエロ小説かエロ画集たぐいの請求だったけど、死亡人物は盲目だったので捕まってしまうというオチ。作者名も作品名も出て来ません。

 アメリカの各地を車で移動しながらこまめに死亡記事をチェックする詐欺師に、映画「ペーパームーン」(ライアン・オニール/テータム・オニール)がありました。こっちの本は"聖書"で、別にプレミア本では無いが少し豪華版、家族に贈りたいと"聖書"の申し込みがあったと遺族の前に現れるという詐欺。普通の遺族はそんな事があったのですかと驚きつつ(感激して)支払う。もちろん車には色んな宗派の聖書と(贈呈先の印字機?)とが。

 2000〜1年頃(訂正します。この頃相互リンクしてもらった神戸の古本屋さんが被害記事を書いており、事件はもっと昔の話。その古本屋さんは後に譲って閉店)だったと思うが、古本屋さんたちが騙された詐欺事件がありましたっけ。古本屋に電話が入る。家屋の解体工事を請け負ったのだが、結構古そうなマンガがたくさん出て来た。ひょっとしたら高く売れないかと思って電話したと。あしづか何とか…。ひょっとして足塚不二雄!?本の題名はユートピアでないか!?そうそうそんなのもあったよ。マンガに強い古本屋だとここでビビッときます。どんな本があるのか、作者名とタイトル名を再度連絡してもらう。これは他の古本屋に取られては大損だと、ゼニをかき集めて送金するが、梨のつぶて、といった感じのようです。マンガファンならご存知、藤子不二雄のデビュー単行本が足塚不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」です("まんだらけ"での販売価格100万円が話題になったことがあります)。私の知っているだけで2店(神戸と札幌)。後に捕まったらしいが、全国の被害者古本屋数は知りません。


 最近札幌まで出かけて古本屋巡りをすることは億劫になり、ところが頼みの地元図書館には都筑道夫の小説は少なく(エッセイや評論は結構あるが未読/そのうちに)、もし都筑道夫の作品が安かったらアマゾンやヤフオクでの購入も検討しましたけど、気になる作品集はかなりあり、一冊ずつだと送料もバカにならないなと思っていました。
 ちょうど「新 顎十郎捕物帳 第2巻」の取寄せを図書館に依頼した頃、まとめて15冊というのが目に留まり、これは安く済むかもとオークションに参加し、開始価格で落札できました。それが昨日12/26安い送料で届きましたけど、今年一番のお買い得品でした。

 古本屋へ行っても今まで無視していた都筑道夫の捕物帳と現代探偵ものが、これからは探索対象となるわけですから、大変有難い事です。その内には図書館のエッセイ&評論も、そして普通の推理小説も対象となるだろうし、いったい百冊なのか二百冊になるのか判りませんけど、当分の間、何を読むかで悩むことは無くなります。その意味でこの出合いは今年最大の収穫です。今後は古本買いと図書館取寄せの併用で…。そして当分は届いた15冊で楽しめます。
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2015年12月25日

「本の値引き、仁義なき攻防 アマゾン」12/24←筑摩書房、朝日新聞記事に「看過できぬ」と抗議12/25(筑摩書房が抗議したのは12/24)/《追記あり》/《追記1/13、★2/4》

 朝日新聞DISITALのニュースは昨日読んだ。ネットでのタイトルが結構センセーショナルだったので目を惹きましたから。しかし読むと何のことは無い、筑摩書房が値引き販売をするそうで、一般書店でもアマゾンAmazonでも安く買えるらしいと。
 ざっと拾い読みした人には、「ナニ、筑摩書房だけがアマゾン参加して値引き販売するのか。筑摩書房って悪い出版社だったのか!?」と受け止めた人もいるのではないかと思わせる記事です。

 思うに、記事を書いた記者は全てを理解した上で、あえて意図してこのようなタイトルと構成の書き方を選択したのでしょう。このように誤認されることも起こり得るかも知れないが、じっくり読めば判るように書いているのだから問題無しと。この記事をチェックした上司たちも同類かな。

 あの慰安婦記事事件以来、朝日新聞記事の信用度は私の中で落ちているが、こんな曲解記事をまだ書いているようでは朝日新聞社の体質なのでしょうか。ゴシップ雑誌・新聞じゃないんだから、ニュースは正しく伝えて欲しいですね、記事内容とは異質なセンセーショナルなタイトルは止めて欲しいものです。
●アマゾンが本の値引き販売 根強い警戒感、参加1社だけ-朝日新聞デジタル 12月24日(木)5時3分配信←私が読んだのはyahooのこのニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151224-00000006-asahi-bus_all
●本の値引き、仁義なき攻防 アマゾン「脱再販・直取引を」 書店は締め付け、出版社戸惑い-2015年12月24日05時00分 朝日新聞DISITAL
http://www.asahi.com/articles/DA3S12131793.html
●筑摩書房、朝日新聞記事に「看過できぬ」と抗議 「Amazonの値引きに1社だけ参加」報道に立場は逆だと主張-ねとらぼ 12月25日(金)11時51分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151225-00000039-it_nlab-sci
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《追記》
★誤認に導いている"ミスディレクション"という意味では手品師で、"騙し"という意味では詐欺師……錯視とか騙し絵とかトリックとか詐欺とかは私の関心分野であり、そして活字人間のネット古本屋なので、この手のニュースは目につきます。
★今初めてyahooニュースを再読したが、全く独自の筑摩書房の取り組みとアマゾンの取り組みとを無理やり結び付けて一本のニュースにまとめたことに問題がある。だから論理的な文章としては、構成に荒があってまとまりに欠けた記事になっているのでしょう。
★「しかも筑摩は約100の一般書店でも同様の取り組みをすでに始めており」という一文を見逃していたら私も誤認していたかも知れない。しかしこの"しかも"という取って付けたような接続詞はいったい何なの!?文脈として可笑しい接続詞の使い方。この記事を書いた人、それをチェックした人、この文章ちょっと変に感じませんか、書くプロに失礼だけども……
★問題のあの"捏造"ではないのか??だから文章の次元で既に破たん??(自分の書いた文章に何度も手を入れていると文脈で破たんすることがありますけど、何人もの手が入ったらなおさら…)
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《追記2》
●朝日新聞平成27年12月24日朝刊の記事について-筑摩書房 INFORMATION&TOPICS 15.12.24 
http://www.chikumashobo.co.jp/blog/news/entry/1240
「本日(12月24日)の朝日新聞朝刊第3面「本の値引き 仁義なき攻防」と題された記事につきまして、事実が曲解され、一方の側に偏っている点、誤解を招く恐れが強くあり、看過できぬと判断しましたので、以下に当社の見解を掲げさせていただきます。
 なお、朝日新聞記者には上記の点を抗議し、以下の当社の正式な見解を伝え、あらためて当社へきちんと取材をしたうえで、より正確な記事をなるべく早い段階で掲載するよう、強く要請いたしました。
 以下、当社の当該記事に対する正式な見解です。」
以下の正式な見解は上記の筑摩書房サイトで確認願います。

なお、私がネットで最初に読んだのは、ねとらぼ12月25日(金)11時51分配信の記事ですが、筑摩書房は朝日新聞朝刊に問題の記事が載った12月24日に"朝日新聞記者には上記の点を抗議し"、同日の筑摩書房サイトで"強く要請"しておりましたので、申し添えます。
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《追記1/13》
その後、朝日新聞に何か動きはないかと気にかかるので、筑摩書房の抗議ページを新年になってから何度もチェックしておりますが、今日もそのままです。朝日新聞社が無視していい問題ではないと思うのだが、この程度のレベルに成り果てた報道機関ということかな?不自由な日本語文章を平気で載せてしまう新聞ですから、そのチェック能力も無い体制ですから、諦めるしかないのかな???
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《追記2/4》筑摩書房のトップから入りましたら次の追記がありました。
●朝日新聞平成27年12月24日朝刊の記事について(追記)-筑摩書房 INFORMATION&TOPICS 15.12.29
http://www.chikumashobo.co.jp/blog/news/entry/1241/
「本日(12月29日)の朝日新聞朝刊第28面「文化・文芸」欄に「本の値段 どうあるべきか」と題した記事が掲載されました。弊社の今回の「謝恩価格本セール」および「再販」についての考えを、インタビューに答える形で述べました。」
記事は不明ですが、これで手打ちのような感じかな?

"本の値段 どうあるべきか"をキーワード検索しきしたら、次の記事がヒット
●本の値段、どうあるべきか 多様化する販売網と価格-BOOK.asahi.com[掲載]2016年01月01日
http://book.asahi.com/booknews/update/2016010100001.html
4氏からのインタビューをまとめたもので、この中で筑摩書房分は
■値引き、再販維持に必要 山野浩一さん(筑摩書房社長)

12月24日の記事には全く触れてはいないが、訂正のためのインタビューということでチョン……
問題の記事は12月24日で、筑摩書房は同日に抗議、そして12月29日に今回のインタビュー記事
ですから、朝日新聞の対応は結構早かったようです。
posted by yumenoya at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月24日

江戸川乱歩の名作「人間椅子」を石川球太がマンガにすると……

 エドガー賞の作品集はハヤカワ文庫で4冊出ているが、引越し時のダンボール箱に入ったままで、行方不明も同然の事から、先日再読したくなって、ヤフオクとアマゾンをウロウロしていた。

 アマゾンで検索していたら、エドガー賞の関連図書として、江戸川乱歩原作のマンガがいくつも掲載されていた。一番気になったのは、石川球太が何作も描いていた事だ。
●江戸川乱歩妖美劇画館 2巻 (『白昼夢』『人間椅子』『芋虫』『お勢地獄』『巡礼萬華鏡』『お勢登場』) (SGコミックス)
"「江戸川乱歩妖美劇画館」の第2巻収録作品は、作画・石川球太の『白昼夢』『人間椅子』『芋虫』『お勢地獄』『押絵と旅する男』といった珠玉の作品群。そして、あの真崎・守が描いた『巡礼萬華鏡』(1973年「漫画ゲンダイ」)。さらに、池上遼一『お勢登場』と続きます。"

 別のシリーズの画像によると、帯に「江戸川乱歩没後50年記念企画」と謳われているので、今年は江戸川乱歩原作マンガの当たり年のようです。

 未読のものは沢山あるけれど、その中でも一番輝いていたのが石川球太作品です。めったに買うことの無い新刊(今年は三冊、貸本屋廃業以後の記録かな、一冊も買わないのが至極普通)ですが、石川球太がメインの「江戸川乱歩妖美劇画館 2巻」は是非読みたいと、10/14に注文し、届いたのは10/16(金)です。
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 なお心配していたように小口研磨跡がありましたので、アマゾン新刊はマニアには不向きのようです。マンガ新刊は必ず小口研磨跡なのか!?決心して新刊を買って届いたら"小口研磨跡"というのは情けないよー!!

 届いて真っ先に読んだのは「人間椅子」です。醜い椅子職人のエロチックな妄想という設定と石川球太の絵柄はマッチしております。原作小説は種明かしの第2の手紙が届くというオチですが、こういうラストになるしかないのかなと少し残念な気もしておりましたけど。石川球太版は違うラストを見せてくれました。第1の手紙で告白した醜い職人はひょっとしたら居たのかも…という疑惑余韻の残るラストはイイですね。1925年という発表年を思うと、恐らく江戸川乱歩も無難なオチにしたのでしょう。
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(↑谷口ジローさんの名前がちゃんとあります)

 と、ここまで書いたのは10月に読んだ直後のことだ。気になったのは、江戸川乱歩「お勢登場」を石川球太と池上遼一とが描いていて、その二つが収録されているが、ラストは異なる。恐らく池上遼一作品が原作に沿ったマンガだろうとは思ったが、原作小説のラスト確認に手間取ってしまつた。

 ここへ引っ越して来てからはまだ読んでいないが、学生時代から一番繰り返し読んでいる(お世話になっているというべきかな)と思う「江戸川乱歩名作集 全9巻」春陽文庫を取り出して確認したら、やはり池上遼一版が原作に忠実なラストだった。"お勢"の行動と性格を考えると、夫がその中で死んだいわくの長持に執着して手放さずにいるというのは不自然な話だけれど、石川球太は自分なりの解釈で描きたかったのでしょう、原作があったって俺の創作なんだと…。でもノホホンと生きたであろうと"お勢"のその後を感じさせるラストの方が読後感はすっきりします。
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今回の画像はスカイプ用に買ったWEBカメラを使っています。

(Seesaaブログでは初めてのことだけど、この記事を投稿しようとしたら、管理ページなどが簡単には開かなくなった。バックアップしておく必要がありそうだ。)
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2015年12月17日

★おふくろの味「人参入りタラコの子和え」の作り方など&ニンジン入れ派宣言/《2017/1/25》

 タラコの子和えは、子どもの頃から大好きだったので、年末の帰省時にはオフクロが事前に作り用意してありました。そのおふくろは亡くなりましたけど、その味は兄嫁の久美ちゃんが引き継いでくれました。

 母が、そして父が亡くなって、私も歳とともに兄貴のところへ行くことが段々と億劫になってきました(旭川と近いのに、隣の石狩に来て札幌へ出たのは今年たった一回)。そしておふくろの味とも遠く…


 札幌北24条の行きつけの焼鳥屋T勝でたまに子和えがお通しとしてつきますが、それには何故かニンジンが入っておりませんでした。ママは松前、マスターは寿都の出身だからなのか、以前にその人参を話題にしたら、常連の小樽出身ノリちゃんもニンジンを入れないと、皆さん入れる私に驚いていました。日本海だからではないのでしょうが、太平洋というかオホーツク海の私は必ず入ります。入れます。もっとも故郷の他家のことは知りませんけど。

 先週兄貴から電話があった時に、子和えが話題となりました。懐かしいだろうから送ろうかと。いや最近は時々自分で作っていると言うと、ニンジンを入れてか、もちろんだよと返答。兄貴の周囲にニンジン派は居ないと。その電話が終わって少し経ったら、今度は姉(札幌在住)から電話で、その人参の話です。姉の知り合いではニンジン入れ派は少数で、ダイコンを入れる人も居ると。でも大根だと同じ色だから、人参のような旨い彩りにならないねと言ってチョン。

 一昨日たらこを買ってきたので、今日は初めて大根も入れて子和えを作りました。(今冬二度目の子和え)

 何度か色んなサイトを試しましたが、私の作り方のベースになっているのは次のレシピです。
タラコの子和え
http://miecook.himegimi.jp/resipi-a-0071.htm

 私の場合、ニンジンを入れるのと、若干アレンジしており、次のような流れになります。
《材料など》
・生のタラコ(真タラorスケトウタラ(介宗鱈)、スケトウの方が安いような)
・人参(3〜4mm幅で輪切り→それを3〜4mm幅で細切り)
 (今回初の大根も同様に切る、長いものは更に半分に)
・つきこんにゃく
・紅ショウガ(量の多い100円ショップもの。中華丼もあんかけ焼きそばもこの紅ショウガです)
・水100cc、顆粒だしの素(小スプン2)、日本酒(大スプン4/みりんが無いので酒を増やす)、砂糖(小スプン2)、醤油(大スプン7(薄塩が好みの人は少なめで))(計量カップで全部混ぜちゃう、順番に入れるのは面倒なので)
・油

《大まかな流れ》
1.つきこんにゃくを少し煮てザルで湯をきる。(急ぐ時は省略します)
2.鍋に少し油を入れ、ショウガを炒め(中華丼などと同じでこのショウガ風味が大事)、次に人参(今回は大根も)を足して炒め、次につきこんにゃくを入れて混ぜながら水分を飛ばす。
3.タラコを長い縦方向に包丁で長く切れ目を入れ、それを鍋に入れて、全体を混ぜていると、タラコは段々と白くなっていく。
 (縦に切れ目を入れてあるので混ぜているうちに自然とほぐれる、薄皮が一番?旨いので捨てるのはヤボ)
4.先ほど混ぜた計量カップの中身を一気に鍋に入れて、煮汁が少なくなるまで中〜小火で煮る。鍋の底を覗き煮汁がかなり無くなったら火を止める。
 (私は煮汁の減り方を確認しながら結構混ぜている。歳を取ると調理していることを忘れたら困るので、こまめに立つようにしている)(塩味は煮ながら確認し足りなかったら醤油を振りかける)
5.小鉢などに入れ、好みで紅ショウガを少し乗せる。
 (ここは白ショウガの細切りの方が彩りは良さそうだが、使い切らずに痩せ衰えて捨てることが多いので、私はチューブのショウガしか置いていない)
6.明日なら大丈夫ですが、傷むのが早い方ですので、冷蔵庫に保存し、三日目には(汁が無かったら酒をまぶして)再度暖め直すことをオススメします。(暖かい部屋は即冷蔵庫、私は結構寒いから)

《ニンジン入れ派宣言》
・今回ダイコンも入れてみたが、色が卵・コンニャクと同じ色になって埋もれてしまい、説明されないとダイコンの入っていることが判らない。
・その点、ニンジンの赤は旨そうに見えるし、煮汁の滲み込んだ人参は甘くて旨いし、卵・コンニャクとのコンビネーションもぴったりです。
・ニンジン入りが当然で育った私から見ると、ニンジンの彩りを欠いていると子和えは見た目でまず旨そうには感じない、変化を欠く平板な色です。そしてニンジンの旨みが無いと気が抜けている感じです。
・ニンジン入りを作ったことのない方、ニンジン入りを食べたことのない人は是非ともお試しあれ。

下の画像は、「生協の生タラコのパック」
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「一回白ゴハンと食べた後の鍋」です。今夜は日本酒での寝酒の肴となります。ゴハンも酒もこれがあったら他に何も要らないですね。
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《追記1/26》
昨日は助宗の生たらこが半額だったので、
(100g当たり168円が84円、ひとつのみ消費期限が当日までのため)
つきこんにゃくとニンジンを一緒に買ってきた。
先ほどグツグツ時間に入ったので、これを書いている。
今回は人参のみなので、より旨いかな、安いこともあるし…

材料費
生たらこ(助宗) 146円
つきこんにゃく 138円
人参の半分で  53円 
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《2017/1/25》人参がまだ固かった時
今日の子和えは、水分が結構減ったのに、ニンジンがまだ生煮えなのか少し固かった。
普段なら日本酒を注ぎ足して水分の補給をするのだが、
今日は紙パックの赤ワインを注いで弱火を更に続けた。
聴くと手製の牛丼にはプロも使っているらしい赤ワインを
日本酒(紙パック3リットル950円)より単価の高い赤ワイン(1.8リットル718円)を初めて入れてみた。
その微妙さを判る舌を持ち合わせてはいないけど、
その子和えをつまみに日本酒で一杯やっております。
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2015年12月16日

不思議な感動映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(しっかりネタバレなので注意)

 昨夜12/14に観た「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が奇妙で不思議な話だったのでメモを残して置く。記憶で書いているので順番などの記憶違いがあるかも知れないけど、その場合にはご容赦を…

 個人病室には死期が近くて苦しそうなベッドのおばあちゃん。嵐が近づいて慌ただしい病院。看護する娘キャロラインに語る、その場面には父が居たという駅の式典と時計職人の話。

 盲目だが腕の良い時計職人がいた。大きくなった息子は両親に見送られて駅から戦争(第一次世界大戦)へ。一通の通知が届き、息子は帰ってきた、白木の棺桶で。大きな駅に取り付けられる大時計を作っていた職人は黙々と仕事に打ち込んだ。駅の落成式には大統領も臨席。大勢が見守るなかでそのスイッチが入れられた。するとその時計の秒針は逆の左回りで時をぎざみ始めました。時計職人が挨拶で語ったのは、戦死した若者たちに、息子に戻ってきて欲しいと。ここで流れる映像は戦場から出征した駅へと戻るフィルムの逆回しです。職人は「これが私の時計です」と。(これから語られる本編を象徴するエピソードです)
 おばあちゃんは娘に、写真などが挟まれた日記のようなものを読み上げてくれと頼む。この日記が何だか判らないまま、最初から読みあげる娘。日記の始めで"これは遺書だ""私はベンジャミン"と。娘の声に耳を傾ける母。(何度も挿入されるこの病室シーンの積み重ねはなかなかの構成ですね)

 日記の書き手ベンジャミンが生まれた時、母親は夫に赤子を託して死んだが、父親(白人)はその赤ん坊を抱えて病院を飛出して街をウロウロし、或る建物の階段に捨てた。そこは老人養護施設で、最初に見つけたのは運営者・黒人女性クイニーと夫、警察に届けろという夫の反対を押し切り、クイニーは自分の子として育てることに…。名はベンジャミンと。ここで赤ちゃんがしわくちゃの老人顔であり、虚弱な身体であることが示される。

 少し年月が経ち、ベンジャミンは成長して車椅子生活に。椅子に腰かけた姿は施設の老人たちと何も変わらないが、顔と肉体はともかくも年齢的には少年。後に車椅子から立ち上がり、松葉杖歩行から普通に歩けるように。

 河の港のベンチで施設の老人と並んでいたら、誰か船で働ける奴はいないかという(日雇いの)呼びかけが。誰も手を挙げる人がおらず、見かけは年寄りそのもののベンジャミンが立候補して乗ることに(老いぼれでも居ないよりはマシかと船長は考えたのでしょう)。これがベンジャミンの初労働であり初ゼニ稼ぎでした。正式に雇われたベンジャミンは船長に女遊びを教えてもらう(初体験)。

 そしてある日、施設に収容の祖母を訪ねて来た孫娘デイジーとの運命的な出会いが…。童話の本をもっと読んでよとせがむ二人。少女デイジーはベンジャミンの顔などはおじいさんだけどちょっと違う人と感じたようで、2人の時間も増えていきます。"Boy meets girl"の世界ですね。この頃だったと思うが、母クイニーに待望の子どもが授かる。この妹の誕生で自分の居場所を失ったかのように感じるベンジャミン。

 これも前後は不明だが、酒場の帰りかで歩いていたら、車が止まり"家まで送ろうか"と。運転手付きの自動車ですから、金持ちの暇人かと私は思いましたが、ちょっと飲まないかと誘われて付き合うと、店では顔のようで、ボタン製造工場の経営者でした。また誘ってもイイですかに、ええと応えるベンジャミン。(私はすっかり顔を忘れていましたが、捨てたベンジャミンの実父だったようです。ベンジャミンにそうだと名乗るのはもっともっと先の話ですが)
 

 ベンジャミンはすこし若返り体格も大きくなっており、この頃からだと思うが役者はブラッド・ピット扮する中年にバトン・タッチです。船乗りベンジャミンの定宿(ホテル)に宿泊している夫婦がおり、寝付けないベンジャミンが紅茶でも飲もうかとロビーに降りたら、その夫人が居て、食堂で色々話すようになり、酒も酌み交わすようになって、そしてベンジャミンの部屋へ…という関係に。ベンジャミンはデイジーと約束していたのか、バレエを修業中のデイジーにハガキでこんな事も報告していました。(この女性は若い時に泳いでドーバー海峡横断に挑戦したが、海岸の灯りを視ながら断念したことがある。これは後にテレビニュースで流れる最高年齢女性によるドーバー海峡横断記録の伏線となる。どのシーンでテレビニュースが流れたのかは再度視て確認しないと不明)

 第二次世界大戦が始まり、ベンジャミンの乗っていた船は故障船のタグボートなどの任務で徴用されることとなり、ベンジャミンは引き続き乗り込むことに。(潜水艦の攻撃で)沈没した大型船の乗組員の救助に向かったところが、攻撃を受けてその戦闘のさなかに船長や同僚たちが亡くなりました。ベンジャミンは救助される。

 実家(施設)に戻ったベンジャミンの前に現れたデイジーは魅力的な女性に変貌していた。モダンバレエの仕事が面白くって充実していると話すデイジー。ベンジャミンをホテルへ行こうかと誘うデイジーに(時期がまだ早いといった感じで)断るベンジャミン。

《シーンの前後関係や順序はやはり曖昧》

 実父であることを名乗られ、この会社を継いで欲しいと頼まれるがベンジャミンは拒否する。

 ニューヨーク公演の最終日に花束を持って楽屋を訪ねるが、これから打ち上げパーティだと連れていかれるけど、恋人らしい男を紹介されるし、二人で話せない状況だったことから、そっと帰るベンジャミン。追いかけてきて一緒に二次会へ行こうと誘うデイジーとベンジャミンは別れる。世界へと飛び立ったデイジーはやがてボリショイにも招へいされるほどに。

 記憶は曖昧だが、実父の運転手がベンジャミンを呼びに来た。実父が病床で臨終間近だったのか。結局遺言で全てを継承したのか、父のヨットで旅へ。そんな生活を送っていた時にパリでデイジーは交通事故に遭う。ダンサーとしての再起は無理なデイジーの入院する病院へ見舞いに駈けつけるが、ニューヨークでの応対のこともあってかベンジャミンを拒否するデイジー。

 退院したデイジーはベンジャミンの元へ(老人養護施設)。母クイニーに祝福された二人だけの夕げ、そして二人はベンジャミンの部屋で結ばれた。ほとんど家具の無い新居での、したい事だけをするとう気ままな生活の毎日。デイジーはバレエ教室を開設。そして誕生した娘キャロライン。

 幸せそうな三人生活だが、ベンジャミンの頭にあったのは若返り続ける自分。やがて青年に、そして少年になり、赤ん坊になって死ぬのだろう。手のかかる子どもがもう一人増えるのをデイジーには背負わせたくない。キャロラインが二歳くらいの頃、サヨナラも告げずに全てを置いて、バイクで旅立ち、世界を放浪するベンジャミン。

 ベンジャミンが久々に家(老人養護施設)に立ち寄ると、母クイニーの葬式の日でした。

 この頃か、ベンジャミンはバレエ教室の閉店時刻狙って訪問。バレエ教室の照明を消していたデイジーの前に現れたのは二十歳ぐらいのベンジャミン(ブラッド・ピットなのか別役者なのかは照明も暗く不明)。そこへ早く帰るよと呼びに来たのは娘キャロライン(13歳ぐらいか)と再婚した夫(キャロラインは実父と思っているらしい)。友人だと紹介するデイジー、娘と夫だと紹介するデイジー。先に行ってるよと出た二人。デイジーは何処に泊っているのと訊く、ホテル名を告げるベンジャミン。三人の乗った車を見送るベンジャミン。

 病室のシーンでは、"あの時会ったあの人が私の父親なの!?"と驚くキャロライン。母親デイジーの指示で出した箱には、ベンジャミンが娘に宛てたハガキが何枚も入っていました。一枚一枚確認するキャロライン。(ここも良いシーンですね)

 その夜だと思うが、ホテルのベンジャミンの部屋をノックするデイジー。久々の逢瀬の二人。そして今度はお互いに"さようなら"を告げた別れ。


 何年も経ち、デイジーの元へ突然の電話で老人養護施設へ。今はベンジャミンの妹が運営しているらしく、兄ベンジャミンだと思ったので、デイジーに連絡したらしい。居た警官の説明によると、保護された少年は何も語らず人を怖がるばかり、唯一持っていたのがこの日記だったのでここへ来たと。別室に居た少年ベンジャミンに話しかけて近寄るデイジー(見かけは少年だが、実年齢は老人なので、認知症というシナリオ設定か)。それから毎日老人養護施設へ通うデイジー。やがてベンジャミンは赤ん坊となり、そしてデイジーに抱かれて眠るように目をつむる。

 病室では「おやすみ ベンジャミン」と独白するデイジー、その病室の窓には船長の刺青にあったハチドリらしい影(羽ばたくのを止めると死ぬと船長は講釈していた)。嵐が近づいて慌ただしい病院内。デジタル時計に変わった駅のあの逆回り時計は倉庫で眠っている、そこにも嵐のためか氾濫した川水が押し寄せて水没か。


 こうやって映像や会話などを思い出しながら、キーを叩いていると、この「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」は今年観た最高傑作のような気がしてきましたから、これまた不思議です、2008年の作品ですけど。シナリオというか、この構成はスゴイ映画ですね。ウィキペディアWikipediaによると、「第81回アカデミー賞では作品賞を含む13部門にノミネートされ、美術賞、視覚効果賞、メイクアップ賞を受賞した」と。あの「スラムドッグ$ミリオネア」が作品賞なら、しょうがないかな。しかし脚本賞にノミネートもされていないというのは不可解です。でも脚色賞にはノミネートされています。「1922年に書かれたF・スコット・フィッツジェラルドによる短編小説をもとにエリック・ロスとロビン・スウィコードが脚本を執筆」と。これは元となった短編小説を是非読まなくっちゃ。


 最後にただ思うのは、妹(名前も顔も知らない)とのふれあいというか交遊が少しでも描かれていたのならなあ、と寂しい。なぜ数分の映像を入れなかったのか、雷に打たれた映像をいくつかカットして、ベンジャミンと幼い妹のシーンが欲しかった。「お兄ちゃん」と呼ぶシーンが望ましい。残念…
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2015年12月13日

TVドラマ「刑事フォイル」って評判なの?ということで観ました&「刑事コロンボ」

 プロ野球のシーズンが終わり、WBSC世界野球プレミア12も終わってしまったら、コンセントを抜いたままで、テレビを全く視ない日が普通になっている。昔は何となくテレビを付けたまま(BGMのようなもの)というのが多かったけれど、原発休止がらみで節電が叫ばれるようになってからはできるだけコンセントを抜くようになり、その結果、日本ハム戦中継など特殊な番組以外はテレビが無くても済むようになっていた。年に何度かやる馬券を買ったときの中継、今日のサイエンスZEROのテーマは何かなとネットの番組表を確認し興味が湧く場合に視るぐらいか。TVドラマを最後に視たのは、マンガ原作者・狩撫麻礼の作品が深夜放送された時だ。かなり昔からTVドラマを視なくなったけど、放送のペースでストーリーを見せられるのが苦痛になったのかも。小説・シナリオを読むようにいつでも休むことのできる、自分のペースで観れるDVD・ネット動画がイイですね。

 こんな風にテレビとは縁の少ない毎日ですが、昨日、ネットニュースを確認していたら、次の記事が目に留まった。
●絶賛の嵐 下町ロケット裏番組「刑事フォイル」何が凄い?-日刊ゲンダイ 12月12日(土)9時26分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151212-00000007-nkgendai-ent
麻生千晶氏「私はこれまで『刑事コロンボ』が刑事ドラマの王様と思っていましたが、『フォイル』はそれを上回ります。“あんな傑作見たことない!”と言ってもいいぐらい。ドラマはイギリスの田舎町に起きた事件を中心に展開されますが、まず時代設定が凄い。第2次世界大戦中の出来事で、事件の背景ではドイツやアメリカがどう動いたかなどの世界情勢が描かれている。さらに戦時中のことですから、国民相互が疑心暗鬼になったり、外国人への差別が起きますが、そうした社会情勢にも切り込んでいるのです」

 麻生千晶っていったい誰なのか存じませんけど、「『刑事コロンボ』が刑事ドラマの王様と思っていましたが、『フォイル』はそれを上回ります」とまで言われると気になりますね。この発言と、ドラマの時代背景が以前に読んだエドガー賞受賞短編(作者名も題名も不明)に似ているような気がして興味が湧いたので、早速第1話「ドイツ人の女(前後編)」を観ました。

 ドイツとの戦争でドイツ人は敵国人・スパイだと思われ、国の隔離政策が始まったりなど、これが推理ドラマを重厚にしております。ドラマはドイツ人夫婦がスパイと思われて隔離されるところから始まり、導入部の小事件は息子の徴兵を逃れる方法があると金銭を要求する斡旋屋の逮捕、そんな時代背景を感じさせるなかなかの導入部です。主人公はフォイル警視正、運転できないフォイルにつけられた専属運転手がサマンサ・スチュアート(軍隊から回されて着任したのは軍服姿の女性だったことに驚くフォイル、フォイルとしては単なる運転手のつもりなのだが好奇心旺盛で行動力もあるというキャラ設定)、ドイツとの戦いで片足を失った入院中の元部下・ミルナー(フォイルの相談相手で第1話では安楽椅子探偵といった感じ)。メインはフォイルですが、この三人がトリオとなって第2話で活躍するのでしょう……

「刑事フォイル」がかなりのドラマだとは感じましたので、そのうち第2話を観るだろうとは思いますが、「刑事コロンボ」を初めて視た時のような"何なの、このドラマ!?"という衝撃はありませんでした。声優・小池朝雄氏のおかげも大きいのでしょうが、コロンボというキャラがとにかく際立っていました。この二つの作品はちょっと異質な作品で、「刑事コロンボ」を犯人とコロンボとの戦いを描いた推理ドラマとすると「刑事フォイル」は社会派事件ドラマのような気がします。異質とは言え、好みの違いもあるでしょうけど、私は断然「刑事コロンボ」派ですね、いまだに。

 太平洋戦争でアメリカでは日本人は隔離されましたが、英国がドイツ人をどう扱っていくのかという政策の動き、家族の戦死・大怪我や爆撃の増加などにより一般国民はどう変化していくのかなどが気になりますから、刑事事件を通して描く社会派ドラマなんだと私には思えます。ちょっと不明点があるので第1話をもう一度観、それから第2話を観るつもりですが、この印象は変わるのか?

 今テレビ番組表を確認しましたら、「サイエンスZERO シリーズ原発事故15」「地球ドラマチック「イースター島 モアイ像の謎に迫る」」なので、地球ドラマチックは絶対視なくっちゃ。最初の放送を見逃しており、ずっと気になっておりましたので、今日はパソコンに「24時 イースター島」というメモを貼りました。当然これが今日初めてのテレビとなります。昨日も視なかったような…
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2015年12月11日

《1/21訂正追記》/Yahoo!ボックスのサービスは2016年1月末で終了/替わるものは??/《追記12/12》/《追記12/13》/《追記12/14》OneDriveの共有は断念

《1/21訂正追記》
・どうなっても構わないように、Yahoo!ボックスに預けてあった動画などは全てダウンロードして、外付けハードディスクに引越しを終えました。
・再度、下のお知らせ記事を確認しましたが誤解していたようで、パソコン上にあるアプリが終了するだけで、既にアップしてあるものはブラウザからはずっと今までとおり使える、ただしブラウザからの新規アップは300MBまでのようです。(アプリからのみでブラウザのYahoo!ボックス機能でアップしたことがないので、混乱していたようです)

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昨日Yahoo!ボックスを起動してアップ作業をした時に、終了お知らせの小窓が開いた。驚いてクリックしたら
●Windows版、Mac版アプリ終了のお知らせとおわび - ストレージならYahoo!ボックス-2015年11月18日
http://info.box.yahoo.co.jp/notice/importance/2015111801.html
2016年1月31日 パソコン版アプリからの接続停止
(ダウンロード以外の機能を終了いたします。以降はアップロードはできません)
2016年2月29日 パソコン版アプリでのダウンロード機能終了および接続停止
(ダウンロード機能が終了し、アプリでの接続ができなくなります)
などなど

Yahoo!ボックスは動画ファイルなどの保存倉庫及び共有サイトとして使っていた。
保存倉庫についてはかなり安価になった外付けハードディスクなどで対応できるが、共有をどうするかが問題だ。

オンラインストレージサービスには色々あるようだが、windows8からついていた機能OneDriveもそうだと知り早速試しましたが、アップした旨の連絡メールの送信時に認証コードが必要となり、私のような携帯電話が無い者には使えないサービスのようです。固定電話での音声連絡などの選択肢は無し。


そこでウロウロしていましたら、次がヒット
●登録不要で大容量送信OKなオンラインストレージ「ギガファイル便」 | Magnolia.noor
http://magnolia.noor.jp/gfile/
これは良いかも→早速、本体のGigaFile便へ
●1ファイル50G!無料大容量ファイル転送 GigaFile(ギガファイル)便
http://gigafile.nu/


小さなファイルでアップ実験し、その公開アドレスをコピーして友人にメール連絡してみました。友人はちゃんとダウンロードできましたので、これは操作が簡単で結構使い易いサービスのようです。
なおアップしてから丸一週間が保存期間ですので注意を(自動削除)。
あくまでダウンロードのための短期公開共有サービスです。


昨日失敗したOneDriveの事が気になり、マイクロソフトの解説ページをウロウロしていましたら、見つかった「問い合わせ」のリンクをクリック→すると何と質問用チャット小窓が開きました。ちょっと驚きましたけど、云々云々で困っている。携帯電話を持っていない者はどうしたら良いのか?と訊ねましたら、詳しい担当と代わりますと書かれたリンクをクリック、今度はブラウザに質問入力ページが開き、こちらから問い合わせてくれとのこと。
これでチャットは終了しましたけど、チャットなんて十年以上もやったことが無かった。まだこんなところで生きていたんですね。

今度は文章で正式に問い合わせましたので、明日には回答メールが届くでしょう。携帯電話の無い人は少ないとは言え、私のようにいますからね。何か方法を教えてくれるでしょう。もっとも公開の都度、この認証作業が必要となるのだとしたら、OneDriveは私には使えないサービスだということになります。


調べると私のような人がおり、昔windows8を買った当時、OneDriveの設定を一応やったようで、共有する相手を「自分のみ」としていたため、次のメッセージが出たようです。
「このアカウントからの共有は一時的にブロックされました。ブロックを解除するにはご自身のアカウント情報を確認してください。」とメッセージが………
別アドレスでサインイン
「お客様のアカウントを確認するために携帯電話番号を入力してください」


本人がネットのOneDriveにログインして公開作業(友人にメール連絡したいだけ)をしようとしているのに、更に確認が必要だなんていうのは、面倒くさいシステムの世の中ですね。ネット銀行での送金手続きならともかくも。
Yahoo!ボックスのように公開アドレスが発行できれば簡単なんだけどね。
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《追記12/12》問い合わせた件
・12/11「マイクロソフト サポートへのリクエストについて」 問い合わせを受け付けたというメール
・12/12「    に関するお問い合わせ」 回答のメールかなと思ったら、解説の文章は無い。
それらしいリンクをクリックしても、それらしいページでは無い。
次に添付ファイル(html)をクリックしたら、この案件のやりとりのページが開きました。そこには長文の回答がありました。(トラブル発生時のために、お互いの文章はここに全て残るようです。電話での問い合わせ・相談などが録音されているのと同じですね。ヤフオクの取引ナビのような感じ…)
・12/12 私が問い合わせたところはマイクロソフトだったようで、OneDriveのことはそのフォーラムなどで…と記してありましたが、昨夜ウロウロして自分の状況がより判りましたので、付き合ってもらったついでですからと、問題点を整理し、そのページで再度質問いたしました。
("共有する相手を「自分のみ」"と設定したことが原因のようですが、返答如何?)
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《追記12/13》
・質問が追加されていたので、状況説明の回答をしたけれど。電話ならもっと簡単に説明できるのに、キーを叩いて文章を書くのはかなり面倒な作業です。
・次回の連絡に問題点をクリアできる返信が無かったならば、OneDriveの共有からは撤退します。
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《追記12/14》
・こちらの困っている状況が明確には理解されていないように感じたので、画像があったら判ってもらえるだろうと、昨夜はブラウザの問題表示画像を流れで3ページ分、追加でアップしました。
・本日回答があり、一応指示通りやりましたが、うまく行かなかったので、OneDriveの共有は断念しました。
・マイクロの今回のこのサポートのシステムは簡単なアドバイスで済むときには有効なのでしょうが、ちょっと複雑な問題が発生した場合にアドバイスするのには、二者による掲示板方式は不向きだと思います。(携帯電話を持っていないことによるタタリかな?)
posted by yumenoya at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする