2015年02月26日

★比較的新しいアシモフ・ファン(特にロボット短編)/SFマガジン1995年12月号-アイザック・アシモフ特集

 アシモフのロボット・シリーズと正式に出合ったのは、比較的新しい。"正式に"というのは、今から40年以上も前の学生時代、短編「AL76号失踪す」や「サリイはわが恋人」には『SFマガジン・ベスト』などで読んでいるのだが、ロボットもの短編集があることを全く意識していなかったこともあり、アイザック・アシモフ作品を特別に探すことは無かった。当時は小松左京、筒井康隆、半村良などの日本作家がメインだったから、なおさらですが…。今なら、気になる作家や作品があったならば、即ネット検索するところですが、昔は古本屋の棚での出合いのみが作家・作品との出合う唯一の機会でした。

 そしてサラリーマンの30代の時に「ファウンデーション(銀河帝国の興亡)」シリーズを第5か6部ぐらいまで読んだが、あまり好みでなかったことから、アシモフ作品とはまた縁遠くなってしまった。

 やっとアシモフ作品と正式に出合って意識して探すようになったのは、「黒後家蜘蛛の会」を読んだ頃からだ。話は変わるがクモ膜下出血で手術を受けたのは2007年のことで、リハビリ病院に移り外出が許された時に、アパートへ行き持ってきたのは、ノートパソコンと脳についての本と読みかけの小説などで、その中にあったのが「黒後家蜘蛛の会」のある巻だった。その2007年頃に読んで気に入ったのが「ユニオン・クラブ綺談」と「小悪魔アザゼル18の物語」であり、退院後アシモフのSF短編集を古本屋で捜すようになっていた。見つけた中にやっとロボット短編集があり、これがアシモフ・ロボットシリーズというヤツでした。その中で一番好きな短編は何といっても記念作「ロビイ(ロビー)」です。そして長編でイライジャ・ベイリ、R・ダニール・オリヴォー、R・ジスカルドに出合うのは、札幌から石狩市に引越してきた2012年以降のことですから、アシモフのSFファン歴はやっぱりかなり浅い。

 アシモフSF短編集は全てが未だに引越しダンボール箱に入ったままなので、まだ読んでいないのかどうなのかがはっきりしないけど、「火星人の方法」「母なる地球」「カリストの脅威」「変化の風」などはまだのような気がする。これらは別途探すとして、気になるのは単行本未収録のロボットもの短編だ。ここ石狩市に引っ越してから図書館を利用するようになったが、アイザック・アシモフのロボット短篇全集である「コンプリート・ロボット」(ソニーマガジンズ/31短編/572ページ)があったのには助かっている。ロボットもの短篇集といえば、「われはロボット」「ロボットの時代」と「聖者の行進」(ロボットもの以外も収録)の3冊(引越しダンボール箱)があるが、これらの作品以外のものも収録しているのが「コンプリート・ロボット」なのだから、ありがたい一冊だ(もう2回借りました/古本価格も結構高いので未入手)。ただし「コンプリート・ロボット」は1982年刊行で、(★2015/2/27:以下の部分は一部訂正など加筆)1977年の短編までしか収録されていないようですので、これに収録されていない作品は未読(特に単行本未収録)&既読(寂しいことに再読したくとも短編集は全てダンボール箱の中)は大いに気になります。

 アシモフ作品の収録状況でお世話になっているのは、下記サイトです。
http://www.aga-search.com/161isacasimov.html
ここによると、「未来探測」がSFマガジン'95.12に収録されているようで、さらに調べるとアイザック・アシモフ特集らしい。
http://homepage2.nifty.com/te2/m/sfm1995.htm
上記サイトの"SFマガジン 1995年12月号"内容によると、資料的なものなども収録されているようなので、是非とも読みたい。

 そこでこの1995年12月号の入手方法だが、ヤフオク!(出品された場合のメール連絡は登録済み)にも日本の古本屋にも見つからなかったので、読む方法としては
1 石狩市民図書館にないか?
2 他の図書館から借りれないか?(雑誌の貸し出しは無理だろうな)
3 国会図書館に利用者登録してコピー・サービスを申し込む。
という方針を決め、リクエスト・カードに記入して2/11図書館へ。
・すると石狩市民図書館には2000年以降のものしか無い。(保存場所の限界があるから処分するのでしょう)
・調べてくれたら、札幌市と帯広市では永年保存になっている(道立図書館までは行けないので問題外)。また帯広のは借りれるかも知れないとのことでしたので、正式にリクエストし取寄せで申し込んだ。
 
 ダメだったら国会図書館のコピーがあるさと心配しながら待っていましたが、2/18にSFマガジン(1995年12月号)の用意が出来た旨のメール連絡。更に少し後に、電話でも帯広から届きましたと連絡。2/20帯広市図書館の蔵書を借り受ける。(図書館の雑誌は貸し出ししないものだろうとずっと思い込んでいたので、とてもラッキーでした。コピー代金と送料もバカにならないので…)

 図書館から戻って早速ながめると、上で記した収録内容には無かった「アシモフの未来史 ロボット・シリーズから銀河帝国興亡史」と「著作リスト」がありましたので、有難い資料となりそうです。もし国会図書館へのコピー依頼だったら、収録されていることを知らないものについては依頼のしようがなかったわけですから、貴重な資料を逃すところでした。手配してくれた石狩市民図書館はもちろんですが、雑誌を貸し出ししてくれた帯広市図書館に大感謝です。

 目的の「未来探測」は、ロボットを200年後の未来に送ってどういう世界になっているのかを調べさせて、送り込んだ現代(2030年)へ報告に戻らせるというタイム・トラベルもの(200年後が気にかかる方は図書館の取寄せなどを活用いたしましょう)。いわゆるロボット・シリーズはUSロボット社製ということになっているが、本作はそうではないようなので、亜流別世界の話となるようです。
 また収録短編「袋小路」(柱解説:銀河帝国史上、人類が唯一遭遇した異星人に対し、ひとりの官僚とった方策とは?)は未読作でして、面白いラストが待ち受けておりましたので、これもお得な一品でした。
 まだ読んでいないエッセイと資料を読み終えたら、「未来探測」と資料ページをコピーして3/6まで(他館の本なので延長不可)に返却です。


 さて映画化とは意外と縁遠いアシモフ作品ですが、映画に必要とされているらしいアクションとか派手さに欠けているので、アシモフ本人も記しているように当然の結果なのかも知れない。
 ウィル・スミス主演『アイ,ロボット』(2004年)は長編「鋼鉄都市」の世界観に近い作品とは思うが、アシモフ作品とは縁遠い"派手なアクション"映画ですから、アシモフが観たら苦笑することでしょう。
 ロビン・ウィリアムズ主演『アンドリューNDR114』(1999年)は、「バイセンテニアル・マン(二百周年を迎えた人間/二百周年を迎えた男)」が原作。私はまず短編「バイセンテニアル・マン」を読み、かなり後に映画『アンドリューNDR114』を観、次にロバート・シルヴァーバーグによる長編化小説「アンドリューNDR114」(アシモフの味を活かしたなかなかの傑作)を読み、また短編「バイセンテニアル・マン」を読み返してから映画を再度観ましたけど、大衆に受ける"派手"なストーリーにするためなのか、やがて性器を持ってSEXするようになるロボットという設定・展開には、原作と映画が別物だとは言え、ちょっと哀しくなりました。原作を知らずに映画だけを観ている人には、どうでもかまわない事なんでしょうけど……ね。


 未読のロボットもの短編はまだいくつか残っているので、安いものならばネットで入手し、高いものなどは蔵書している図書館から取寄せて読むことといたしましょう。そしてまず「変化の風」(創元推理文庫)をネットで注文いたしました。これが札幌時代だったら、古本屋巡りで探してやっと見つけるという楽しみもあったのですがネェ……

SFM-1995-12-a.JPG
SFM-1995-12-b.JPG
SFM-1995-12-c.JPG
SFM-1995-12-d.JPG
SFM-1995-12-e.JPG
------------------------------------------------------------------------
(3/1追記)
 この記事を投稿したのは2/26夜で最後に「「変化の風」(創元推理文庫)をネットで注文いたしました」と書きましたけど、その翌日2/27に発送の連絡がありました。そしたら2/26夜に注文した本がさきほど3/1午前にもう届きました。送料込みでいくらなのかにもよりますけど、ネット古本屋は今さらながら便利ですなあ。続きを読む
posted by yumenoya at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする